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公開番号2024108135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2024006063
出願日2024-01-18
発明の名称水陸両用移動装置
出願人個人
代理人個人,個人
主分類B63H 16/18 20060101AFI20240802BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】簡単な構成で、水の抵抗力による過負荷を抑制でき、水深の浅い箇所でも水上移動可能な水陸両用移動装置を提供すること。
【解決手段】本体部110と、本体部110に接続された把持部140と、本体部110に2つ並列に設けられた板状のスライド部120と、駆動輪135とを有する水陸両用移動装置100であって、2つのスライド部120は、本体部110に対して相対的に進退移動可能に構成され、2つのスライド部120の下面には、スライド部120の進退移動方向と直交するプレート回転軸124でスライド部120に対して回転可能に接続された推進プレート122が設けられ、駆動輪135は、スライド部120の進退移動を駆動輪135の駆動力に変換する駆動力伝達ユニット130に接続されていること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
本体部と、前記本体部に接続された把持部と、前記本体部に2つ並列に設けられた板状のスライド部と、駆動輪とを有する水陸両用移動装置であって、
2つの前記スライド部は、前記本体部に対して相対的に進退移動可能に構成され、
2つの前記スライド部の下面には、前記スライド部の進退移動方向と直交するプレート回転軸で前記スライド部に対して回転可能に接続された推進プレートが設けられ、
前記駆動輪は、前記スライド部の進退移動を前記駆動輪の駆動力に変換する駆動力伝達ユニットに接続されていることを特徴とする水陸両用移動装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
2つの前記スライド部は、互いの進退移動が常に逆向きになるように連動することを特徴とする請求項1に記載の水陸両用移動装置。
【請求項3】
前記推進プレートは、前記スライド部のプレート回転軸から垂下した位置から後退方向側の範囲内のみで回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水陸両用移動装置。
【請求項4】
前記把持部は、前記本体部を上下方向に貫通する貫通接続部材を介して接続され、
前記貫通接続部材は、前記貫通接続部材の中心軸を回転中心として前記本体部と相対回転可能に構成され、
前記貫通接続部材のうち前記本体部よりも下方側には、非駆動輪が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の水陸両用移動装置。
【請求項5】
前記把持部は、前記本体部を上下方向に貫通する貫通接続部材を介して接続され、
前記貫通接続部材は、前記貫通接続部材の中心軸を回転中心として前記本体部と相対回転可能に構成され、
前記貫通接続部材のうち前記本体部よりも下方側には、方向転換プレートが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の水陸両用移動装置。
【請求項6】
前記スライド部の下面には、前記スライド部の進退方向に連続するラックギヤが設けられ、
前記駆動力伝達ユニットは、前記ラックギヤと噛み合い前記スライド部の進退方向に直交する向きで回転可能な駆動ギヤと、前記駆動輪に設けられた従動ギヤとにかけ回される駆動力伝達ベルトとを有し、
前記駆動ギヤは、前記スライド部が進出方向へ移動した際に受ける回転力を、前記駆動輪の駆動力として前記従動ギヤに前記駆動力伝達ベルトを介して伝達することを特徴とする請求項1に記載の水陸両用移動装置。
【請求項7】
前記駆動ギヤまたは前記従動ギヤは、前記スライド部が後退方向へ移動した際に受ける回転力の伝達を阻止するラチェット機構を有していることを特徴とする請求項6に記載の水陸両用移動装置。
【請求項8】
前記本体部には、前記本体部に対して上下方向に摺動可能に配置されたブレーキ機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水陸両用移動装置。
【請求項9】
前記本体部は補助輪をさらに有し、
前記補助輪は、前記ブレーキ機構の上下動に連動して前記本体部に対して上下方向に進退移動可能に構成されていることを特徴とする請求項8に記載の水陸両用移動装置。
【請求項10】
前記本体部には、2つの前記スライド部の互いの進退移動の連動を解除された際、2つの前記スライド部の位置を固定する緊急停止機構を有することを特徴とする請求項2に記載の水陸両用移動装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人力によって推進力を発生する水陸両用移動装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、人力によって推進力を発生する移動装置として、本体部(船体11)と、本体部(船体11)に接続された把持部(ハンドル15)と、回転式ペダル13と、回転式ペダルに接続された水掻棒20とを有した移動装置(小型船10)が、特許文献1等で公知である。
【0003】
この特許文献1で公知の移動装置(小型船10)は、回転式ペダル13のペダル部13aに足を置いて漕ぐと、水掻棒20がペダル部13の回転に連動して本体部(船体11)の前後方向に揺動して水を掻くことで、推進力が発生して前進できるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-193293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で公知の移動装置には、未だ改善の余地があった。
すなわち、特許文献1で公知の移動装置は、水掻き棒を船体の上方側に位置する回転軸に回転可能に接続し、水掻き棒の下端に設けられた水掻板で水を掻いて推進力を発生させるため、回転軸と水掻き板との距離が離れており、回転式ペダルを強く漕いでしまうと、水掻き棒の下端部に水を掻く際の抵抗力が集中して水掻き棒が曲がったり破損してしまうのを防止するために装置を強固に形成する必要があった。
【0006】
また、水掻き棒による推進力を大きくするためには、船体の下方側により大きな水掻き板を必要とするため、水深の浅い箇所等では水掻き板が水底に引っかかってしまう虞があった。
さらに、水上移動に加えて車輪を設けて地上移動を可能に構成する場合、水掻き板が大型化すると車輪の下部を水掻き板よりも下方に位置するように配置する必要があるため、より一層浅い水場での水上移動が困難となる虞があった。
【0007】
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡単な構成で、水の抵抗力による過負荷を抑制でき、水深の浅い箇所でも水上移動可能な水陸両用移動装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の水陸両用移動装置は、本体部と、前記本体部に接続された把持部と、前記本体部に2つ並列に設けられた板状のスライド部と、駆動輪とを有する水陸両用移動装置であって、2つの前記スライド部は、前記本体部に対して相対的に進退移動可能に構成され、2つの前記スライド部の下面には、前記スライド部の進退移動方向と直交するプレート回転軸で前記スライド部に対して回転可能に接続された推進プレートが設けられ、前記駆動輪は、前記スライド部の進退移動を前記駆動輪の駆動力に変換する駆動力伝達ユニットに接続されていることにより、前記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る水陸両用移動装置は、スライド部の下面にプレート回転軸を介して推進プレートが接続されるとともに、駆動輪は駆動力伝達ユニットを介してスライド部に接続されているため、使用者はスライド部の進退移動という共通の操作のみで、水上では推進プレートで水を掻いて移動することができるとともに、地上では駆動輪を回転させて移動することができる。
また、推進プレートがスライド部の進退移動方向と直交するプレート回転軸でスライド部に対して回転可能に接続されているため、プレート回転軸と推進プレートとの距離が近く、水を掻く際の抵抗力で推進プレートの変形や破損を十分抑制できる。
さらに、推進プレートをスライド部の下面に複数設けることができるため、水深の浅い箇所でも水上移動可能な程度の大きさの推進プレートで、十分な推進力を得ることができる。
また、推進プレートが本体部の下方に大きく進出することがないため、駆動輪の下部を推進プレートよりも下方に位置するように配置しても、水深の浅い箇所でも駆動輪が水底に触れずに水上移動することができる。
【0010】
請求項2に記載の構成によれば、2つのスライド部は、互いの進退移動が常に逆向きになるように連動するため、例えば、足で2つのスライド部を動かす場合、使用者は足を交互に進出、後退させるのみで簡単にスライド部を進退移動させて推進プレートまたは駆動輪を動作させ、水上または地上での推力を得ることができる。
請求項3に記載の構成によれば、推進プレートは、スライド部のプレート回転軸から垂下した位置から後退方向側の範囲内のみで回転可能に構成されているため、スライド部を進出方向に移動させた場合は推進プレートが水の抵抗力によってプレート回転軸を中心に回転してスライド部側に移動する。
これによって、水から受ける抵抗力を最小限に留めることができ、後退方向への移動を確実に防止できるとともに、スライド部を進出方向に移動させる際の使用者の負担を軽くできる。
また、スライド部を後退方向に移動させた場合は推進プレートが水の抵抗力によってプレート回転軸を中心に回転してプレート回転軸から垂下した位置で水を掻く。
これによって、推進プレートでより一層多くの水を掻くことができ、推進力を効率的に得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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