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公開番号2024165177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081100
出願日2023-05-16
発明の名称材料移送装置及び材料供給装置
出願人世紀株式会社
代理人個人,個人
主分類A23P 30/20 20160101AFI20241121BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】ホッパーを小径化することができ、かつ、効率よく食品原料等の粘性材料を吐出口へと移送することのできる材料移送装置及び材料供給装置を提供すること。
【解決手段】略円筒形状のホッパー6内に貯留された食品原料2を吐出口1bへ向けて移送回転体3であって、その上部構造8は、ホッパー6の内壁6aと所定間隔tを維持しつつ内壁6aに沿って回転することにより食品原料2を内壁6aから掻き落とすスクレーパ部8aと、掻き落とされた食品原料2を下部構造9に向けて移送するフィン部8bとを有し、フィン部8bは、中心軸Xから放射状に軸対称に延びて複数形成されると共に傾斜した傾斜面8dを有し、スクレーパ部8aは螺旋形状を呈して投入口1aへと向けて延びる複数の螺旋状部8eを有し、その下部構造9は、フィン部8bによって移送された食品原料2を螺旋回転により吐出口1bへと移送するスクリュー部9aを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
略円筒形状のホッパーの投入口より投入されてそのホッパー内に貯留された粘性材料を前記ホッパーの下方に形成された吐出口へ向けて移送するために、前記ホッパー内に配置されて前記ホッパーの円筒中心と略一致する中心軸周りに回転する材料移送装置であって、
上部構造と、下部構造とを有し、
前記上部構造は、
前記ホッパーの内壁と所定間隔を維持しつつ前記内壁に沿って回転することにより前記粘性材料を前記内壁から掻き落とすスクレーパ部と、
前記スクレーパ部の下方に位置し、掻き落とされた前記粘性材料を前記下部構造に向けて移送するフィン部と、を有し、
前記フィン部は、前記中心軸から放射状に軸対称に延びて複数形成されると共に、前記中心軸に対して傾斜した傾斜面を有し、
前記スクレーパ部は、前記複数のフィン部の前記内壁に近い側の各々の終端近傍から前記内壁に沿いつつ螺旋形状を呈して前記ホッパーの前記投入口へと向けて延びる複数の螺旋状部を有しており、
前記下部構造は、前記上部構造の下方に位置し、前記フィン部によって移送された前記粘性材料を螺旋回転により前記吐出口へと移送するスクリュー部を有する、材料移送装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記上部構造が、前記フィン部から上方に向けて前記中心軸に沿って延びる中心軸部材を有する、請求項1に記載の材料移送装置。
【請求項3】
前記上部構造が、複数の螺旋状部を前記投入口に近い側の各々の終端近傍において互いに連結する連結部を有する、請求項1に記載の材料移送装置。
【請求項4】
前記上部構造が、複数の螺旋状部を前記投入口に近い側の各々の終端近傍において互いに連結されていない、請求項1に記載の材料移送装置。
【請求項5】
前記内壁と前記スクレーパ部とは、前記内壁と前記スクレーパ部とが対向する範囲の略全体において実質的に一定の所定間隔だけ離間している、請求項1に記載の材料移送装置。
【請求項6】
前記内壁と前記スクレーパ部とが対向する範囲が、前記中心軸に沿った方向における前記ホッパーの寸法の50%以上である、請求項5に記載の材料移送装置。
【請求項7】
前記所定間隔が、2mm以下である、請求項5に記載の材料移送装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の材料移送装置と、
前記ホッパーと、を備えた材料供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、材料移送装置及び材料供給装置に係り、特に食品原料等の流動性を有する粘性材料に用いる材料移送装置等に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従前より、食品製造において例えば、あん、クリーム、洋菓子生地等の流動性を有する食品原料(粘性材料)を供給するのに材料供給装置が用いられている。材料供給装置は、大略ホッパーとスクリューを有して構成される。
【0003】
食品原料を投入する容器としてのホッパー内にスクリューが配置され、スクリューがモーター等の駆動源によって回転駆動されることにより、ホッパー内の食品原料が徐々にホッパーの出口としての吐出口へと移送されて押し出され、吐出口から食品原料が吐出されて次工程へと供給されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-095510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
より多くの食品原料を投入可能とすべく、一般にホッパーとしては大径のものが用いられる。また、ホッパー内壁に付着した食品原料がスクリューと連れ回りしてしまうのを防止し、食品原料をスクリュー回転により効率よく吐出口へと移送するためにもホッパーは大径であることが好ましい。そのため、一般的なホッパーとしては、上部側が大径で、下方に進むに従い小径となるいわゆる漏斗状の形状をしたものがよく用いられる。
【0006】
しかしながら、材料供給装置を複数並べて配置しようとする場合に、ホッパーが大径だとスペース上の困難を生じる場合がある。また、従来のスクリューの構造のままホッパーを小径化すると、スクリューの軸とスクリューの羽根との間に食品原料が滞留する事象が生じやすくなり、スクリュー回転と共に食品原料が連れ回ってしまって、食品原料の吐出口への移送が困難となる場合がある。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、ホッパーを小径化することができ、かつ、効率よく食品原料等の粘性材料を吐出口へと移送することのできる材料移送装置及び材料供給装置を提供することを例示的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての材料移送装置は、略円筒形状のホッパーの投入口より投入されてそのホッパー内に貯留された粘性材料を前記ホッパーの下方に形成された吐出口へ向けて移送するために、前記ホッパー内に配置されて前記ホッパーの円筒中心と略一致する中心軸周りに回転する材料移送装置であって、上部構造と、下部構造とを有し、
前記上部構造は、前記ホッパーの内壁と所定間隔を維持しつつ前記内壁に沿って回転することにより前記粘性材料を前記内壁から掻き落とすスクレーパ部と、
前記スクレーパ部の下方に位置し、掻き落とされた前記粘性材料を前記下部構造に向けて移送するフィン部と、を有し、
前記フィン部は、前記中心軸から放射状に軸対称に延びて複数形成されると共に、前記中心軸に対して傾斜した傾斜面を有し、
前記スクレーパ部は、前記複数のフィン部の前記内壁に近い側の各々の終端近傍から前記内壁に沿いつつ螺旋形状を呈して前記ホッパーの前記投入口へと向けて延びる複数の螺旋状部を有しており、
前記下部構造は、前記上部構造の下方に位置し、前記フィン部によって移送された前記粘性材料を螺旋回転により前記吐出口へと移送するスクリュー部を有する。
【0009】
本発明の他の例示的側面としての材料供給装置は、上記の材料移送装置と、前記ホッパーと、を備えている。
【0010】
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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