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公開番号2024165242
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081264
出願日2023-05-17
発明の名称木質積層材の製造方法及び木質積層材
出願人南海プライウッド株式会社
代理人弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類B27D 1/04 20060101AFI20241121BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】早生樹を主原料としながら、強度及び硬度が高い、木質積層材の製造方法及び木質積層材を提供する。
【解決手段】木質積層材1の製造方法は、(a)水溶性樹脂を含む含浸剤、及び、水を混合して含浸液を調合し、単板及び含浸液を含浸タンクに入れるステップと、(b)ステップ(a)の後、含浸タンク内を減圧するステップと、(c)ステップ(b)の後、含浸タンク内を加圧するステップと、(d)ステップ(c)の後、含浸タンクから単板を取り出し、取り出した単板を、含水率が10[%]以下になるまで乾燥させるステップと、(e)ステップ(a)~ステップ(d)を経て得られた樹脂含浸単板3を複数枚積み重ねて、積層体を形成するステップと、(f)積層体に対して、圧力条件0.49[MPa]~1.49[MPa]、温度条件100[℃]~160[℃]の設定でホットプレスを行うステップと、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
早生樹からなる単板を複数枚積み重ねてなる木質積層材の製造方法であって、
(a)水溶性樹脂を含む含浸剤、及び、水を混合して含浸液を調合し、前記単板及び前記含浸液を含浸タンクに入れるステップと、
(b)前記ステップ(a)の後、前記含浸タンク内を減圧するステップと、
(c)前記ステップ(b)の後、前記含浸タンク内を加圧するステップと、
(d)前記ステップ(c)の後、前記含浸タンクから前記単板を取り出し、取り出した前記単板を、含水率が10[%]以下になるまで乾燥させるステップと、
(e)前記ステップ(a)~前記ステップ(d)を経て得られた樹脂含浸単板を複数枚積み重ねて、積層体を形成するステップと、
(f)前記積層体に対して、圧力条件0.49[MPa]~1.49[MPa]、温度条件100[℃]~160[℃]の設定でホットプレスを行うステップと、
を含むことを特徴とする木質積層材の製造方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記ステップ(e)において、前記樹脂含浸単板と他の前記樹脂含浸単板の間に、接着剤を塗布して前記積層体を形成し、
前記ステップ(e)の後、且つ、前記ステップ(f)の前に、前記積層体に対して、コールドプレスを行う
ことを特徴とする請求項1に記載の木質積層材の製造方法。
【請求項3】
前記ステップ(e)において、前記樹脂含浸単板と他の前記樹脂含浸単板の間に、接着剤を介して、前記樹脂を含浸させていない非含浸単板を積み重ねて前記積層体を形成し、
前記ステップ(e)の後、且つ、前記ステップ(f)の前に、前記積層体に対して、コールドプレスを行う
ことを特徴とする請求項1に記載の木質積層材の製造方法。
【請求項4】
前記ステップ(a)の前に、前記単板を、含水率が10[%]以下になるまで乾燥させる
ことを特徴とする請求項1に記載の木質積層材の製造方法。
【請求項5】
前記含浸剤は、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂のいずれか1つ、または、これら2以上の組み合わせを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の木質積層材の製造方法。
【請求項6】
前記早生樹は、ファルカタ、ジャボン、バルサのいずれか1つである
ことを特徴とする請求項1に記載の木質積層材の製造方法。
【請求項7】
早生樹からなる単板に水溶性樹脂を含浸させて得られた樹脂含浸単板を複数枚積み重ねてなり、
密度が、0.4[g/cm

]~0.8[g/cm

]である
ことを特徴とする木質積層材。
【請求項8】
前記水溶性樹脂は、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂のいずれか1つ、または、これら2以上の組み合わせを含む
ことを特徴とする請求項7に記載の木質積層材。
【請求項9】
前記早生樹は、ファルカタ、ジャボン、バルサのいずれか1つである
ことを特徴とする請求項7に記載の木質積層材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木質積層材の製造方法及び木質積層材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
家具等を製作するための木材として、ファルカタ等の早生樹を用いた木材が知られている。ファルカタは、東南アジアに生育するマメ科の植物であり、早生樹とも呼ばれるように、6~7年で伐採可能になるほど、成長が早いという特徴を有している。ただし、早生樹を用いた木材は、柔らかいため、強度が低く、用途が限られてしまう、という課題が存在していた。
【0003】
木材の強度を上げるため、例えば、特許文献1のように、木材に樹脂を含浸させることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭54-23103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
早生樹の特徴を生かすため、早生樹を主原料としながら、強度及び硬度が高い、木質積層材を提供するニーズが存在する。
【0006】
本発明の目的は、早生樹を主原料としながら、強度及び硬度が高い、木質積層材の製造方法及び木質積層材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の木質積層材の製造方法は、早生樹からなる単板を複数枚積み重ねてなる木質積層材の製造方法に関するものである。本発明の木質積層材の製造方法は、(a)水溶性樹脂を含む含浸剤、及び、水を混合して含浸液を調合し、前記単板及び前記含浸液を含浸タンクに入れるステップと、(b)前記ステップ(a)の後、前記単板を前記含浸タンクに入れて前記含浸タンク内を減圧するステップと、(c)前記ステップ(b)の後、前記含浸タンク内を加圧するステップと、(d)前記ステップ(c)の後、前記含浸タンクから前記単板を取り出し、取り出した前記単板を、含水率が10[%]以下になるまで乾燥させるステップと、(e)前記ステップ(a)~前記ステップ(d)を経て得られた樹脂含浸単板を複数枚積み重ねて、積層体を形成するステップと、(f)前記積層体に対して、圧力条件0.49[MPa]~1.49[MPa]、温度条件100[℃]~160[℃]の設定でホットプレスを行うステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の木質積層材は、早生樹からなる単板に水溶性樹脂を含浸させて得られた樹脂含浸単板を複数枚積み重ねてなり、密度が、0.4[g/cm

]~0.8[g/cm

]であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
このようにすることで、早生樹を主原料としながら、強度及び硬度が高い、木質積層材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施の形態の木質積層材の模式図である。
合板の模式図である。
LVL及びLVBの模式図である。
第1の実施の形態の木質積層材の製造方法のステップを示すフローチャートである。
第1の実施の形態の木質積層材から切り出して作成した試験片の側面の写真である。
図5Aの一部を拡大した拡大写真である。
第2及び第3の実施の形態の木質積層材の製造方法のステップを示すフローチャートである。
第2の実施の形態の木質積層材から切り出して作成した試験片の側面の写真である。
図7Aの一部を拡大した拡大写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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