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公開番号
2025033477
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023139215
出願日
2023-08-29
発明の名称
回転式による流体流出防止タンカー
出願人
個人
代理人
主分類
B63B
25/16 20060101AFI20250306BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】外殻,内殻の両方が破れる破損のうち、船底部の破損にくわえて、船側部の破損及び、タンク上部の破損に対しても対処し、積載する流体の船外への流出を防止する、流体流出防止タンカーを提供する。
【解決手段】タンクすなわち内殻に空いた穴を、同タンク内の流体の比重が空気より大きい場合は、その流体の表面より高い位置で、なおかつ喫水線より高い位置になるように、上記流体の比重が空気より小さい場合は、同タンク内の流体の表面より低くなるように、同タンクを回転させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
座礁や衝突の衝撃で空いた、タンカー船内のタンクの穴の位置を特定する検知機構、原動機、動力伝達機構、回転機構、及び回転角を制御する制動装置を備え、前記動力伝達機構を通じて、前記原動機の力を受けた前記タンクの動きを、前記回転機構で回転運動にし、前記制動装置で回転角を調整することで、前記タンク内に積載される流体の比重が空気より大きい場合は、前記タンクの前記穴が、前記流体の表面より高くなるように、空気より小さい場合は、前記穴が前記流体の表面より低くなるようにすることで、前記流体が、前記タンカー船の外へ流出するのを防ぐことを特徴とする、回転式タンクを備えた流体流出防止タンカー。
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【請求項2】
前記流体の比重が空気よりは大きく、海水や淡水よりは小さい場合で、なおかつ前記タンクの前記穴が前記タンカー船の船側部にあるとき、前記穴が前記流体の表面と喫水線より高くなるように、前記タンクを回転させることで、前記流体が前記タンカー船の外へ流出するのを防ぐことを特徴とする、請求項1に記載の回転式タンクを備えた流体流出防止タンカー。
【請求項3】
前記検知機構が、前記タンクの縦方向及び横方向の加速度を計測する検知器を有し、前記検知器の計測結果と重力加速度を合成して、破損箇所を特定することを特徴とする、請求項1に記載の回転式タンクを備えた流体流出防止タンカー。
【請求項4】
前記原動機が、重りの重力で作動することを特徴とする、請求項1に記載の回転式タンクを備えた流体流出防止タンカー。
【請求項5】
前記原動機が、前記タンカーの構造物の自重で作動することを特徴とする、請求項1に記載の、回転式タンクを備えた流体流出防止タンカー。
【請求項6】
前記原動機が、バネの弾力で作動することを特徴とする、請求項1に記載の、回転式タンクを備えた流体流出防止タンカー。
【請求項7】
前記原動機が、前記タンカーの隔壁あるいは隔壁の一部を板バネとして、前記板バネの弾力で作動することを特徴とする、請求項1に記載の、回転式タンクを備えた流体流出防止タンカー。
【請求項8】
前記原動機が、うきの浮力で作動することを特徴とする、請求項1に記載の回転式タンクを備えた流体流出防止タンカー。
【請求項9】
前記うきが、底蓋として前記タンクの最下部に備えられて、座礁により前記タンク下部が破損し、なおかつ、前記タンクを回転させることができないとき、前記流体の流出を防ぐことを特徴とする、請求項5に記載の回転式タンクを備えた流体流出防止タンカー。
【請求項10】
前記うきが、前記タンク内下部に積載される前記流体の圧力が、タンカー船のまわりの水圧より低くなる高さで前記タンク内を上下に分ける、中間デッキとして備えられていて、座礁により前記タンク下部を破損し、なおかつ前記タンクを回転させることができないとき、前記流体の流出を防ぐことを特徴とする、請求項5に記載の、回転式タンクを備えた流体流出防止タンカー。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、原油、液化水素、又は天然ガスなどの流体を輸送するタンカーが、座礁や衝突事故を起こし、タンクが破損して穴が空いたとき、積載する流体が原油、常圧の液化水素など、それらの比重が空気より大きい場合は、その穴を喫水線より上で、なおかつそれらの流体の表面より高くなるように、又、天然ガスなど、積載する流体の比重が空気より小さい場合は、その穴がそれらの流体の表面より低くなるように同タンクを回転させることで、同タンク内に積載する流体が船外へ流出するのを防ぐ、または、最小限に抑える回転式タンクを備えた流体流出防止タンカーに関するものである。
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【背景技術】
【0002】
この種のタンカーとして、二重船殻構造(非特許文献1)、ミッドデッキ構造(非特許文献2)、又は、荷液流出防止型タンカー(特許文献1)が公知である。
【0003】
二重船殻構造は、船底や側壁が二重になっていて、外殻が破れただけでは、タンクの積載物が船外へ流出しない。
【0004】
ミッドデッキ構造は,タンクを上下に仕切る中間デッキを喫水線より低く設けて、タンカー船の周りの水圧より下部のタンクの圧力を低く保ち、座礁などでタンク下部に穴が空いても、海水より比重の軽い原油は上に追いやられて外部へ漏れない。なお、船側部は二重船殻構造である。
【0005】
荷液流出防止型タンカーは、座礁時に真空タンクを用いて、荷液タンク内の圧力を周りの水圧より低くして、座礁などでタンク下部に穴が空いても、海水より比重の軽い原油は上に追いやられて外部へ漏れない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
平4-143189
【非特許文献】
【0007】
タンカーWikipedia、油槽船(オイルタンカー・プロダクトタンカー)
タンカーWikipedia、油槽船(オイルタンカー・プロダクトタンカー)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記の二重船殻構造、ミッドデッキ、又は荷液流出防止型タンカーは、船底部以外の箇所での衝突により内殻が破れたとき、タンク内に積載する流体が、船外へ流出するという問題点があった。
【0009】
本発明は、外殻,内殻の両方が破れる破損のうち、船底部の破損にくわえて、船側部の破損及び、タンク上部の破損に対しても対処し、積載する流体の船外への流出を防止する、流体流出防止タンカーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
座礁や衝突の衝撃で空いた、タンカー船内のタンクの穴の位置を特定する検知機構、原動機、動力伝達機構、回転機構、及び回転角を制御する制動装置を備え、動力伝達機構を通じて、原動機の力を受けたタンクの動きを、回転機構で回転運動にし、制動装置で回転角を調整することで、タンク内に積載される流体の比重が空気より大きい場合は、タンクの穴がが、積載される流体の表面より高く、かつ喫水線より高くになるように、空気より小さい場合は、積載される流体の表面より低くなるようにすることで、それらの流体が、タンカー船の外へ流出するのを防ぐ。
(【0011】以降は省略されています)
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