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公開番号2024060405
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167757
出願日2022-10-19
発明の名称キャタピラ推進式高速船
出願人個人
代理人個人,個人
主分類B63H 1/34 20060101AFI20240424BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】安全に乗り降りができ、キャタピラが波の影響を受けにくくして破損しにくく、高速航行が可能なキャタピラ推進式高速船を提供することを課題とする。
【解決手段】平面視で単胴船の中央後部に設けたキャタピラトンネルに、又は、三胴船の主船体と副船体の間の後部に、エンジン又はモータの駆動源に連結し回転する駆動スプロケットに係合させて、所定の間隔で所定の数の水かきを突設したキャタピラを設け、キャタピラは、長手方向を単胴船又は三胴船の船首と船尾を結ぶ方向に平行に設け、上下方向は前記キャタピラ下側に突設させた水かきが喫水の喫水線近傍を掻くように、単胴船又は三胴船の船底と略同じ高さに位置するようにしたキャタピラ推進式高速船により課題解決できた。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
平面視で単胴船の右舷と左舷との間でかつ後端部に設けた、甲板から船底まで貫通した単数又は複数の切欠き部であるキャタピラトンネルに、又は、三胴船の主船体と左右の副船体それぞれとの間の後部に、
エンジン又はモータの駆動源の駆動力が伝達されて回転する、所定の間隔で所定の数の水かきを突設したキャタピラを備え、
前記キャタピラが、長手方向を前記単胴船又は前記三胴船の船首と船尾を結ぶ方向に平行になる
ように、かつ、前記キャタピラの環状体の下側が前記単胴船又は前記三胴船の船体中央部の船底と略同じ高さになるように配設されていることを特徴とするキャタピラ推進式高速船。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
水平断面形状が丸い前端部と尖った後端部との間を流線形状とした左右対称の形状を有し、所定の前後方向の長さと所定の上下方向の長さを有して垂設されたラダーと、
前記ラダーの上下方向の略中間部から前記ラダーの前端から後端にかけて前記ラダーに対して左右方向に対称的に突設させた、所定の左右方向の長さと所定の上下方向の厚みの翼形状を有する衝撃吸収滑走翼と、
前記ラダーの前端部と前記衝撃吸収滑走翼の前端部を固定した、垂直方向の回転軸であるラダーシャフトと、を有する衝撃吸収型滑走式ラダーを備え、
前記衝撃吸収型滑走式ラダーを、前記衝撃吸収滑走翼が高速航行時の喫水の喫水線近傍の高さとなる高さに、前記単胴船の場合は右舷と左舷の2か所、又は、船底中央の1か所、あるいは、前記三胴船の場合は主船体の右舷と左舷の2か所に配設したことを特徴とする請求項1に記載のキャタピラ推進式高速船。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジン又は電動の駆動源により作動するキャタピラで海上を高速航行するキャタピラ推進式高速船に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の船の推進部であるスクリューの代わりに船の左右両側に櫂を付けたキャタピラにより、船を航行させる水上キャタピラ船が開示されている。
【0003】
特許文献2には、内側が平行直線の双胴船の間にある水を、後方に送り出す複数の水かきを、水平移動させて推進力とする構造の高速船で、大型の場合は、双胴の中心先端に突出し・伸縮可能な低造波抵抗装置を設け、高速のため受ける風力を揚力、浮力、及びジェットに使用し、更に船体の下部には制御できる翼をもった没水体をもつ船が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭61-105293号公報
特開平6-207891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の発明は、左右の全長にわたり右舷や左舷にキャタピラを取り付けているので、船への乗り降りが不便で危険であるという問題があった。また、右舷や左舷に取り付けたキャタピラが波の影響を直接に受けることから、キャタピラの水掻きが回転する方向と異なる方向からの波の力等により水掻きを含むキャタピラが破損する危険があるという問題もあった。
【0006】
特許文献2の発明は、後尾翼が船尾に突設され造波抵抗減少装置が船首に突設されていることから、前記後尾翼と前記造波抵抗減少装置とを同時に機能発揮させるために両者を海中に浸漬させるには、船首と船尾との喫水差のコントロールとしてイーブントリムを意図していることが明らかであるので、高速航行が困難な船舶であるという問題があった。
【0007】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、安全に乗り降りができ、キャタピラが波の影響を受けにくくして破損しにくく、高速航行が可能なキャタピラ推進式高速船を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載のキャタピラ推進式高速船は、平面視で単胴船の右舷と左舷との間でかつ後端部に設けた、甲板から船底まで貫通した単数又は複数の切欠き部であるキャタピラトンネルに、又は、三胴船の主船体と左右の副船体それぞれとの間の後部に、エンジン又はモータの駆動源の駆動力が伝達されて回転する、所定の間隔で所定の数の水かきを突設したキャタピラを備え、前記キャタピラが、長手方向を前記単胴船又は前記三胴船の船首と船尾を結ぶ方向に平行になるように、かつ、前記キャタピラの環状体の下側が前記単胴船又は前記三胴船の船体中央部の船底と略同じ高さになるように配設されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載のキャタピラ推進式高速船は、請求項1において、水平断面形状が丸い前端部と尖った後端部との間を流線形状とした左右対称の形状を有し、所定の前後方向の長さと所定の上下方向の長さを有して垂設されたラダーと、前記ラダーの上下方向の略中間部から前記ラダーの前端から後端にかけて前記ラダーに対して左右方向に対称的に突設させた、所定の左右方向の長さと所定の上下方向の厚みの翼形状を有する衝撃吸収滑走翼と、前記ラダーの前端部と前記衝撃吸収滑走翼の前端部を固定した、垂直方向の回転軸であるラダーシャフトと、を有する衝撃吸収型滑走式ラダーを備え、前記衝撃吸収型滑走式ラダーを、前記衝撃吸収滑走翼が高速航行時の喫水の喫水線近傍の高さとなる高さに、前記単胴船の場合は右舷と左舷の2か所、又は、船底中央の1か所、あるいは、前記三胴船の場合は主船体の右舷と左舷の2か所に配設したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のキャタピラ推進式高速船は、キャタピラを船体の内部側に設け、波を船体でキャタピラの直接には当たらないように設けたので波の影響を受けにくく、船体中央部の船底と同じ深さのところで、すなわち高速航行時の喫水の喫水線近傍の深さで、水かきで水を掻くようにしたのでしっかりと船を前進させることができ、駆動源の回転数を上げることにより高速で航行させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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