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公開番号2025003254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023146099
出願日2023-09-08
発明の名称船舶
出願人個人
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B63B 11/04 20060101AFI20241226BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】大量の生活用水を経済的に運搬可能にする。
【解決手段】バラストタンク20を備えた船舶1は、バラストタンク20内に設けられ、バラストタンク20内に生活用水が収容される部分を区画する水収容部30と、水収容部30に連通し、生活用水を給排するための給排水部31とを備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
バラストタンクを備えた船舶であって、
前記バラストタンク内に設けられ、当該バラストタンク内に生活用水が収容される部分を区画する水収容部と、
前記水収容部に連通し、生活用水を給排するための給排水部とを備えている、船舶。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
請求項1に記載の船舶において、
前記水収容部は、袋状をなしている、船舶。
【請求項3】
請求項2に記載の船舶において、
前記バラストタンクの上壁部には、前記水収容部を取り出すための取り出し部が設けられている、船舶。
【請求項4】
請求項2に記載の船舶において、
前記バラストタンク内に、前記水収容部を固定するための固定具が設けられている、船舶。
【請求項5】
請求項1に記載の船舶において、
前記給排水部は、船体の外壁面に設置されている、船舶。
【請求項6】
請求項1に記載の船舶において、
前記バラストタンクは、船体の底部に設けられる底部バラストタンクと、船体の両側部にそれぞれ設けられる側部バラストタンクとを含み、
前記水収容部は、前記底部バラストタンク内と、前記側部バラストタンク内とにそれぞれ設けられ、
前記給排水部は、前記底部バラストタンク内に設けられた前記水収容部に連通する底部用給排水部と、前記側部バラストタンク内に設けられた前記水収容部に連通する側部用給排水部とを含み、
前記底部用給排水部は、前記船体の両側部にそれぞれ設けられた前記側部バラストタンクの間に位置する前記底部バラストタンクの上壁部に設置されている、船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水を運搬する船舶に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、各種貨物を積載する貨物船舶は、積荷を積載した状態で目的地まで航行する際、ローリングやピッチングによる積荷の損傷を抑制するため、バラストタンクに海水を注入したり、バラストタンクから海水を排出したりしてスムーズな航行が行えるようにしている。
【0003】
また、貨物船舶が目的地で積荷を降ろした後は、ほぼ空荷の状態で帰還航行することになるが、この帰還航行時には、船舶のバランスや操縦性を向上するために海水をバラストタンクに注入して航行している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-100216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、世界を見渡すと、生活用水の確保が困難な国や地域、生活用水として使用可能な水が殆ど無い国や地域が存在する。このような国や地域では、生活用水が十分に使えないことで衛生面、健康面で大きな問題を抱えている場合があり、大量の生活用水の供給が課題となる。
【0006】
しかしながら、上述したような国や地域で大量の生活用水を供給しようとしても、そもそも、生活用水を生成、供給する設備がないので難しい。また、生活用水を運搬するにしても、そのためだけに船舶を確保して航行するのはかなりのコストが必要になる。
【0007】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、大量の生活用水を経済的に運搬可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本開示の一態様では、バラストタンクを備えた船舶を前提とすることができる。この船舶は、前記バラストタンク内に設けられ、当該バラストタンク内に生活用水が収容される部分を区画する水収容部と、前記水収容部に連通し、生活用水を給排するための給排水部とを備えた構成とすることができる。
【0009】
例えば、貨物船舶の底部や側部にはバラストタンクが設けられており、そのバラストタンクの容積は船舶の排水量にもよるがかなり大きな容積である。このバラストタンクには、例えば帰還航行時に一般的に海水が注入されるのであるが、本態様では、バラストタンク内に生活用水が収容される部分として水収容部が設けられている。この水収容部に、給排水部を介して生活用水が供給されると、大量の生活用水がバラストタンク内に収容された状態になる。これにより、大量の生活用水の海上輸送が可能になる。つまり、従来は帰還航行時に海水を運搬していた船舶が、本態様では海水の代わりに生活用水を運搬するので、生活用水を運搬するための専用の船舶を用意しなくても、大量の生活用水を経済的に運搬することができる。また、帰還航行時以外であっても、バラストタンク内への注水が必要な時に海水の代わりに生活用水を水収容部に供給することで、大量の生活用水を経済的に運搬することができる。
【0010】
前記水収容部は、例えば袋状をなしていてもよい。水収容部が袋状をなしていることで、バラストタンク内に海水を注入したい場合に、水収容部をバラストタンク内で容易に小さくすることができ、海水の注入量を十分に確保できる。
(【0011】以降は省略されています)

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