TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025031107
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137097
出願日2023-08-25
発明の名称吐水部材
出願人SANEI株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類E03C 1/086 20060101AFI20250228BHJP(上水;下水)
要約【課題】吐水口から滝状水流を適切に吐水することが可能な吐水部材を提供すること。
【解決手段】湯水を横長状の吐水口3Aから吐水する吐水部材3は、湯水の供給を受ける横長状の供給口3Bと、供給された湯水を吐水する横長状の吐水口3Aと、供給口3Bと吐水口3Aとを管軸方向に正対させるように各々の口幅に対応する横長な横断面の管形状で繋ぐ管路3Cと、管路3Cの管内を管幅方向に仕切るように管幅方向に並ぶ複数の仕切り壁3Dと、を有する。複数の仕切り壁3Dが、各々の管幅方向を向く側面が互いに管軸方向に平行に延びる仕切り面を成す板形状とされる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
湯水を横長状の吐水口から吐水する吐水部材であって、
湯水の供給を受ける横長状の供給口と、
供給された湯水を吐水する横長状の前記吐水口と、
前記供給口と前記吐水口とを管軸方向に正対させるように各々の口幅に対応する横長な横断面の管形状で繋ぐ管路と、
該管路の管内を管幅方向に仕切るように管幅方向に並ぶ複数の仕切り壁と、を有し、
複数の前記仕切り壁が、各々の管幅方向を向く側面が互いに管軸方向に平行に延びる仕切り面を成す板形状とされる吐水部材。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吐水部材であって、
前記管路の管内における複数の前記仕切り壁と前記供給口との間に、供給された湯水を衝突により管幅方向に分散させる障害物がない吐水部材。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の吐水部材であって、
複数の前記仕切り壁が、前記管路の前記吐水口よりも前記供給口に近い上流寄りの位置に形成される吐水部材。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の吐水部材であって、
複数の前記仕切り壁が、前記管路の管内を管高さ方向の全域に亘って仕切る吐水部材。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の吐水部材であって、
複数の前記仕切り壁のうちの前記管路の側壁に対向する最外側の前記仕切り壁と前記側壁との間の管幅方向の間隔が、複数の前記仕切り壁の並ぶどの間隔よりも広い吐水部材。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の吐水部材であって、
複数の前記仕切り壁が、互いに等間隔に並ぶ吐水部材。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の吐水部材であって、
複数の前記仕切り壁が、互いに同一形状から成る吐水部材。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の吐水部材であって、
複数の前記仕切り壁が、前記管路と一体成形される吐水部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐水部材に関する。詳しくは、湯水を横長状の吐水口から吐水する吐水部材に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、湯水を吐水する吐水口が幅広な扁平形状に形成された水栓装置が開示されている。吐水口が幅広な扁平形状とされることで、湯水が幅広な扁平形状の滝状水流として吐水される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-209549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吐水口へと湯水を導く吐水部材が、吐水口の形に対応した幅広な扁平形状の筒状部材から成る場合、流れる水の速度にばらつきが生じやすい。具体的には、吐水部材の側壁に沿って流れる両縁部の水流は、管摩擦抵抗により流速が下がりやすい。一方、吐水部材の中心部を流れる水流は、そのような抵抗を受けにくく、流速が上がりやすい。その結果、吐水口から吐水される滝状水流が、中心寄りにゆがむような崩れを生じやすくなる。そこで、本発明は、吐水口から滝状水流を適切に吐水することが可能な吐水部材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の吐水部材は、次の手段をとる。
【0006】
すなわち、本発明の第1の発明は、湯水を横長状の吐水口から吐水する吐水部材であって、湯水の供給を受ける横長状の供給口と、供給された湯水を吐水する横長状の前記吐水口と、前記供給口と前記吐水口とを管軸方向に正対させるように各々の口幅に対応する横長な横断面の管形状で繋ぐ管路と、該管路の管内を管幅方向に仕切るように管幅方向に並ぶ複数の仕切り壁と、を有し、複数の前記仕切り壁が、各々の管幅方向を向く側面が互いに管軸方向に平行に延びる仕切り面を成す板形状とされる吐水部材である。
【0007】
第1の発明によれば、管路内の中心部を流れる水流を、複数の仕切り壁の仕切り面に沿って流すことができる。それにより、中心部の流速を各仕切り面との接触に伴う摩擦抵抗力により下げて、管路の側壁に沿って流れる両縁部の流速に近づけることができる。その結果、横長状の吐水口から、広く流速のバラつきの少ない扁平形状の滝状水流を適切に吐水することができる。
【0008】
本発明の第2の発明は、上記第1の発明において、前記管路の管内における複数の前記仕切り壁と前記供給口との間に、供給された湯水を衝突により管幅方向に分散させる障害物がない吐水部材である。
【0009】
第2の発明によれば、各仕切り壁の上流側に障害物がないことで中心部の流速が高くなる状態で流されてくる水流を、各仕切り壁によって流速のバラつきの少ない状態に適切に整流することができる。
【0010】
本発明の第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、複数の前記仕切り壁が、前記管路の前記吐水口よりも前記供給口に近い上流寄りの位置に形成される吐水部材である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許