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公開番号2024088038
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022202990
出願日2022-12-20
発明の名称ジャケット
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B63C 9/115 20060101AFI20240625BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】水難時に浮力を得るだけではなく、車両のシートに装着することで、衝突時の衝撃緩衝材として利用できるジャケットを提供する。
【解決手段】車両のフロントシートのシートバックに被せられるジャケットである。このジャケットは、シートバックの後面に配置される前身頃と、シートバックの前面に配置される後身頃と、シートバックの左右の肩部を架け渡すように前身頃と後身頃とをつなぐ連結部とを備える。少なくとも前身頃は、クッション性を有する浮力材を備える。連結部は、前身頃と後身頃との間の長さを可変できるアジャスタを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両のフロントシートのシートバックに被せられるジャケットであって、
前記シートバックの後面に配置される前身頃と、
前記シートバックの前面に配置される後身頃と、
前記シートバックの左右の肩部を架け渡すように前記前身頃と前記後身頃とをつなぐ連結部とを備え、
少なくとも前記前身頃は、クッション性を有する浮力材を備え、
前記連結部は、前記前身頃と前記後身頃との間の長さを可変できるアジャスタを備えるジャケット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の座席に装着可能なジャケットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ライフジャケットを開示する。このライフジャケットは、前身頃と後身頃と延長体とを備える。延長体は、後身頃と略同じ幅であって、後身頃の延長方向に延在されている。延長体は後身頃に対して折り曲げることで、後身頃に重ねることができる。この延長体には、浮力材が内在されている。
【0003】
このライフジャケットは、平常時は、椅子の背もたれの前面に後身頃が位置され、椅子の背もたれの背面に前身頃が位置するように配置される。その際、前身頃の一部又は全部は、延長体により覆われる。このようなジャケットの椅子への配置により、前身頃が汚れることを防止できる。延長体における前身頃と向き合う面と反対側の面を防炎素材で構成すれば、火災などの災害時にライフジャケットを頭部に当てることで、頭部を保護することができる。水難時、ライフジャケットを着用すると共に、浮力材が内在された延長体を頭部に当接させることで、頭部が支持された状態で浮力を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3180593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のようなジャケットは、車載時において、車両の衝突時の衝撃緩衝材として利用されることが望まれる。しかし、具体的にジャケットをどのように車室内に配置して衝撃緩衝材として利用するかについては、十分な検討がなされていない。
【0006】
本発明の目的の一つは、水難時に浮力を得るだけではなく、車両のシートに装着することで、衝突時の衝撃緩衝材として利用できるジャケットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の一態様に係るジャケットは、車両のフロントシートのシートバックに被せられるジャケットである。このジャケットは、前記シートバックの後面に配置される前身頃と、前記シートバックの前面に配置される後身頃と、前記シートバックの左右の肩部を架け渡すように前記前身頃と前記後身頃とをつなぐ連結部とを備える。少なくとも前記前身頃は、クッション性を有する浮力材を備える。前記連結部は、前記前身頃と前記後身頃との間の長さを可変できるアジャスタを備える。
(2)上記(1)に記載のジャケットにおいて、前記後身頃の後面は、前記シートバックの前面に対応した意匠を有してもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載のジャケットにおいて、前記後身頃は前記浮力材を備えず、前記前身頃だけが前記浮力材を備えてもよい。
(4)上記(1)または(2)に記載のジャケットにおいて、前記後身頃は浮力材を備え、前記後身頃の前記浮力材は、前記前身頃の前記浮力材よりも厚さが薄くてもよい。
(5)上記(1)から(3)のいずれかに記載のジャケットにおいて、前記前身頃の少なくとも一方は、ポケットを備えてもよい。
【発明の効果】
【0008】
上記(1)のジャケットによれば、少なくとも前身頃が浮力材を有することで、フローティングベストとしての機能を果たすことができる。上記のジャケットは、後身頃をフロントシートのシートバックの前面に、前身頃をフロントシートのシートバックの後面に配置することで、前身頃がリアシートの乗員の前方に配置されることになる。前身頃が有する浮力材はクッション性を備えるため、車両の衝突時、ジャケットをリアシートの乗員の衝撃緩衝材として利用できる。さらに、連結部がアジャスタを有することで、シートバックに装着された後身頃に対して前身頃の位置を上下に調整することができる。そのため、フロントシートにおけるシートバックの後面のうち、車両の衝突時にリアシートの乗員が衝突し易い位置にジャケットを適切に配置することができる。
【0009】
上記(2)のジャケットによれば、後身頃の後面は、シートバックの前面に対応した意匠を有することで、ジャケットの車載時にシートバックにジャケットが装着されていることが目立ち難い。
【0010】
上記(3)のジャケットによれば、後身頃を薄くでき、ジャケットをシートバックに装着した際、ジャケットの車載時にシートバックにジャケットが装着されていることが目立ち難い。
(【0011】以降は省略されています)

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