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公開番号2024080138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193066
出願日2022-12-01
発明の名称救命具
出願人高階救命器具株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類B63C 9/15 20060101AFI20240606BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】有事において浮袋体を早期に水面まで浮上させる。
【解決手段】ベルト2は、収容部3の外周面に支持されている。収容部3には、浮袋体1が収縮状態である場合には閉状態であり、浮袋体1が膨張状態となる場合に開状態となる開口部32が設けられている。開口部32は、収容部3におけるベルト2よりも上側に設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
膨張状態で使用者の胴周り付近を囲む形状となる浮袋体を備えた救命具であって、
使用者の胴周りに装着されるベルトと、
収縮状態の前記浮袋体を収容する収容部と、を備え、
前記ベルトは、前記収容部の外周面に支持され、
前記収容部には、前記浮袋体が前記収縮状態である場合には閉状態であり、前記浮袋体が前記膨張状態となる場合に開状態となる開口部が設けられ、
前記開口部は、前記収容部における前記ベルトよりも上側に設けられている、救命具。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記収容部に収容されると共に前記収容部の内部へ侵入した水の量が設定量となったことを検知する検知器を備え、
前記浮袋体は、前記検知器による検知結果に基づいて、前記収縮状態から前記膨張状態となるように構成され、
前記収容部には、前記収容部の内部へ侵入した水を前記収容部の外部へ排出する排出部が設けられている、請求項1に記載の救命具。
【請求項3】
前記収容部は、本体部と、前記開口部の開状態で前記本体部の上方を開放し、前記開口部の閉状態で前記本体部の上方を覆う上カバーと、を備え、
前記本体部と前記上カバーとによって囲まれた空間に、前記収縮状態の前記浮袋体と前記検知器とが収容され、
前記上カバーには、前記収容部の外部から前記検知器を視認可能な視認窓が設けられている、請求項2に記載の救命具。
【請求項4】
前記ベルトの外周側に、使用者の装備品を保持するための保持部が設けられている、請求項1に記載の救命具。
【請求項5】
前記保持部は、釣り竿を使用者に固定するための釣り竿固定具を保持する固定具保持部を含む、請求項4に記載の救命具。
【請求項6】
前記浮袋体と前記収容部とが、使用者の背部側で所定長さの延長索体を介して連結されているとともに、前記延長索体による連結位置よりも前方の位置で前記延長索体の長さより短い距離で連結されている、請求項1に記載の救命具。
【請求項7】
前記浮袋体は、前記膨張状態で使用者の胴周りを囲むと共に一部で不連続となる不連続部を有する略C字形状に形成されており、
前記不連続部で対抗する両端部が、互いに篏合可能な凹凸状に形成されている、請求項1に記載の救命具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、膨張状態で使用者の胴周り付近を囲む形状となる浮袋体を備えた救命具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
浮袋体を備えた救命具は、海や川などの水辺において用いられ、救命具を装着した使用者が誤って水中に落下した場合などの有事の際に、使用者を水面に浮上させるための助けとなる。このような救命具の一例が、特開2007-090943号公報(特許文献1)に開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示される符号は、特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1に開示された救命具(1)は、収縮状態の浮袋体(2)をカバー(4)で覆う構成となっている。収縮状態の浮袋体(2)をカバー(4)内に収まるように折り畳み、カバー(4)を折曲線(4a)で2つ折りにして上縁面ファスナ(4c)と下縁面ファスナ(4d)とを係着することにより、扁平筒状に形成されたカバー(4)内に浮袋体(2)を収容することができる。折曲線(4a)が、カバー(4)の上側に配置され、上縁面ファスナ(4c)と下縁面ファスナ(4d)とが、カバー(4)の下端部において互いに係着する。
【0004】
有事の際、すなわち、使用者が水中に落下した際には、救命具(1)が水を検知して、浮袋体(2)は膨張状態となる。膨張する浮袋体(2)が、上縁面ファスナ(4c)と下縁面ファスナ(4d)との係着部分をカバー(4)の内部から突き破り、カバー(4)の外部へ飛び出す。すなわち、特許文献1に開示された救命具(1)では、カバー(4)の下側から浮袋体(2)が飛び出す構造となっている。このように、カバー(4)の下側から浮袋体(2)が飛び出すようにしているのは、カバー(4)の上側を完全に塞ぐことで、使用者が作業中に用いる水、或いは雨などがカバー(4)の上側から内部に侵入して検知されることにより浮袋体(2)が誤作動して膨張することを防ぐ狙いもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-090943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、浮袋体(2)は、カバー(4)の下側から飛び出す分、水面まで浮上するのに時間を要することになる。水面まで浮上する時間はなるべく短い方が好ましい。
【0007】
上記実情に鑑みて、有事において浮袋体を早期に水面まで浮上させることが可能な救命具が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
膨張状態で使用者の胴周り付近を囲む形状となる浮袋体を備えた救命具であって、
使用者の胴周りに装着されるベルトと、
収縮状態の前記浮袋体を収容する収容部と、を備え、
前記ベルトは、前記収容部の外周面に支持され、
前記収容部には、前記浮袋体が前記収縮状態である場合には閉状態であり、前記浮袋体が前記膨張状態となる場合に開状態となる開口部が設けられ、
前記開口部は、前記収容部における前記ベルトよりも上側に設けられている。
【0009】
本構成によれば、収縮状態で収容部に収容された浮袋体は、膨張する際に、開状態となる開口部から収容部の外部へ飛び出す。この開口部は、収容部におけるベルトよりも上側に設けられている。そのため、開口部は、ベルトの配置の妨げとなることがなく、かつ、収容部の下端部に配置される場合に比べて、水面に近い位置に配置される。従って、本構成によれば、有事において浮袋体を早期に水面まで浮上させることが可能となる。
【0010】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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