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公開番号
2024162039
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077190
出願日
2023-05-09
発明の名称
制限解除装置、航路計画装置及びプログラム
出願人
ナブテスコ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B63B
79/40 20200101AFI20241114BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】主機の出力制限に関して航海の安全性を考慮したより高度な技術を提供する。
【解決手段】制限解除装置は、船舶を推進させる主機への燃料投入量を調整して前記船舶の推進力を制御する推進力制御機能と、前記主機の出力を所定の上限値内に制限する出力制限機能と、を有する制御部と、前記船舶が航海している領域の気象及び海象の少なくとも一方に関連する気海象情報を取得する取得部と、前記気海象情報に基づいて前記出力制限機能を解除する解除条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定部が前記解除条件を満たすと判定した場合、前記出力制限機能による前記上限値の緩和、前記出力制限機能の解除、又は、前記出力制限機能の解除を促す報知、のうち少なくとも1つを行う解除部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
船舶を推進させる主機への燃料投入量を調整して前記船舶の推進力を制御する推進力制御機能と、前記主機の出力を所定の上限値内に制限する出力制限機能と、を有する制御部と、
前記船舶が航海している領域の気象及び海象の少なくとも一方に関連する気海象情報を取得する取得部と、
前記気海象情報に基づいて前記出力制限機能を解除する解除条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部が前記解除条件を満たすと判定した場合、前記出力制限機能による前記上限値の緩和、前記出力制限機能の解除、又は、前記出力制限機能の解除を促す報知、のうち少なくとも1つを行う解除部と
を備える制限解除装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記解除部は、前記判定部が前記解除条件を満たすと判定した場合、前記上限値の緩和として前記上限値をより大きな値に設定する請求項1に記載の制限解除装置。
【請求項3】
前記気海象情報は、風速情報と波高情報とを含み、
前記解除条件は、前記風速情報により示される風速が閾値を超えること、又は、前記波高情報により示される波高が閾値を超えること、という条件を含む、請求項1又は請求項2に記載の制限解除装置。
【請求項4】
前記出力制限機能が解除されたことに応じて、前記出力制限機能を解除した時刻を記憶部に出力する出力部を更に備える請求項1又は請求項2に記載の制限解除装置。
【請求項5】
前記出力制限機能は、前記主機の出力を示す軸馬力を前記上限値内に制限する請求項1又は請求項2に記載の制限解除装置。
【請求項6】
前記出力制限機能は、前記燃料投入量を前記上限値内に制限する請求項1又は請求項2に記載の制限解除装置。
【請求項7】
船舶を推進させる主機への燃料投入量を調整して前記船舶の推進力を制御する推進力制御機能と、前記主機の出力を所定の上限値内に制限する出力制限機能と、を有する船舶から、前記出力制限機能が起動状態から解除状態に切り替わった時点を少なくとも含む所定期間における前記船舶の航海領域の気象及び海象の少なくとも一方を示す気海象情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した情報に基づいて前記船舶の前記出力制限機能の解除条件を推定する解除条件推定部と、
前記解除条件推定部が推定した前記解除条件と、出発地と、目的地と、前記出発地と前記目的地を含む航海領域の将来の気海象情報と、目標所要時間と、に基づいて、前記船舶の計画航路を作成する航路計画部と
を備える航路計画装置。
【請求項8】
前記航路計画部は、
前記船舶が前記計画航路に沿って航海したときの前記船舶での燃料消費量を推定する燃料消費量推定部と、
前記燃料消費量推定部により推定した前記燃料消費量が所定値未満となるよう前記計画航路を作成する作成部と
を有し、
前記燃料消費量推定部は、前記航海領域のうち前記将来の気海象情報が前記解除条件を満たす領域における前記船舶の燃料消費量の推定値を、前記航海領域のうち前記将来の気海象情報が前記解除条件を満たさない領域における前記船舶の燃料消費量の推定値よりも大きい値として推定する、請求項7に記載の航路計画装置。
【請求項9】
船舶を推進させる主機への燃料投入量を調整して前記船舶の推進力を制御する推進力調整機能と、前記主機の出力を所定の上限値内に制限する出力制限機能と、を有する制限解除装置のコンピュータに、
前記船舶が航海している領域の気象及び海象の少なくとも一方に関連する気海象情報を取得する取得手順と、
前記気海象情報に基づいて前記出力制限機能を解除する解除条件を満たすか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順が前記解除条件を満たすと判定した場合、前記出力制限機能による前記上限値の緩和、前記出力制限機能の解除、又は、前記出力制限機能の解除を促す報知、のうち少なくとも1つを行う解除手順と
を実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、制限解除装置、航路計画装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
IMO(International Maritime Organization:国際海事機関)は、GHG(Greenhouse Gas:温室効果ガス)の排出削減目標(例えば、2030年までに輸送量あたり2008年比40%以上削減、2050年までに総排出量50%以上削減等)を掲げている。また、2023年には既存船の燃費規制(EEXI(Energy Efficiency Existing Ship Index)規制およびCII(Carbon Intensity Indicator)規制)が導入され、法規制の点からも燃費の低減が要求されている。実際、荷主から航行時のエンジン負荷上限等を指定されて航行する例も増加している。
【0003】
上述した燃費規制等に関連し、船舶主機の出力を制限する装置(例えば、Shaft Power Limitation;ShaPoLi、Engine Power Limitation;EPL)のニーズが高まっている。例えば、船舶主機への燃料投入量に上限値を設ける構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2018-514459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、主機の出力を制限する際には航海の安全性も考慮する必要がある。
【0006】
上記事情に鑑み、本発明は、主機の出力制限に関して航海の安全性を考慮したより高度な技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、船舶を推進させる主機への燃料投入量を調整して前記船舶の推進力を制御する推進力制御機能と、前記主機の出力を所定の上限値内に制限する出力制限機能と、を有する制御部と、前記船舶が航海している領域の気象及び海象の少なくとも一方に関連する気海象情報を取得する取得部と、前記気海象情報に基づいて前記出力制限機能を解除する解除条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定部が前記解除条件を満たすと判定した場合、前記出力制限機能による前記上限値の緩和、前記出力制限機能の解除、又は、前記出力制限機能の解除を促す報知、のうち少なくとも1つを行う解除部とを備える制限解除装置である。
【0008】
上記構成によれば、航海の状況が不良(荒天時等)であるときに安全に航海できる。つまり、主機の出力制限の要請に応えるとともに航海の安全性を確保することができる。
【0009】
前記解除部は、前記判定部が前記解除条件を満たすと判定した場合、前記上限値の緩和として前記上限値をより大きな値に設定してもよい。
【0010】
上記構成によれば、出力制限を緩和して安全に航海できる。
(【0011】以降は省略されています)
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