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公開番号2024151438
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023064754
出願日2023-04-12
発明の名称発電船
出願人個人
代理人個人
主分類B63B 35/00 20200101AFI20241018BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】船体の安定と、バラストハウジングの補強と、発電効率の向上とを発揮しうる発電船を提供する。
【解決手段】バラストハウジング2は、このバラストハウジング2内において水平方向に海流を通過させる流入口23と流出口24とを有する。発電装置3の主軸31の一端は平坦な船底11に取り付けられ、他端はバラストハウジング2の平坦な底部21に取り付けられる。主軸31は船底11及び底部21の強度を補強する。羽根33は、海流誘導壁34によって制御された海流を受けて海流の力により回転体32を回転させる。海流誘導壁34の一端は船底11に取り付けられ、他端はバラストハウジング2の底部21に取り付けられる。海流誘導壁34は、船底11及び底部21の強度を補強する。バラストハウジング2内に流入した海流により、船本体1の姿勢が安定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
船本体とバラストハウジングと発電装置とを備えており、
前記船本体は平坦な船底を有しており、
前記バラストハウジングは、前記船底の下部に配置されており、
かつ、前記バラストハウジングは、このバラストハウジング内において水平方向に海流を通過させる流入口と流出口とを有しており、
さらに、前記バラストハウジングの底部は平坦とされており、
前記発電装置は、鉛直方向に配置された主軸と、この主軸に支持されて回転可能とされた回転体と、この回転体に取り付けられた羽根と、前記バラストハウジング内に流入した海流を制御する海流誘導壁とを有しており、
前記主軸の一端は前記船底に取り付けられており、前記主軸の他端は前記バラストハウジングの底部に取り付けられており、これによって、前記主軸が前記船底及び前記底部の強度を補強するようになっており、
前記羽根は、前記海流誘導壁によって制御された前記海流を受けて前記海流の力により前記回転体を回転させる構成となっており、
前記海流誘導壁の一端は、前記船底に取り付けられており、前記海流誘導壁の他端は、前記バラストハウジングの底部に取り付けられており、これによって、前記海流誘導壁が前記船底及び前記底部の強度を補強するようになっており、
さらに、前記バラストハウジングは、前記バラストハウジング内に流入した前記海流により、前記船本体の姿勢を安定させるようになっている
発電船。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記主軸は、互いに平行に配置された第1主軸と第2主軸とから構成されており、
前記回転体は、前記第1主軸に取り付けられた第1回転体と、前記第2主軸に取り付けられた第2回転体とから構成されており、
前記海流誘導壁は、前記流入口から流入した前記海流を前記第1回転体と前記第2回転体との間における海流流路に導入するようになっており、これによって、前記第1回転体と前記第2回転体とは、前記羽根を介して、前記海流によって、それぞれ反対方向に回転するようになっている
請求項1に記載の発電船。
【請求項3】
前記第1回転体と前記第2回転体とは、前記海流流路を挟んで左右対称となっている
請求項2に記載の発電船。
【請求項4】
前記船本体の船幅と、前記バラストハウジングの幅とは、等しくされており、これによって、前記船本体の側面と、前記バラストハウジングの側面とが、断面において直線状となっている
請求項1又は2に記載の発電船。
【請求項5】
前記発電装置は、発電機を有しており、
前記発電機は、前記船本体の内部において、前記海流が浸入しない位置に設置されており、
前記発電機は、前記主軸に接続されており、前記主軸の回転に伴って発電する構成となっている
請求項1又は2に記載の発電船。
【請求項6】
前記船底の形状と、前記バラストハウジングの底部の形状とは、同一とされている
請求項1又は2に記載の発電船。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発電船に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1では、キール内部にタービンを配置し、キールに流入する海水によりタービンを回転させて発電する発電船が提案されている。また、下記特許文献2では、船底に配置したタービンを用いて発電する発電システムが提案されている。
【0003】
一方、本発明者は、水中に設置されて、潮流を利用して発電できる潮汐発電装置を、下記特許文献3及び下記特許文献4のように提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-3641号公報
特開2009-161032号公報
特許第6543861号公報
特許第6592216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、発電船における発電効率を改善する方法について種々研究を重ねた結果、特許文献3の基本的構造を発電船に適用することにより、種々の優れた効果を得ることができるという知見を得た。
【0006】
本発明は、前記した知見に鑑みてなされたものである。本発明の主な目的は、船体の安定と、バラストハウジングの補強と、発電効率の向上とを図ることができる発電船を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の項目に記載の発明として表現することができる。
【0008】
(項目1)
船本体とバラストハウジングと発電装置とを備えており、
前記船本体は平坦な船底を有しており、
前記バラストハウジングは、前記船底の下部に配置されており、
かつ、前記バラストハウジングは、このバラストハウジング内において水平方向に海流を通過させる流入口と流出口とを有しており、
さらに、前記バラストハウジングの底部は平坦とされており、
前記発電装置は、鉛直方向に配置された主軸と、この主軸に支持されて回転可能とされた回転体と、この回転体に取り付けられた羽根と、前記バラストハウジング内に流入した海流を制御する海流誘導壁とを有しており、
前記主軸の一端は前記船底に取り付けられており、前記主軸の他端は前記バラストハウジングの底部に取り付けられており、これによって、前記主軸が前記船底及び前記底部の強度を補強するようになっており、
前記羽根は、前記海流誘導壁によって制御された前記海流を受けて前記海流の力により前記回転体を回転させる構成となっており、
前記海流誘導壁の一端は、前記船底に取り付けられており、前記海流誘導壁の他端は、前記バラストハウジングの底部に取り付けられており、これによって、前記海流誘導壁が前記船底及び前記底部の強度を補強するようになっており、
さらに、前記バラストハウジングは、前記バラストハウジング内に流入した前記海流により、前記船本体の姿勢を安定させるようになっている
発電船。
【0009】
(項目2)
前記主軸は、互いに平行に配置された第1主軸と第2主軸とから構成されており、
前記回転体は、前記第1主軸に取り付けられた第1回転体と、前記第2主軸に取り付けられた第2回転体とから構成されており、
前記海流誘導壁は、前記流入口から流入した前記海流を前記第1回転体と前記第2回転体との間における海流流路に導入するようになっており、これによって、前記第1回転体と前記第2回転体とは、前記羽根を介して、前記海流によって、それぞれ反対方向に回転するようになっている
項目1に記載の発電船。
【0010】
(項目3)
前記第1回転体と前記第2回転体とは、前記海流流路を挟んで左右対称となっている
項目2に記載の発電船。
(【0011】以降は省略されています)

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