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公開番号
2024154824
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023068927
出願日
2023-04-20
発明の名称
保持器、軸受、変速装置、及び保持器の製造方法
出願人
ナブテスコ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
33/46 20060101AFI20241024BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】転動体の脱落を防止することで組み立て性を向上できるとともに、製品寿命を延長できる保持器、軸受、変速装置、及び保持器の製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態の保持器64は、大径リング81と、小径リング82と、大径リング81と小径リング82とを連結する複数の柱部83と、を備える。柱部83は、大径リング81及び小径リング82からの円錐ころの外径側への脱落を防止するための第1脱落防止部88と、大径リング81及び小径リング82からの円錐ころの内径側への脱落を防止するための第2脱落防止部89と、を備える。各脱落防止部88,89は、小径リング82側に纏めて片寄って配置されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
軸受の複数の転動体を保持する保持器であって、
環状の大径リングと、
前記大径リングの外径よりも外径の小さい環状の小径リングと、
前記大径リングと前記小径リングとを連結するように前記大径リング及び前記小径リングの径方向に延びる複数の柱部と、
を備え、
前記複数の柱部は、周方向に等間隔で配置されるとともに各前記転動体の間に配置され、
前記柱部は、
前記大径リング及び前記小径リングからの前記転動体の第1方向への脱落を防止するための第1脱落防止部と、
前記大径リング及び前記小径リングからの前記転動体の前記第1方向とは反対側の第2方向への脱落を防止するための第2脱落防止部と、
を備え、
前記第1脱落防止部及び前記第2脱落防止部は、前記大径リング及び前記小径リングのいずれか一方の側に纏めて片寄って配置されている、
保持器。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記第1脱落防止部及び前記第2脱落防止部は、前記小径リング側に纏めて片寄って配置されている、
請求項1に記載の保持器。
【請求項3】
前記転動体は円錐ころを含む、
請求項2に記載の保持器。
【請求項4】
前記第1脱落防止部の前記第1方向及び前記第2方向と直交する方向の長さと、前記第2脱落防止部の前記第1方向及び前記第2方向と直交する方向の長さとは、異なる、
請求項3に記載の保持器。
【請求項5】
前記転動体は円錐ころを含み、
前記第1脱落防止部及び前記第2脱落防止部は、前記小径リング側に纏めて片寄って配置されており、
前記第1脱落防止部は外径側に配置されており、
前記第2脱落防止部は内径側に配置されており、
前記第2脱落防止部における前記円錐ころの軸方向の長さは、前記第1脱落防止部における前記円錐ころの軸方向の長さよりも短い、
請求項4に記載の保持器。
【請求項6】
前記第1脱落防止部の前記長さは、前記大径リングと前記小径リングとの間の長さに対して50%以上の長さである、
請求項5に記載の保持器。
【請求項7】
前記柱部は、
外径側に形成された外側面と、
内径側に形成された内側面と、
を有し、
前記外側面は、前記小径リングから前記大径リングに至る間が平坦に形成されており、
前記内側面は、
前記小径リングから前記大径リングに向かって前記外側面の延出方向に沿って延びる第1平坦面と、
前記第1平坦面の前記大径リング側の端部から前記外側面に向かって斜めに延びる傾斜面と、
前記傾斜面の前記大径リング側の端部から前記大径リングに至る間に前記外側面の延出方向に沿って延びる第2平坦面と、
を有し、
前記大径リングの前記小径リングとは反対側の端部における前記径方向の厚さをT1とし、前記外側面と前記第2平坦面との間の厚さをT2としたとき、
各前記厚さT1,T2は、
T1≧T2
を満たす、
請求項5又は請求項6に記載の保持器。
【請求項8】
離型する2つの金型によって樹脂により形成されており、
前記金型の分割面に対して片側に前記第1脱落防止部及び前記第2脱落防止部が配置されている、
請求項7に記載の保持器。
【請求項9】
前記第1脱落防止部の前記大径リング側の第1側面は、前記大径リングの内径側の第2側面と同一直線上に配置されており、
前記第1側面、前記第2側面、及び前記柱部の前記外側面のうちの前記第1側面よりも前記小径リング側を前記分割面とした、
請求項8に記載の保持器。
【請求項10】
外輪と、
前記外輪の径方向の内側に配置された内輪と、
前記外輪と前記内輪との間に転動自在に収納される複数の転動体と、
前記複数の転動体を保持する保持器と、
を備え、
前記保持器は、
環状の大径リングと、
前記大径リングの外径よりも外径の小さい環状の小径リングと、
前記大径リングと前記小径リングとを連結し、周方向に等間隔で配置されるとともに各前記転動体の間に配置される複数の柱部と、
を備え、
前記柱部は、
前記大径リング及び前記小径リングからの前記転動体の第1方向への脱落を防止するための第1脱落防止部と、
前記大径リング及び前記小径リングからの前記転動体の前記第1方向とは反対側の第2方向への脱落を防止するための第2脱落防止部と、
を備え、
前記第1脱落防止部及び前記第2脱落防止部は、前記大径リング及び前記小径リングのいずれか一方の側に纏めて片寄って配置されている、
軸受。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、保持器、軸受、変速装置、及び保持器の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来からころ軸受の転動体(ころ)を保持する保持器が知られている。保持器は、例えば射出成形される。保持器は、複数のころを周方向に等間隔で保持する。例えば、円錐ころ軸受に用いられる保持器は、環状の大径リングと、大径リングの外径よりも外径の小さい環状の小径リングと、大径リングと小径リングとを連結するように径方向に延びる複数の柱部と、を備える。複数の柱部は、周方向に等間隔で配置されている。大径リング、小径リング、及び柱部によって区画される各々ポケットに、それぞれ円錐ころが収納される。
【0003】
ところで、上述のような軸受の組み立て性を向上するために、柱部に保持器から転動体が脱落してしまうのを防止するための円錐面を形成した技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
円錐面は、転動体としての円錐ころの軸線を挟んで両側に1つずつ形成されている。すなわち、1つの柱部に対して2つの円錐面が形成されている。円錐面は、周方向で隣り合う柱部との対向方向に突出形成されている。このような円錐面が円錐ころの外周面に接触するので、保持器から円錐ころが脱落してしまうことを防止できる。
【0004】
2つの円錐面のうちの一方は、大径リングと小径リングとの間の中央と大径リングと間に配置されている。2つの円錐面のうちの他方は、大径リングと小径リングとの間の中央と小径リングと間に配置されている。このように構成することで、保持器の射出成形を可能としながら保持器からころが外径側への脱落及び内径側への脱落の両方の脱落を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-202284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の従来技術では、軸受を軸方向からみたとき、大径リングと小径リングとの間の全体に渡って、つまり、柱部の径方向全体に渡って円錐面が形成されていることになる。このため、円錐面によって、軸受の外部から内部への潤滑油の流れ(以下、通油性という)が阻害されてしまい、軸受に不具合が生じる可能性があった。この結果、軸受の製品寿命が短くなる可能性があった。
【0007】
本発明は、転動体の脱落を防止することで組み立て性を向上できるとともに、製品寿命を延長できる保持器、軸受、変速装置、及び保持器の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る保持器は、軸受の複数の転動体を保持する保持器であって、環状の大径リングと、前記大径リングの外径よりも外径の小さい環状の小径リングと、前記大径リングと前記小径リングとを連結するように前記大径リング及び前記小径リングの径方向に延びる複数の柱部と、を備え、前記複数の柱部は、周方向に等間隔で配置されるとともに各前記転動体の間に配置され、前記柱部は、前記大径リング及び前記小径リングからの前記転動体の第1方向への脱落を防止するための第1脱落防止部と、前記大径リング及び前記小径リングからの前記転動体の前記第1方向とは反対側の第2方向への脱落を防止するための第2脱落防止部と、を備え、前記第1脱落防止部及び前記第2脱落防止部は、前記大径リング及び前記小径リングのいずれか一方の側に纏めて片寄って配置されている。
【0009】
このように構成することで、2つの脱落防止部によって保持器からの転動体の脱落を防止でき、軸受の組み立て性を向上できる。
2つの脱落防止部は、大径リング及び小径リングのいずれか一方の側に纏めて片寄って配置されている。このため、脱落防止部が寄っている側とは反対側には、大径リングと小径リングとの間が完全に開口されたスペースが形成される。よって、通油性を向上でき、軸受の製品寿命を延長できる。
【0010】
上記構成において、前記第1脱落防止部及び前記第2脱落防止部は、前記小径リング側に纏めて片寄って配置されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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