特許ウォッチ

公開番号2025026102
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131471
出願日2023-08-10
発明の名称便器装置
出願人株式会社LIXIL
代理人弁理士法人快友国際特許事務所
主分類E03D 5/01 20060101AFI20250214BHJP(上水;下水)
要約【課題】水源からの単位時間当たりの水の供給量を特定し得る技術を提供する。
【解決手段】便器装置は、便鉢を有する便器本体と、前記便鉢の上端部から前記便鉢に流れる洗浄水を吐出する第1吐水口を含む吐水流路と、前記洗浄水を貯留するリザーバと、前記リザーバの前記洗浄水を昇圧して、前記第1吐水口に供給するポンプと、前記リザーバから所定水量の前記洗浄水が排出される場合に、前記所定水量の前記洗浄水が前記リザーバに給水されるまでの第1給水期間を取得する制御部と、を備えていてもよい。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
便鉢を有する便器本体と、
前記便鉢の上端部から前記便鉢に流れる洗浄水を吐出する第１吐水口を含む吐水流路と、
前記洗浄水を貯留するリザーバと、
前記リザーバの前記洗浄水を昇圧して、前記第１吐水口に供給するポンプと、
前記リザーバから所定水量の前記洗浄水が排出される場合に、前記所定水量の前記洗浄水が前記リザーバに給水されるまでの第１給水期間を取得する制御部と、を備える、便器装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記便器本体は、陶器で作製されており、
前記吐水流路は、前記リザーバと前記第１吐水口との間において、前記陶器と異なる特定材料で作製される第１洗浄水流路を備える、請求項１に記載の便器装置。
【請求項３】
前記特定材料は、前記陶器よりも製造による寸法のばらつきが小さい材料である、請求項２に記載の便器装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記所定水量と前記第１給水期間と用いて、単位時間当たりに前記リザーバに供給される第１給水量を特定する、請求項１から３のいずれか一項に記載の便器装置。
【請求項５】
前記吐水流路は、
前記第１吐水口と異なる第２吐水口と、
前記リザーバと前記第２吐水口とを連通しており、少なくとも一部が陶器で画定される第２洗浄水流路と、を備え、
前記制御部は、
前記リザーバに特定貯水量が貯水されている状態で、所定洗浄期間を含む所定洗浄条件に従って、前記洗浄水が前記リザーバから前記第２洗浄水流路を含む前記吐水流路の少なくとも一部を介して前記所定洗浄期間に亘って前記便鉢に供給される場合、前記リザーバに前記特定貯水量が貯水されるまで前記洗浄水を前記リザーバに給水される第２給水期間を取得し、
前記第１給水量と前記第２給水期間とを用いて、前記所定洗浄条件において前記便鉢に供給される特定洗浄水量を特定する、請求項４に記載の便器装置。
【請求項６】
前記制御部は、前記特定洗浄水量を用いて、前記所定洗浄条件に従って前記便鉢に供給される洗浄水量が予め決められた洗浄水量の範囲に収まるように、前記所定洗浄期間を調整する、請求項５に記載の便器装置。
【請求項７】
前記制御部は、前記所定洗浄条件に従って、単位時間当たりに前記リザーバに供給される第１給水量よりも、単位時間当たりに多くの洗浄水量の洗浄水を前記便鉢に供給される、請求項１から３のいずれか一項に記載の便器装置。
【請求項８】
前記制御部は、前記制御部に電力が供給される際に、前記第１給水期間を取得する、請求項１から３のいずれか一項に記載の便器装置。
【請求項９】
前記制御部は、所定のエア抜き開始条件が成立する場合に、前記ポンプに導入される気体を排出するエア抜き処理を前記ポンプに実行させる、請求項１から３のいずれか一項に記載の便器装置。
【請求項１０】
前記制御部は、前記エア抜き処理において、前記洗浄水を前記リザーバから前記便鉢に供給する便鉢洗浄処理よりも高い回転数で前記ポンプを作動させる、請求項９に記載の便器装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書が開示する技術は、便器装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、貯留タンク内の水を便器本体に圧送する加圧ポンプと、タンク水供給源により貯水タンク内に供給される水の水位を検出する上方水位検出手段と、貯水タンクから加圧ポンプに供給されるときの貯水タンクの水の水位を検出する下方水位検出手段と、を備える便器装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００９－００２０７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
洗浄水を貯留するリザーバに洗浄水を供給する水源からの単位時間当たりの水の供給量にはばらつきがある。
【０００５】
本明細書では、水源からの単位時間当たりの水の供給量を特定し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本明細書で開示の技術は、便器装置に関する。便器装置は、便鉢を有する便器本体と、前記便鉢の上端部から前記便鉢に流れる洗浄水を吐出する第１吐水口を含む吐水流路と、前記洗浄水を貯留するリザーバと、前記リザーバの前記洗浄水を昇圧して、前記第１吐水口に供給するポンプと、前記リザーバから所定水量の前記洗浄水が排出される場合に、前記所定水量の前記洗浄水が前記リザーバに給水されるまでの第１給水期間を取得する制御部と、を備えていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施形態の便器装置の斜視図を示す。
左右方向中央における左右方向に垂直な断面の便器本体及び便座の断面図を示す。
実施形態の吐出部の構成ブロック図を示す。
図２のIV-IV断面における便鉢と上端リム部の断面図を示す。
実施形態の吐出部の側面図を示す。
実施形態の吐出部の平面図を示す。
実施形態の給水量特定処理のフローチャートを示す。
実施形態の洗浄水量調整処理のフローチャートを示す。
実施形態のエア抜き処理のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
（便器装置１０の構成）
図１に示すように、便器装置１０は、水洗式の大便器である。便器装置１０は、床面に固定されて使用される。便器装置１０は、例えば、壁に固定されるいわゆる壁掛け式の水洗式大便器であってもよい。
【０００９】
便器装置１０は、便器部１２と、便座１４と、機能部１６と、リザーバ１８（図２参照）と、給水開閉弁１９と、吐水部４０（図３参照）と、制御部１００と、着座センサ９０と、を備える。図２は、便鉢２２の左右方向の中央における左右方向に垂直な断面図を示す。図２に示すように、便器部１２は、便器本体２０と、上端リム部３０と、を備える。便器本体２０は、陶器である。便器本体２０は、汚物を受け止める便鉢２２を備える。便器本体２０には、便器本体２０の下端にリザーバ１８が収容されている。リザーバ１８は、便鉢２２を洗浄する洗浄水を貯める。リザーバ１８には、図示省略した上水管から水が供給される。給水開閉弁１９は、上水管とリザーバ１８との連通と遮断を切り替える。便器装置１０は、吐水部４０と電気的に接続される洗浄ボタン（図示省略）を備える。ユーザによって洗浄ボタンが操作されると、リザーバ１８から吐水部４０を介して、便鉢２２に洗浄水を吐出する洗浄処理が実行される。機能部１６は、ユーザの動作に合わせて、図示省略した便蓋を自動的に開閉する開閉機能、局部洗浄、温風乾燥、脱臭機能、等の機能を有してもよい。
【００１０】
便器装置１０では、洗浄ボタンの操作の他に、便器装置１０に配置されるレバーの操作によって、洗浄処理が実行されてもよい。洗浄ボタンは、吐水部４０に有線及び無線の一方で電気的に接続されるリモートコントローラに配置されていてもよい。ユーザによる操作が無くても、リザーバ１８内の洗浄水が便鉢２２に供給されてもよい。例えば、センサによってユーザが非検知になった場合に、リザーバ１８内の洗浄水が便鉢２２に供給されてもよい。便器装置１０では、ユーザの操作及び設定の少なくとも一方に応じて、大洗浄処理と小洗浄処理の２種類の洗浄処理のいずれかの洗浄処理が実行される。例えば、洗浄ボタンは、大洗浄と小洗浄のいずれかを選択可能な複数のボタンを有しており、ユーザによって選択されたボタンに応じて、大洗浄処理と小洗浄処理の２種類の洗浄処理のいずれかの洗浄処理が実行される。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許