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公開番号2025040990
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148012
出願日2023-09-13
発明の名称調整池および調整池構築方法
出願人株式会社熊谷組
代理人個人,個人
主分類E03F 1/00 20060101AFI20250318BHJP(上水;下水)
要約【課題】大型の起重機に頼ることなく適正に構築することができる調整池を提供する。
【解決手段】
雨水を一時的に貯めると共に雨水の流出量を調節する調整池1は、U字状の断面を有し、左右方向(第1方向)に延設される直線水槽部2と、直線水槽部2の左右方向の両端を閉塞する一対の側壁部3と、を備え、直線水槽部2は、前後方向(第2方向)に間隔をあけて設けられる一対の擁壁部10と、一対の擁壁部10の下部を連結する底版部20と、を有し、擁壁部10は、起立面部12の下部から底面部13を突出させてL字状を成す擁壁ブロック11を左右方向に複数並べて連結した構造であり、側壁部3は、平板状を成す側壁ブロック30を上下方向に複数並べて連結した構造であり、一対の擁壁部10の間に架設され、一対の擁壁部10の左右方向の端部に位置する一対の起立面部12と一対の底面部13とに連結される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
雨水を一時的に貯めると共に雨水の流出量を調節する調整池であって、
U字状の断面を有し、第1方向に延設される直線水槽部と、
前記直線水槽部の前記第1方向の両端を閉塞する一対の側壁部と、を備え、
前記直線水槽部は、
前記第1方向に直交する第2方向に間隔をあけて設けられる一対の擁壁部と、
一対の前記擁壁部の下部を連結する底版部と、を有し、
前記擁壁部は、起立面部の下部から底面部を突出させてL字状を成す擁壁ブロックを前記第1方向に複数並べて連結した構造であり、
前記側壁部は、平板状を成す側壁ブロックを上下方向に複数並べて連結した構造であり、一対の前記擁壁部の間に架設され、一対の前記擁壁部の前記第1方向の端部に位置する一対の前記起立面部と一対の前記底面部とに連結されることを特徴とする調整池。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記側壁ブロックは、前記第2方向の両側に配置される一対の第1側板と、一対の前記第1側板の間に配置される少なくとも1つの第2側板と、に分割されており、
前記側壁部は、
一対の前記第1側板を上下方向に複数並べて連結された構造で一対の前記擁壁部に連結される一対の第1壁部と、
前記第2側板を上下方向に複数並べて連結された構造で一対の前記第1壁部に連結される少なくとも1つの第2壁部と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の調整池。
【請求項3】
雨水を一時的に貯めると共に雨水の流出量を調節する調整池を構築する調整池構築方法であって、
起立面部の下部から底面部を突出させてL字状を成す擁壁ブロックを第1方向に複数並べて連結した擁壁部を、前記第1方向に直交する第2方向に間隔をあけて一対設ける擁壁構築工程と、
平板状を成す側壁ブロックを上下方向に複数並べて連結した側壁部を一対の前記擁壁部の間に架設する側壁構築工程と、
一対の前記擁壁部の間にコンクリートを打設し、一対の前記擁壁部の下部を連結する底版部を構築する底版構築工程と、
前記側壁部を一対の前記擁壁部の前記第1方向の端部に位置する一対の前記起立面部と一対の前記底面部とに連結する側壁連結工程と、を備えていることを特徴とする調整池構築方法。
【請求項4】
前記側壁ブロックは、前記第2方向の両側に配置される一対の第1側板と、一対の前記第1側板の間に配置される少なくとも1つの第2側板と、に分割されており、
前記側壁構築工程では、一対の前記第1側板を上下方向に複数並べて連結した一対の第1壁部が構築され、前記第2側板を上下方向に複数並べて連結した少なくとも1つの第2壁部が構築され、前記第2壁部を一対の前記第1壁部に連結することで前記側壁部が構築され、
前記側壁連結工程では、前記側壁部の一対の前記第1壁部が一対の前記擁壁部に連結されることを特徴とする請求項3に記載の調整池構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、雨水を一時的に貯めると共に雨水の流出量を調節する調整池および調整池構築方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
雨水を一時的に貯水し、適時に放水するための調整池が知られている(特許文献1)。調整池は、調整池予定区域を、角部外周縁ブロックと直線部外周縁ブロックとで囲むようにして構築されている。直線部外周縁ブロックは、底版の一辺に垂直な壁を立設させたL字状とされている。角部外周縁ブロックは、底版の連続する二辺に垂直な壁を立設させた形状とされている。仮に、直線部外周縁ブロックのみで調整池を構築しようとすると、調整池のコーナー部分に配置された2つの直線部外周縁ブロックの底版同士が干渉してしまうという問題がある。そこで、調整池の直線的部分に直線部外周縁ブロックを一列に並べ、調整池のコーナー部分に角部外周縁ブロックを配置することで、上記した底版同士の干渉を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-197510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した技術では、角部外周縁ブロックが、直線部外周縁ブロックに比べて、大型化したり重量が増加したりする。このため、例えば、河川に隣接した場所や急傾斜地等、大型の起重機を導入することができない場所では、角部外周縁ブロックを設置予定位置に搬入することができず、調整池を構築することが困難になることがあった。
【0005】
本発明は、上記事情を考慮し、大型の起重機に頼ることなく適正に構築することができる調整池および調整池構築方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、雨水を一時的に貯めると共に雨水の流出量を調節する調整池であって、U字状の断面を有し、第1方向に延設される直線水槽部と、前記直線水槽部の前記第1方向の両端を閉塞する一対の側壁部と、を備え、前記直線水槽部は、前記第1方向に直交する第2方向に間隔をあけて設けられる一対の擁壁部と、一対の前記擁壁部の下部を連結する底版部と、を有し、前記擁壁部は、起立面部の下部から底面部を突出させてL字状を成す擁壁ブロックを前記第1方向に複数並べて連結した構造であり、前記側壁部は、平板状を成す側壁ブロックを上下方向に複数並べて連結した構造であり、一対の前記擁壁部の間に架設され、一対の前記擁壁部の前記第1方向の端部に位置する一対の前記起立面部と一対の前記底面部とに連結される。
【0007】
この場合、前記側壁ブロックは、前記第2方向の両側に配置される一対の第1側板と、一対の前記第1側板の間に配置される少なくとも1つの第2側板と、に分割されており、前記側壁部は、一対の前記第1側板を上下方向に複数並べて連結された構造で一対の前記擁壁部に連結される一対の第1壁部と、前記第2側板を上下方向に複数並べて連結された構造で一対の前記第1壁部に連結される少なくとも1つの第2壁部と、を有しているとよい。
【0008】
本発明は、雨水を一時的に貯めると共に雨水の流出量を調節する調整池を構築する調整池構築方法であって、起立面部の下部から底面部を突出させてL字状を成す擁壁ブロックを第1方向に複数並べて連結した擁壁部を、前記第1方向に直交する第2方向に間隔をあけて一対設ける擁壁構築工程と、平板状を成す側壁ブロックを上下方向に複数並べて連結した側壁部を一対の前記擁壁部の間に架設する側壁構築工程と、一対の前記擁壁部の間にコンクリートを打設し、一対の前記擁壁部の下部を連結する底版部を構築する底版構築工程と、前記側壁部を一対の前記擁壁部の前記第1方向の端部に位置する一対の前記起立面部と一対の前記底面部とに連結する側壁連結工程と、を備えている。
【0009】
この場合、前記側壁ブロックは、前記第2方向の両側に配置される一対の第1側板と、一対の前記第1側板の間に配置される少なくとも1つの第2側板と、に分割されており、前記側壁構築工程では、一対の前記第1側板を上下方向に複数並べて連結した一対の第1壁部が構築され、前記第2側板を上下方向に複数並べて連結した少なくとも1つの第2壁部が構築され、前記第2壁部を一対の前記第1壁部に連結することで前記側壁部が構築され、前記側壁連結工程では、前記側壁部の一対の前記第1壁部が一対の前記擁壁部に連結されるとよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、大型の起重機に頼ることなく調整池を適正に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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