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公開番号
2024171516
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023088565
出願日
2023-05-30
発明の名称
メタノール燃料船
出願人
常石造船株式会社
代理人
個人
主分類
B63H
21/38 20060101AFI20241205BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】貨物の積載容量減少の抑制、メタノールの漏洩を考慮した装置の簡略化と危険エリアの最小化、メタノールタンクの容量を最大限に取ることが可能な、メタノール燃料船を提供する。
【解決手段】メタノール燃料船200は、居住区1より船尾側の上甲板2上に燃料用のメタノールタンク10を備えたものである。メタノールタンク10は、空間層13を有する二重構造タンクであることが好ましい。また、居住区1の船尾壁9を二重構造タンクの船首側の外殻11aとすることが好ましい。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
居住区より船尾側の上甲板上に燃料用のメタノールタンクを備えたメタノール燃料船。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記メタノールタンクが、空間層を有する二重構造タンクであることを特徴とする請求項1に記載のメタノール燃料船。
【請求項3】
前記居住区の船尾壁を前記二重構造タンクの船首側の外殻としたことを特徴とする請求項2に記載のメタノール燃料船。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、メタノールを燃料とする船舶に関するものである。
続きを表示(約 930 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、船舶の燃料としては主に重油が使用されているが、排気ガスに含まれる窒素酸化物、硫黄酸化物、二酸化炭素等の排出量について、国際条約などによる規制が強化されてきている。
【0003】
これに対して、環境に優しいクリーンな燃料として、メタノールを燃料とした船舶が提案されている。
【0004】
特許文献1には、メタノールを輸送するための船舶において、メタノール貯蔵用タンクから取り出したメタノールを、ディーゼルエンジンの燃料として使用したものや、メタノールの改質により得られる水素ガスを利用して燃料電池により発電し電気推進式とした船舶に関する発明が記載されている。
【0005】
特許文献2には、メタノール燃料タンク12を上甲板上に配置し、内燃機関11に供給するようにした船舶に関する発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-167189号公報
特開2015-221645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、燃料用のメタノールタンクを上甲板上に配置する場合には、以下のような問題がある。
【0008】
貨物船の場合、船倉開口部として使用できるエリアが犠牲となり船倉容積が減少したり、コンテナを積載するエリアが犠牲となり積載容量が減少したりしてしまう。
【0009】
また、漏洩を考慮してタンク下全周のドリップトレイや緊急冷却用の水噴霧装置が必要となり、さらにドリップトレイとタンク全周からは危険エリアが生じるため、上甲板上の艤装配置・仕様、脱出経路など様々な点を考慮しなければならず、コストアップにつながる。さらに、タンクの配置や荷役作業の種類によっては、機械的な保護も求められる。
【0010】
一方で、メタノールは重油に比べて容積効率が低いため、できるだけ多くのメタノールを貯蔵するためのメタノールタンクの容量も必要になる。
(【0011】以降は省略されています)
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