TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025034453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140842
出願日2023-08-31
発明の名称水洗大便器
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E03D 11/16 20060101AFI20250306BHJP(上水;下水)
要約【課題】陶器製の便器本体の公差ばらつきを許容しつつ床面に便器本体を設置することができ、かつ、清掃性および意匠性を向上させることができる水洗大便器を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る水洗大便器は、便器本体と、機能部と、固定部とを備える。便器本体は、ボウル部と、排水トラップ部と、スカート部とを有する。便器本体は、床面に設置される。機能部は、ボウル部への洗浄水の吐水/止水を制御する機能を含む。固定部は、便器本体と床面とを固定する。スカート部は、スカート部の外面を形成する外側壁部と、外側壁部との間に空間を介して外側壁部よりも内側に設けられる内側壁部とを有する。固定部は、内側壁部側に固定される第1接着部材と、床面側に固定される第2接着部材と、第1接着部材および第2接着部材の少なくともいずれか一方を他方へ向けて上下方向に移動させる上下方向調整部とを有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
汚物を受けるボウル部と、前記ボウル部に接続され該ボウル部が受けた汚物を排出する排水トラップ部と、前記ボウル部および前記排水トラップ部のそれぞれの側面よりも外側に設けられるスカート部とを有し、床面に設置される陶器製の便器本体と、
前記ボウル部の後方に設けられ該ボウル部への洗浄水の吐水/止水を制御する機能を含む機能部と、
前記便器本体および前記床面を固定するための固定部と
を備え、
前記スカート部は、当該スカート部の外面を形成する外側壁部と、前記外側壁部との間に空間を介して該外側壁部よりも内側に設けられる内側壁部とを有し、
前記固定部は、
前記内側壁部側に固定される第1接着部材と、前記床面側に固定される第2接着部材と、前記第1接着部材および前記第2接着部材のうち少なくともいずれか一方を他方へ向けて上下方向に移動させる上下方向調整部とを有する
ことを特徴とする水洗大便器。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記上下方向調整部は、前記便器本体および前記床面の固定前と比べて固定後が上下方向に縮む弾性体である
ことを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項3】
前記第1接着部材および前記第2接着部材のいずれか一方は磁石であり、他方は磁性体である
ことを特徴とする請求項2に記載の水洗大便器。
【請求項4】
前記固定部は、ゴムブッシュおよび該ゴムブッシュに挿入されるボルトによって前記内側壁部に固定される
ことを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項5】
前記固定部は、前記内側壁部に対して上下方向に固定される
ことを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、水洗大便器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、床面に設置される、いわゆる床置き式の水洗大便器には、便器本体を床面に固定する場合、たとえば、床面の固定片に対して、便器本体のスカート部の前部に形成された取付孔の前方から挿入されるボルトを介して固定するものがある(たとえば、特許文献1の段落0002、図12参照)。
【0003】
また、床置き式の水洗大便器には、便器本体を床面に固定する場合、たとえば、床面の固定片に対して、便器本体のスカート部の側部に形成された取付孔の側方から挿入されるボルトを介して固定するものがある(たとえば、特許文献2の段落0004~0007、図7、8参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-140947号公報
特開平5-140978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水洗大便器では、便器本体が縁なし形状になったことで、たとえば、便器使用時に小水の駆け上がりが起こりやすくなり、小水が便器本体の側面を伝って床面に落ち、便器本体と床面との隙間から便器本体の床面との設置面へ浸入するおそれがある。小水(汚水)が便器本体内へ浸入すると通常の清掃で取り除くことが困難であり、悪臭などを引き起こす可能性がある。とくに、陶器製の便器本体は、公差ばらつきが大きいため、便器本体と床面との隙間が大きくなりやすい。
【0006】
上記従来の水洗大便器は、いずれも陶器製の便器本体である場合の公差ばらつきを許容することがむずかしい。また、上記従来の水洗大便器は、いずれも便器本体のスカート部に形成された取付孔が使用者から視認されてしまい、たとえば、シールや化粧キャップなどで取付孔を隠したとしても、意匠性が低下する。
【0007】
実施形態の一態様は、陶器製の便器本体の公差ばらつきを許容しつつ床面に便器本体を設置することができ、かつ、清掃性および意匠性を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の一態様に係る水洗大便器は、汚物を受けるボウル部と、前記ボウル部に接続され該ボウル部が受けた汚物を排出する排水トラップ部と、前記ボウル部および前記排水トラップ部のそれぞれの側面よりも外側に設けられるスカート部とを有し、床面に設置される陶器製の便器本体と、前記ボウル部の後方に設けられ該ボウル部への洗浄水の吐水/止水を制御する機能を含む機能部と、前記便器本体および前記床面を固定するための固定部とを備え、前記スカート部は、当該スカート部の外面を形成する外側壁部と、前記外側壁部との間に空間を介して該外側壁部よりも内側に設けられる内側壁部とを有し、前記固定部は、前記内側壁部側に固定される第1接着部材と、前記床面側に固定される第2接着部材と、前記第1接着部材および前記第2接着部材のうち少なくともいずれか一方を他方へ向けて上下方向に移動させる上下方向調整部とを有する。
【0009】
床面に便器本体を設置する場合には陶器製の便器本体の公差ばらつきが大きいため、便器本体と床面との間の隙間が大きくなりやすいが、このような構成によれば、上下方向調整部が第1接着部材と第2接着部材とを押し付けることで、便器本体と床面との間の隙間を小さくすることができる。すなわち、陶器製の便器本体特有の公差ばらつきを許容しつつ床面に便器本体を設置することができる。また、床面との隙間から便器本体内へ汚水が浸入することがなく、清掃性を向上させることができるとともに、便器本体内へ汚水が浸入することによる臭気の発生などを抑えることができる。
【0010】
また、このような構成によれば、便器本体に、床面に対して固定するための孔を形成する必要がないため、この孔から便器本体内へ汚水が浸入することがなく、清掃性を向上させることができるとともに、便器本体内へ汚水が浸入することによる臭気の発生などを抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社タカギ
水栓装置
今日
丸一株式会社
排水栓装置
今日
株式会社大林組
雨水流出抑制構造
今日
株式会社KVK
水栓カバー及び水栓
7日前
WOTA株式会社
機能枡
今日
株式会社大気社
水分収集システム
今日
SANEI株式会社
水栓ハンドルカバー
2日前
株式会社ベルテックス
排水管の横支管内を洗浄する方法及び洗浄装置
7日前
株式会社LIXIL
便器装置
今日
株式会社LIXIL
便器装置
今日
TOTO株式会社
水洗大便器
7日前
TOTO株式会社
水洗大便器
7日前
東芝ホームテクノ株式会社
便座ユニット
7日前
東芝ホームテクノ株式会社
便座ユニット
7日前