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公開番号2025064508
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174334
出願日2023-10-06
発明の名称排水管の横支管内を洗浄する方法及び洗浄装置
出願人株式会社ベルテックス
代理人個人
主分類E03C 1/304 20060101AFI20250410BHJP(上水;下水)
要約【目的】 排水管の横支管の洗浄作業において使用された洗浄液を被洗浄物とともに回収し、固液分離した後の液体のみを横支管内へ戻すように逆流させる。
【解決手段】 建物内に設けられた排水管の横支管38内を洗浄するための洗浄装置1であって、横支管内へ洗浄液を噴射するための送液用ホース4を有する送液装置2と、回収装置10とを備える洗浄装置1において、回収装置10は、横支管38内から使用済みの洗浄液とともに被洗浄物を回収する吸引手段と、回収物を固体と液体とに分離することができるように構成された固液分離手段と、固液分離手段によって分離された液体を横支管内へ圧送することができるように構成された液体排出用ポンプとを有する、洗浄装置1を提供する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
建物内に設けられた排水管の横支管内を洗浄する方法であって、
送液用ホースを使って洗浄液を上記横支管内へ噴射させるステップと、
上記横支管内から使用済みの洗浄液とともに被洗浄物を回収するステップと、
回収物を固体と液体とに分離することができるように構成された固液分離手段を用いるステップと、
液体排出用ポンプを使って、上記固液分離手段によって分離された液体を上記横支管内へ戻すように圧送するステップと、
を含む、洗浄方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
上記固液分離手段は、スクリーニングないしフィルタリングを利用する手段であることを特徴とする、請求項1に記載の洗浄方法。
【請求項3】
3つの開口を有する管状の形状のアタッチメント部材であって、上記液体排出用ポンプと流体的に連通する還流用ホースに接続されるべき第1の開口、上記横支管に流体的に連通するように接続されるべき第2の開口、及び該アタッチメント部材内に上記送液用ホースが挿入されるときの入口となるべき第3の開口を有するアタッチメント部材を用意し、
上記アタッチメント部材の第1の開口に上記還流用ホースを接続し、
上記横支管に、流体的に連通するように上記アタッチメント部材の第2の開口を接続し、
上記送液用ホースを上記アタッチメント部材の第3の開口から第2の開口まで貫通させてから上記横支管内にまで延在させるステップをさらに含む、
請求項1又は請求項2に記載の洗浄方法。
【請求項4】
建物内に設けられた排水管の横支管内を洗浄するための洗浄装置であって、
上記横支管内へ洗浄液を噴射するための送液用ホースを有する送液装置と、
回収装置と、
を備える洗浄装置において、
上記回収装置は、
上記横支管内から使用済みの洗浄液とともに被洗浄物を回収する吸引手段と、
回収物を固体と液体とに分離することができるように構成された固液分離手段と、
上記固液分離手段によって分離された液体を上記横支管内へ圧送することができるように構成された液体排出用ポンプと、
を有する、洗浄装置。
【請求項5】
上記固液分離手段によって分離された液体を希釈することができるように構成された加水手段をさらに備える、請求項4に記載の洗浄装置。
【請求項6】
上記回収装置内の上記液体排出用ポンプの下流側に配管された流路の所定の位置にオリフィスが形成されており、上記加水手段は、上記オリフィスを通流するときの上記分離された液体を後押しするように水を噴射し得ることを特徴とする、請求項5に記載の洗浄装置。
【請求項7】
3つの開口を有する管状の形状のアタッチメント部材をさらに備え、
上記アタッチメント部材は、
上記液体排出用ポンプと流体的に連通する還流用ホースに接続された第1の開口と、
上記横支管に、流体的に連通するように接続された第2の開口と、
第3の開口であって、上記アタッチメント部材の第3の開口から第2の開口まで貫通した上記送液用ホースが上記横支管内にまで延在している、第3の開口と、
を有することを特徴とする、請求項4~6のいずれかに記載の洗浄装置。
【請求項8】
上記アタッチメント部材の第3の開口から外方へ液体が漏れ出てしまうことがないように、第3の開口付近に逆止弁が設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の洗浄装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、集合住宅やオフィスビル等の建物内の各部屋の台所や給湯室のシンク等の排水口から縦引き排水管(竪管)までの間を繋いでいる横支管(横管)内を洗浄する際に使用された洗浄液等の液体を排水管内へ戻す(還流させる)ことを利用して、排水管の横支管内を洗浄する方法及び洗浄装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
集合住宅やオフィスビル等の建物内において、各部屋の台所や給湯室から出される卵殻、甲殻類殻、貝殻等の固形物は、シンク(流し)の排水口付近に設けられたディスポーザ(生ごみ処理機)によって破砕された後、各部屋からの排水に同伴して、排水口に接続された横支管内を通流し、続いて縦引き排水管内を流下する。しかし、破砕された卵殻や貝殻等の固形物のいくらかは横支管内にこびり付き、或いは堆積してしまう。
【0003】
特許文献2は、破砕された卵殻や貝殻等の固形物が排水管の横支管内に堆積する状況において、高圧の洗浄水を噴射することにより横支管内の堆積物を横支管内の所定の箇所に集め、使用済みの洗浄水とともに回収装置内のタンク(回収槽)内に貯留させる技術について開示している。
【0004】
ディスポーザを備える排水管の清掃作業によって回収される内容物は一様ではなく、残渣物からなる浮遊性固形物及び沈降性固形物と、液体性の廃水とに大別される。一例として、排水管の横支管の清掃作業によって回収される固形物(残渣物)の体積が一戸当たり約1リットル以下であるのに対して、これと一緒に回収される使用済みの洗浄液の体積は約20リットルにもなる。使用済み洗浄液と残渣物を回収して貯留させるための回収タンクの容量は最大で100リットル程度しかなく、回収タンク内が満杯になったときには、その都度、回収タンク内から廃液として放出させるための廃棄作業が必要であった。
【0005】
廃液の廃棄作業の一例として、高層マンションの上層階を洗浄する作業中に、回収装置の回収タンクの容量が満杯になる都度、その洗浄作業を中断して作業用エレベータの場所まで回収装置を移動させ、作業用エレベータを使って地下階まで回収装置を降ろし、廃棄場所まで移動させた回収装置のタンク内の収容物を廃棄することがある。一般に、廃液の廃棄作業は多くの手間と時間を要するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6901193号公報
特許第4936910号公報
特許第4255719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
回収装置のタンクを大型にすれば、回収された液体と残渣物(固形物等)を回収タンク外へ放出するための廃棄作業に要するダウンタイム(中断時間)を短縮できるようにも思えるが、マンションの戸別の排水管洗浄作業を行うためには、回収タンクを運ぶための台車をマンション内の共用廊下や共用エレベータに通過させる必要があり、回収タンクには寸法的にも重量的にも制限があるので、回収タンクの容量を増大させることは難しい。
【0008】
排水管の横支管の洗浄作業において使用された洗浄液を被洗浄物(固形物等)とともに吸引して固液分離し、固液分離した後の液体のみを横支管内へ戻すように逆流させることができれば、洗浄作業を頻繁に中断する必要がなくなるので、作業効率の低下を招いてしまうことがない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
建物内に設けられた排水管の横支管内を洗浄する方法であって、送液用ホースを使って洗浄液を横支管内へ噴射させるステップと、横支管内から使用済みの洗浄液とともに被洗浄物を回収するステップと、回収物を固体と液体とに分離することができるように構成された固液分離手段を用いるステップと、液体排出用ポンプを使って、固液分離手段によって分離された液体を横支管内へ戻すように圧送するステップと、を含む、洗浄方法を提示する。
【0010】
一実施例においては、固液分離手段は、スクリーニングないしフィルタリングを利用する手段であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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