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公開番号2025003291
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024029890
出願日2024-02-29
発明の名称集合継手
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E03C 1/12 20060101AFI20241226BHJP(上水;下水)
要約【課題】継手本体の内周面に旋回羽根及び突条部が設けられても、射出成形により容易に製造できる集合継手を提供する。
【解決手段】集合継手26は、自身の軸線O1が上下方向に沿うように配置された継手本体37と、継手本体の内周面に設けられた旋回羽根32と、継手本体の内周面における旋回羽根よりも上方に、軸線方向に沿って延びるように設けられた突条部33と、を備え、突条部は、軸線方向に見たときに、旋回羽根における周方向の第1側D1の端部に対応する位置に配置され、突条部における周方向の第1側を向く突条外面33aは、下方に向かうに従い漸次、周方向の第2側に向かうように傾斜し、継手本体、旋回羽根、及び突条部は一体に構成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
自身の軸線が上下方向に沿うように配置された継手本体と、
前記継手本体の内周面に設けられた旋回羽根と、
前記継手本体の内周面における前記旋回羽根よりも上方に、前記軸線方向に沿って延びるように設けられた突条部と、
を備え、
前記突条部は、前記軸線方向に見たときに、前記旋回羽根における周方向の第1側の端部に対応する位置に配置され、
前記突条部における前記周方向の前記第1側を向く突条外面は、下方に向かうに従い漸次、前記周方向の第2側に向かうように傾斜し、
前記継手本体、前記旋回羽根、及び前記突条部は一体に構成されている、集合継手。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記突条部における前記周方向の前記第2側を向く突条内面は、上方に向かうに従い漸次、前記周方向の第1側に向かうように傾斜している、請求項1に記載の集合継手。
【請求項3】
前記継手本体の内面における前記旋回羽根よりも上方の部分の内面部は、上方に向かうに従い漸次、径方向外側に向かうように傾斜している、請求項1又は2に記載の集合継手。
【請求項4】
前記突条部における前記周方向の前記第2側を向く突条内面は、前記軸線に平行である、請求項1に記載の集合継手。
【請求項5】
前記継手本体の内面における前記旋回羽根よりも上方の部分の内面部は、前記軸線に平行である、請求項1又は4に記載の集合継手。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、集合継手に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、縦管と横管とを接続し、内部に排水等を流す集合継手が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の集合継手は、継手本体と、横管接続部と、縦管接続部と、第1旋回羽根(旋回羽根)と、を備えている。
【0003】
継手本体は、筒状に形成され、継手本体の軸線が上下方向に沿うように配置されている。
横管接続部は、継手本体の外周面に設けられている。横管接続部には、水平面に沿って延びる横管が接続されている。縦管接続部は、継手本体の上端部及び下端部に設けられている。縦管接続部には。上下方向に沿って延びる縦管が接続されている。
第1旋回羽根は、継手本体の内周面に設けられている。第1旋回羽根は、軸線方向において、横管接続部の開口に少なくとも一部が重なるように設けられている。
集合継手の継手本体、第1旋回羽根は、合成樹脂でそれぞれ形成され、互いに嵌合されている。
【0004】
以上のように構成された集合継手では、例えば、縦管及び横管を通して、集合継手内に排水が流れ込む。排水は、第1旋回羽根に当たり、軸線回りに旋回しながら継手本体内を下方に向かって流れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-006893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
集合継手に排水が流れる際に静音化させるために、継手本体及び第1旋回羽根を一体化して製造することが検討されている。さらに、集合継手を静音化させるために、継手本体の内周面における第1旋回羽根よりも上方に、軸線方向に沿って延びる突条部を設けて、第1旋回羽根を高剛性化することが検討されている。
しかしながら、継手本体、第1旋回羽根、及び突条部を一体化して射出成形で製造すると、集合継手を製造するのに、金型にスライドが必要なアンダーカット部等が集合継手に形成される。このため、集合継手が製造し難くなる虞がある。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、継手本体の内周面に旋回羽根及び突条部が設けられても、射出成形により容易に製造できる集合継手を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の態様1は、自身の軸線が上下方向に沿うように配置された継手本体と、前記継手本体の内周面に設けられた旋回羽根と、前記継手本体の内周面における前記旋回羽根よりも上方に、前記軸線方向に沿って延びるように設けられた突条部と、を備え、前記突条部は、前記軸線方向に見たときに、前記旋回羽根における周方向の第1側の端部に対応する位置に配置され、前記突条部における前記周方向の前記第1側を向く突条外面は、下方に向かうに従い漸次、前記周方向の第2側に向かうように傾斜し、前記継手本体、前記旋回羽根、及び前記突条部は一体に構成されている、集合継手である。
【0009】
この発明では、集合継手は、射出成形により、継手本体、旋回羽根、及び突条部は一体に構成して製造される。例えば、継手本体内に流れ込んだ排水は、旋回羽根に当たる。この排水を、旋回羽根により軸線回りに旋回させながら継手本体内を下方に向かって流すことができる。そして、排水により旋回羽根から音や振動が発生するのを、突条部により抑えることができる。
突条部は、軸線方向に見たときに、旋回羽根における周方向の第1側の端部に対応する位置に配置されるとともに、突条部の突条外面は、下方に向かうに従い漸次、周方向の第2側に向かうように傾斜している。このため、集合継手に対して下方に向かって引き抜くコアにより、引き抜く際の突条外面とコアとの摩擦を抑えて、突条外面を形成することができる。
以上のように、継手本体の内周面に旋回羽根及び突条部が設けられても、射出成形により集合継手を容易に製造することができる。
【0010】
(2)本発明の態様2は、前記突条部における前記周方向の前記第2側を向く突条内面は、上方に向かうに従い漸次、前記周方向の第1側に向かうように傾斜している、(1)に記載の集合継手であってもよい。
この発明では、射出成形により集合継手を製造する際に、集合継手に対して上方に向かって引き抜くコアにより、引き抜く際の突条内面とコアとの摩擦を抑えて、突条内面を形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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