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公開番号2024155465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070203
出願日2023-04-21
発明の名称焙煎済みコーヒー豆
出願人アサヒ飲料株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A23F 5/04 20060101AFI20241024BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】その抽出物を口にしたときに樽香が感じられるとともにコーヒー風味が損なわれていない新規な焙煎済みコーヒー豆を提供する。
【解決手段】ニコチン酸エチルを1500ppb以上3000 ppb以下含有する、焙煎済みコーヒー豆。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ニコチン酸エチルを1500ppb以上3000ppb以下含有する、焙煎済みコーヒー豆。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
水で抽出した抽出液におけるBrix1%でのニコチン酸エチルの含有量が200ppb以上410ppb以下である、焙煎済みコーヒー豆。
【請求項3】
焙煎済みバレルエイジドコーヒー豆である、請求項1または2に記載の焙煎済みコーヒー豆。
【請求項4】
その抽出物を口にしたときに樽香が感じられる、請求項1または2に記載の焙煎済みコーヒー豆。
【請求項5】
請求項1または2に記載の焙煎済みコーヒー豆からの液体の抽出物。
【請求項6】
請求項1または2に記載の焙煎済みコーヒー豆からの抽出物を含む、飲食品組成物。
【請求項7】
焙煎済みコーヒー豆の製造方法であって、
前記焙煎済みコーヒー豆におけるニコチン酸エチルの含有量が1500ppb以上3000 ppb以下となるようにコーヒー豆の酒樽での貯蔵および焙煎を行うことを含む、焙煎済みコーヒー豆の製造方法。
【請求項8】
焙煎済みコーヒー豆の製造方法であって、
前記焙煎済みコーヒー豆の水で抽出した抽出液におけるBrix1%でのニコチン酸エチルの含有量が200ppb以上410ppb以下となるようにコーヒー豆の酒樽での貯蔵および焙煎を行うことを含む、焙煎済みコーヒー豆の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は焙煎済みコーヒー豆に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
コーヒーは世界で最も飲まれている飲み物の一つである。
また、それゆえに様々な味、香りのアレンジもされており、例えばコーヒー豆にフレーバーを付与したものなども知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2021-528076号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、その抽出物を口にしたときに樽香が感じられるとともにコーヒー風味が損なわれていない新規な焙煎済みコーヒー豆を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
焙煎前にウイスキー等の酒類が貯蔵されていた酒樽(バレル)でコーヒーの生豆を貯蔵(エイジド)し、これを焙煎したコーヒー豆においては、その抽出液を口にしたときに酒樽(バレル)由来の樽香が感じられる。一方で、該抽出液では酒樽(バレル)での貯蔵を行っていない焙煎済みコーヒー豆の抽出液と比較してコーヒー風味が損なわれている傾向があった。
本発明者は鋭意研究の結果、ニコチン酸エチルの含有量が所定の含有量となるようにコーヒー豆の酒樽での貯蔵および焙煎を行うことで、抽出物を口にしたときに樽香が感じられ、且つコーヒー風味も維持または向上できることを見出した。
【0006】
本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]
ニコチン酸エチルを1500ppb以上3000ppb以下含有する、焙煎済みコーヒー豆。
[2]
水で抽出した抽出液におけるBrix1%でのニコチン酸エチルの含有量が200ppb以上410ppb以下である、焙煎済みコーヒー豆。
[3]
焙煎済みバレルエイジドコーヒー豆である、[1]または[2]に記載の焙煎済みコーヒー豆。
[4]
その抽出物を口にしたときに樽香が感じられる、[1]から[3]のいずれか一つに記載の焙煎済みコーヒー豆。
[5]
[1]から[4]のいずれか一つに記載の焙煎済みコーヒー豆からの液体の抽出物。
[6]
[1]から[4]のいずれか一つに記載の焙煎済みコーヒー豆からの抽出物を含む、飲食品組成物。
[7]
焙煎済みコーヒー豆の製造方法であって、
前記焙煎済みコーヒー豆におけるニコチン酸エチルの含有量が1500ppb以上3000ppb以下となるようにコーヒー豆の酒樽での貯蔵および焙煎を行うことを含む、焙煎済みコーヒー豆の製造方法。
[8]
焙煎済みコーヒー豆の製造方法であって、
前記焙煎済みコーヒー豆の水で抽出した抽出液におけるBrix1%でのニコチン酸エチルの含有量が200ppb以上410ppb以下となるようにコーヒー豆の酒樽での貯蔵および焙煎を行うことを含む、焙煎済みコーヒー豆の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、その抽出物を口にしたときに樽香が感じられるとともにコーヒー風味が損なわれていない新規な焙煎済みコーヒー豆を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の1つの実施形態について、詳細に説明する。
本実施形態はその抽出物を口にしたときに樽香とコーヒー風味とを感じることができる焙煎済みコーヒー豆に関する。
【0009】
本明細書において、焙煎済みコーヒー豆とは、コーヒー豆を焙煎処理に供することにより得られる。
また、本明細書において、コーヒー豆(コーヒー生豆)は、コーヒーノキから収穫されたコーヒーチェリーを精製および選別することにより得られる。
コーヒーノキは、アカネ科(Rubiaceae)コーヒーノキ属に属する低木の広葉樹の総称である。コーヒーチェリー(コーヒー果実)は、コーヒーノキに実る楕円形の果実であり、コーヒーチェリーの中に入っている種子がコーヒー豆である。
コーヒー豆が由来する品種、生産地などは特に限定されず、またコーヒー豆の等級なども特に限定されない。品種としては、例えば、アラビカ種、カネフォラ種(ロブスタ種)等を挙げることができる。
【0010】
本明細書において、焙煎済みコーヒー豆の抽出物とは、焙煎済みコーヒー豆より抽出された物を意味する。焙煎済みコーヒー豆の抽出物は、例えば、液体、固体、及び半固体等、いずれの形態であってもよい。なお、抽出物とは、複数粒の焙煎済みコーヒー豆によるものを特に意味する概念である。
液体の抽出物としては、焙煎済みコーヒー豆を水等の溶媒で溶媒抽出することにより得られる抽出液、当該抽出液を希釈または濃縮したものが挙げられる。また、該抽出液、希釈物、および濃縮物は、焙煎済みコーヒー豆またはその粉砕物を含有するスラリー等であってもよい。
固体の抽出物としては凍結物、乾燥粉末、顆粒、カプセル、および錠剤等が挙げられ、また、半固体の抽出物としてはペーストおよびゲル状のものが挙げられ、これらは例えば上述の液体の抽出物を用いて調製することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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