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公開番号
2024155028
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023069390
出願日
2023-04-20
発明の名称
操作機構取付構造
出願人
ASTI株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B63H
25/02 20060101AFI20241024BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】 シール部材を挿し込む際に空気が抜けるようにし、且つ、防水性を高めることができる操作機構取付構造を提供することを提供すること。
【解決手段】 ケースと、上記ケース内に設けられた操作機構収容部と、上記操作機構収容部内に一端側から挿し込まれて収容される操作機構と、上記操作機構の先端に取り付けられる操作部材と、上記操作機構収容部と上記操作部材との間に他端側から挿し込まれるシール部材と、上記操作機構収容部に設けられ上記シール部材を上記操作機構収容部内に他端側から挿し込む際上記操作機構収容部内の空気を抜く空気抜き用貫通部と、を具備したもの。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ケースと、
上記ケース内に設けられた操作機構収容部と、
上記操作機構収容部内に一端側から挿し込まれて収容される操作機構と、
上記操作機構の先端に取り付けられる操作部材と、
上記操作機構収容部と上記操作部材との間に他端側から挿し込まれるシール部材と、
上記操作機構収容部に設けられ上記シール部材を上記操作機構収容部内に他端側から挿し込む際上記操作機構収容部内の空気を抜く空気抜き用貫通部と、
を具備したことを特徴とする操作機構取付構造。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
請求項1記載の操作機構取付構造において、
上記シール部材の外周面には上記操作機構収容部の内側に当接されるシール突起が設けられていることを特徴とする操作機構取付構造。
【請求項3】
請求項1記載の操作機構取付構造において、
上記シール部材には上記操作部材が貫通する操作部材貫通部が設けられていて、この操作部材貫通部の内周面には上記操作部材の外周面に当接されるシール突起が設けられていることを特徴とする操作機構取付構造。
【請求項4】
請求項1記載の操作機構取付構造において、
上記ケースを閉塞するカバーが設置されていて、
上記シール部材には上記カバーの内面に当接されるシール突起が設けられていることを特徴とする操作機構取付構造。
【請求項5】
請求項1記載の操作機構取付構造において、
上記ケース内には一端側から充填材が充填され、
上記充填材の一部は上記空気抜き用貫通部を介して上記操作機構収容部と上記シール部材との間にも充填されることを特徴とする操作機構取付構造。
【請求項6】
請求項1記載の操作機構取付構造において、
上記操作機構はボリュームであり、上記操作部材はダイヤルであることを特徴とする操作機構取付構造。
【請求項7】
請求項1記載の操作機構取付構造において、
上記操作機構はマリン製品の操作機構であることを特徴とする操作機構取付構造。
【請求項8】
請求項7記載の操作機構取付構造において、
上記マリン製品は船外機であることを特徴とする操作機構取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、マリン製品の一つである船外機の操作機構取付構造に係り、特に、シール部材を挿し込む際に空気が抜けるようにし、且つ、防水性を高めることができるように工夫したものに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の船外機を開示するものとして、例えば、特許文献1がある。
特許文献1に記載された船外機用操舵ハンドルは、船外機に取り付けられた棒状の部材で、先端部に軸廻り方向に回転可能なアクセル操作用グリップが装着されている。
また、上記船外機用操舵ハンドルには、上記船外機のトリム角やチルト角を油圧シリンダによって変更する操作を行うためのパワーチルトアンドトリムスイッチが設置されている。
【0003】
また、船外機にはチルト角度を表示するアナログメータが接続される場合がある。また、図12、図13に示すように、チルト角度の最大値の設定や上記アナログメータのゼロ点の補正を行うための調整用コントローラ101が船外機のカウル内に設置される場合がある。
上記調整用コントローラ101には樹脂ケース103がある。例えば、図13と図14に示すように、上記樹脂ケース103は前方側(図14中左側)が開口されており、後方側も図示されていないが開口されている。上記樹脂ケース103の内部の前方側(図14中左側)にはボリューム収容部105が設けられている。上記ボリューム収容部105は前方側(図14中左側)に開口された凹部である。図13と図14に示すように、上記ボリューム収容部105の底部(図13中紙面方向側、図14中右側)にはボリューム取り付け用貫通孔107、109が形成されている。
【0004】
例えば、図13に示すように、上記調整用コントローラ101にはボリューム113、115がある。上記ボリューム113はアナログメータのゼロ点の補正を行うための可変抵抗器で、上記ボリューム115はチルト角度の設定を行うための可変抵抗器である。
上記樹脂ケース103内部には、後方側(図14中右側)から基板ASSY111が挿入される。上記ボリューム113、115は上記基板ASSY111に設置されていて、上記基板ASSY111とともに上記樹脂ケース103内部に挿入される。
【0005】
上記ボリューム113を上記ボリューム取り付け用貫通孔107に上記樹脂ケース103の後方側(図14中右側)から前方側(図14中左側)に向かって貫通させ、固定用ナット121を上記ボリューム113の雌ネジ部123に螺合させる。それによって、上記ボリューム113は上記樹脂ケース103に固定される。上記ボリューム115も同様であり、上記ボリューム115を上記ボリューム取り付け用貫通孔109に上記樹脂ケース103の後方側(図14中右側)から前方側(図14中左側)に向けて貫通させ、固定用ナット121を上記ボリューム本体117の雌ネジ部123に螺合させる。それによって、上記ボリューム115は樹脂ケース103に固定される。
【0006】
例えば、図13に示すように、上記ボリューム113の先端には樹脂ダイヤル131が取り付けられていて、上記ボリューム115の先端にも樹脂ダイヤル131が取り付けられている。
上記ボリューム収容部105には、例えば、ゴム製のシールゴム141が装着されていて、上記シールゴム141は上記ボリューム収容部105に前方側(図14中左側)から挿入される。例えば、図13に示すように、上記シールゴム141には樹脂ダイヤル用貫通孔143、145が設けられている。例えば、図14に示すように、上記樹脂ダイヤル用貫通孔143には環状のシール突起147が突設されている。上記樹脂ダイヤル用貫通孔145の内周面にも、上記樹脂ダイヤル用貫通孔143と同様に環状のシール突起147が突設されている。また、上記シールゴム141の外周面にも、環状のシール突起149が突設されている。上記シール突起149は上記ボリューム収容部105の内側に当接される。
【0007】
上記ボリューム113の樹脂ダイヤル131は上記樹脂ダイヤル用貫通孔143内に収容され、上記ボリューム115の樹脂ダイヤル131は上記樹脂ダイヤル用貫通孔145内に収容される。上記樹脂ダイヤル用貫通孔143のシール突起147は上記ボリューム113の樹脂ダイヤル131の外周面に当接され、上記樹脂ダイヤル用貫通孔145のシール突起147は上記ボリューム115の樹脂ダイヤル131の外周面に当接される。
【0008】
上記樹脂ケース103には樹脂カバー151が設置されている。上記樹脂カバー151が上記樹脂ケース103の前方側から挿入されて、上記樹脂ケース103の前方側の開口部が閉塞される。上記樹脂カバー151は着脱可能で、上記ボリューム113、115を操作する際には取り外される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2005-335448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記従来の構成では次のような問題があった。
まず、図15に示すように、シールゴム141をボリューム収容部105に挿入する際、上記ボリューム収容部105内の空気が抜けずに底部(図15中右側)に溜まってしまい、その溜まった空気によって上記シールゴム141を上記ボリューム収容部105に完全に挿入することができないという問題があった。
また、図16に示すように、樹脂カバー151を取り付けた場合、上記シールゴム141が上記ボリューム収容部105の底(図16中右側)に当接するまで挿入されていないと、上記外部カバー151についても十分に押し込んで確実に取り付けることができないという問題があった。
また、図17に示すように、上記ボリューム収容部105の底部(図17中右側)の空気が使用中に膨張し、上記シールゴム141や上記樹脂カバー151を押し戻し、シールゴム141、樹脂カバー151の位置ズレや脱落、及び、樹脂ケース103の破損が懸念される。
この種の問題は船外機以外のマリン製品、マリン製品以外の様々な装置において共通した課題である。
(【0011】以降は省略されています)
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