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公開番号
2024111923
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-20
出願番号
2023016653
出願日
2023-02-07
発明の名称
焙煎装置
出願人
ダイニチ工業株式会社
代理人
主分類
A23N
12/08 20060101AFI20240813BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】焙煎温度の上がりやすさの違いに影響されずに得られる焙煎物の焙煎度を揃えることができる焙煎装置を提供すること。
【解決手段】加熱部14で熱せられた空気により被焙煎物を焙煎する焙煎釜15と、加熱部14より下流に設けられ、焙煎温度を検知する温度検知部51と、焙煎制御を実行する制御部18とを備えた焙煎装置であって、制御部18は、第一温度を焙煎温度の目標とする第一工程において、第一温度より低い第一閾値以上の温度を温度検知部51が検知した場合に第一加算値を積算し、積算した値から第一工程の終了を判定する。これにより、焙煎装置1を構成する部品の個体差や使用環境の違いによって焙煎温度の上がりやすさにばらつきが生じても、実際の焙煎温度に応じて焙煎時間が調節されるため、焙煎温度の上がりやすさの違いに影響されずに得られる焙煎物の焙煎度を揃えることができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
吸気口から排気口に至る空気流を発生させる送風機と、
空気を加熱する加熱部と、
加熱された空気を取り入れて被焙煎物を焙煎する焙煎釜と、
前記加熱部より下流に設けられ、被焙煎物が焙煎される焙煎温度を検知する温度検知部と、
被焙煎物を焙煎する焙煎制御を実行する制御部と、を備え、
前記焙煎制御は、焙煎温度の目標温度を第一温度として焙煎を行う第一工程を有し、
前記制御部は、前記第一工程において前記温度検知部が前記第一温度より低い第一閾値以上の温度を検知した場合に第一加算値を積算して、前記第一加算値を積算した値が積算終了値に達したら前記第一工程を終了する焙煎装置。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記温度検知部の検知温度と前記第一閾値との温度差から前記第一加算値を決定し、
前記第一加算値は、前記温度差が大きくなるにつれて大きな値となっている請求項1に記載の焙煎装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記焙煎制御において焙煎温度の目標温度を前記第一温度より高い第二温度として焙煎を行う第二工程を有し、
前記第二工程において前記温度検知部が前記第二温度より低い第二閾値以上の温度を検知した場合に第二加算値を積算して、前記第二加算値を積算した値が積算終了値に達したら前記第二工程を終了し、
前記第二閾値は、前記第一温度と前記第一閾値との差よりも前記第二温度と前記第二閾値との差が大きくなるよう設定されている請求項1または2に記載の焙煎装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーヒー豆などを焙煎する焙煎装置の制御に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ファンユニットによって筐体内に吸い込まれた空気をヒータユニットで加熱し、加熱した空気で焙煎室内の被焙煎物を焙煎する焙煎装置が知られている。このような焙煎装置では、特許文献1のように、焙煎温度と焙煎時間の関係からなる温度プロファイルに沿って焙煎が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-113958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、焙煎装置を構成する部品には個体差があるため、焙煎温度の上がりやすさには筐体ごとにばらつきが生じる。また、電源電圧や吸気される空気の温度といった焙煎装置の使用環境の違いによっても焙煎温度の上がりやすさにばらつきが生じる。このばらつきの影響を受けて、温度プロファイルで設定されている焙煎温度の通りに焙煎を進めることが難しい場合があり、得られる焙煎物の焙煎度が揃わないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためのもので、焙煎温度の上がりやすさの違いに影響されずに得られる焙煎物の焙煎度を揃えることができる焙煎装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
吸気口から排気口に至る空気流を発生させる送風機と、
空気を加熱する加熱部と、
加熱された空気を取り入れて被焙煎物を焙煎する焙煎釜と、
前記加熱部より下流に設けられ、被焙煎物が焙煎される焙煎温度を検知する温度検知部と、
被焙煎物を焙煎する焙煎制御を実行する制御部と、を備え、
前記焙煎制御は、焙煎温度の目標温度を第一温度として焙煎を行う第一工程を有し、
前記制御部は、前記第一工程において前記温度検知部が前記第一温度より低い第一閾値以上の温度を検知した場合に第一加算値を積算して、前記第一加算値を積算した値が積算終了値に達したら前記第一工程を終了する焙煎装置である。
【発明の効果】
【0007】
上述のように構成することにより、実際の焙煎温度に応じて焙煎時間を調節することができ、得られる焙煎物の焙煎度を揃えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の焙煎装置の一例であるコーヒー豆焙煎装置の外観斜視図である。
本実施形態の焙煎装置の一例であるコーヒー豆焙煎装置の断面構成図である。
本実施形態の焙煎装置の一例であるコーヒー豆焙煎装置のブロック図である。
本実施形態における焙煎運転全体の構成を示す図である。
焙煎制御における積算終了値、目標温度、閾値、加算値を示す表である。
第二制御における積算終了値、目標温度、閾値、加算値の別実施例を示す表である。
本実施形態における第一制御のフローチャートである。
本実施形態における第二制御のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
好適と考える本発明の実施形態を、本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0010】
本発明は、吸気口から排気口に至る空気流を発生させる送風機と、空気を加熱する加熱部と、加熱された空気を取り入れて被焙煎物を焙煎する焙煎釜と、加熱部より下流に設けられ、被焙煎物が焙煎される焙煎温度を検知する温度検知部と、被焙煎物を焙煎する焙煎制御を実行する制御部と、を備え、焙煎制御は、焙煎温度の目標温度を第一温度として焙煎を行う第一工程を有し、制御部は、第一工程において温度検知部が第一温度より低い第一閾値以上の温度を検知した場合に第一加算値を積算して、第一加算値を積算した値が積算終了値に達したら第一工程を終了する。積算した値から第一工程の終了を判断することで、焙煎装置の使用環境や装置を構成する部品の個体差の影響で焙煎温度の上がりやすさにばらつきが生じたとしても、実際の焙煎温度に応じて第一工程の焙煎時間を調節して、得られる焙煎物の焙煎度を揃えることができる。また、焙煎温度の目標温度よりも低い温度を第一閾値とし、第一閾値以上の温度で第一加算値の積算を行うことで、焙煎温度が上がりにくい場合であっても実際の焙煎温度に応じて第一工程の焙煎時間を調節することができ、得られる焙煎物の焙煎度を揃えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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