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公開番号
2025024716
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023128916
出願日
2023-08-08
発明の名称
浮体式構造物の設置方法
出願人
株式会社大林組
代理人
個人
主分類
B63B
77/10 20200101AFI20250214BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】浮体式構造物を安定して設置することが可能な、浮体式構造物の設置方法を提供する。
【解決手段】浮体式構造物100を該浮体式構造物100の設置場所に曳航するステップと、前記浮体式構造物100に仮設補助浮体20を設置するステップと、前記浮体式構造物100のバラストタンク10に注水して該浮体式構造物100を所定の深度まで沈降させるステップと、前記所定の深度において前記浮体式構造物100にアンカー40に接続された係留索41を接続するステップと、前記浮体式構造物100に前記係留索41が接続された後に、前記バラストタンク10の排水を行うステップと、前記バラストタンク10の排水を行った後に、前記仮設補助浮体20を撤去するステップと、を少なくとも有することを特徴とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
浮体式構造物を該浮体式構造物の設置場所に曳航するステップと、
前記浮体式構造物に仮設補助浮体を設置するステップと、
前記浮体式構造物のバラストタンクに注水して該浮体式構造物を所定の深度まで沈降させるステップと、
前記所定の深度において前記浮体式構造物にアンカーに接続された係留索を接続するステップと、
前記浮体式構造物に前記係留索が接続された後に、前記バラストタンクの排水を行うステップと、
前記バラストタンクの排水を行った後に、前記仮設補助浮体を撤去するステップと、を少なくとも有する
ことを特徴とする浮体式構造物の設置方法。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
前記仮設補助浮体は、水密性が確保されて着脱が可能な構造物である
請求項1に記載の浮体式構造物の設置方法。
【請求項3】
前記浮体式構造物は、TLP(テンションレグプラットフォーム)型浮体式構造物であり、
前記係留索は、緊張係留索である
請求項1又は2に記載の浮体式構造物の設置方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋上において設置する浮体式構造物の設置方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
クリーンエネルギーである洋上風力発電のニーズの高まりによって、種々の浮体式構造物の設置工法が提案されている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、風車等からなる発電装置を、浮体式構造物で支持する浮体式風力発電装置の発明が開示されている。
【0003】
例えば、TLP(テンションレグプラットフォーム)型浮体式構造物では、テンドン(緊張係留索)及び海底に定着させたアンカーにより緊張係留させて安定を確保させることを特徴とする。そして、施工過程では浮体本体とテンドンを接合するために、浮体内のバラストタンクにバラスト水を注水し、浮体本体を沈降させることが必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5565803号公報
特許第5738431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図1に示されるように、浮体式構造物100は自然浮遊時には安定してその姿勢が維持されるものの、バラストタンク10にバラスト水を注水して沈降させると不安定になり、姿勢の安定した維持が困難となる。
【0006】
そこで従来の方法では、特許文献1の図8等に示されるような専用船を製造して浮体式構造物を把持するように構成したり、特許文献2の図1等に示されるようなコラム(22a、22b、22c)を設けたりして浮体式構造物の安定を図っていた。
【0007】
しかし、上記専用船を建造することになれば施工費は非常に高額になる上、汎用性が無いためにプロジェクトごとに異なる専用船の建造が必要となり、非常に不経済である。
【0008】
また、浮体式構造物と一体となったコラムが設置完了後も一部水面上に残る構造にすると、供用後は無用に高くコラムが水面上に存在することになり、波浪の影響を受けて不安定となる。さらにその対策を講じるとなると浮体式構造物の大型化につながり不経済である。
【0009】
そこで本願発明は、上記した問題点等に鑑み、浮体式構造物を安定して設置することが可能な、浮体式構造物の設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)に係る発明は、浮体式構造物を該浮体式構造物の設置場所に曳航するステップと、前記浮体式構造物に仮設補助浮体を設置するステップと、前記浮体式構造物のバラストタンクに注水して該浮体式構造物を所定の深度まで沈降させるステップと、前記所定の深度において前記浮体式構造物にアンカーに接続された係留索を接続するステップと、前記浮体式構造物に前記係留索が接続された後に、前記バラストタンクの排水を行うステップと、前記バラストタンクの排水を行った後に、前記仮設補助浮体を撤去するステップと、を少なくとも有することを特徴とする浮体式構造物の設置方法である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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