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公開番号2024147949
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-17
出願番号2023060715
出願日2023-04-04
発明の名称車両前部構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類B62D 25/20 20060101AFI20241009BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】フロントサイドメンバの断面内に配置するバルクヘッドの形状を工夫することで、衝突エネルギー吸収効率を向上させることができる車両前部構造を提供する。
【解決手段】リンフォースメント5の前後方向で対向する位置に、前バルクヘッド10と後バルクヘッド20が配置され、前バルクヘッド10において、後バルクヘッド20に対向し、且つ、リンフォースメント5が折れ曲がったときに後バルクヘッド20に接触する部位に、車両後側に向けて広がる稜線からなる三角凹ビード14が設けられ、後バルクヘッド20において、前バルクヘッド10に対向し、且つ、リンフォースメント5が折れ曲がったときに前バルクヘッド10に接触する部位に、車両前側に向けて広がる稜線からなる三角凹ビード24が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両前部で前後方向に延在し、車幅方向内側に配置されるフロントサイドメンバインナと車幅方向外側に配置されるフロントサイドメンバアウタの間にリンフォースメントが配置されたフロントサイドメンバを備える車両前部構造であって、
前記リンフォースメントの前後方向で対向する位置であって、前記フロントサイドメンバに前後方向で圧縮荷重が作用して前記リンフォースメントが折れ曲がったときに相互に近接する位置に、前バルクヘッドと後バルクヘッドが配置され、
前記前バルクヘッドにおいて、前記後バルクヘッドに対向し、且つ、前記リンフォースメントが折れ曲がったときに前記後バルクヘッドに接触する部位に、車両後側に向けて広がる稜線からなる三角凹ビードが設けられ、
前記後バルクヘッドにおいて、前記前バルクヘッドに対向し、且つ、前記リンフォースメントが折れ曲がったときに前記前バルクヘッドに接触する部位に、車両前側に向けて広がる稜線からなる三角凹ビードが設けられていることを特徴とする車両前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両前部構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両は、車体前部の骨格部材として、車両の車幅方向の両側に、車両の前後方向に延在する左右のフロントサイドメンバ(フロントサイドフレームとも称する)を備え、前面衝突時に、車体前部の骨格であるフロントサイドメンバが折り畳まれながら衝突エネルギーを吸収する。
【0003】
下記特許文献1には、フロントサイドメンバの断面内に2個のバルクヘッド(前バルクヘッドおよび後バルクヘッド)を配置し、フロントサイドメンバを構成するアウターパネルの外側の表面において2個のバルクヘッドの間の位置に、凹ビードが設けられている車体前部構造が開示されている。下記特許文献1の車体前部構造によれば、車両の前方から衝突された場合、前フレームの後部が車幅方向外側に確実に折れ曲がる車体前部構造を提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-121883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のように前突時にフロントサイドメンバが折れ曲がる(折り畳まれる)起点となる凹ビードの前後にバルクヘッドを配置した場合、フロントサイドメンバが折れ曲がる際に前後のバルクヘッドが接触して圧縮荷重により圧壊が進行するが、単純形状のバルクヘッドでは、一方のバルクヘッドが他方のバルクヘッドを一方的に潰しながら衝突エネルギーを吸収する傾向があり、両方のバルクヘッドが均等に潰れていくような理想的な変形モードになり難いため、前突時に効率的に荷重を伝達する点において改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、フロントサイドメンバの断面内に配置するバルクヘッドの形状を工夫することで、衝突エネルギー吸収効率を向上させることができる車両前部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係る車両前部構造は、車両前部で前後方向に延在し、車幅方向内側に配置されるフロントサイドメンバインナと車幅方向外側に配置されるフロントサイドメンバアウタの間にリンフォースメントが配置されたフロントサイドメンバを備える車両前部構造であって、前記リンフォースメントの前後方向で対向する位置であって、前記フロントサイドメンバに前後方向で圧縮荷重が作用して前記リンフォースメントが折れ曲がったときに相互に近接する位置に、前バルクヘッドと後バルクヘッドが配置され、前記前バルクヘッドにおいて、前記後バルクヘッドに対向し、且つ、前記リンフォースメントが折れ曲がったときに前記後バルクヘッドに接触する部位に、車両後側に向けて広がる稜線からなる三角凹ビードが設けられ、前記後バルクヘッドにおいて、前記前バルクヘッドに対向し、且つ、前記リンフォースメントが折れ曲がったときに前記前バルクヘッドに接触する部位に、車両前側に向けて広がる稜線からなる三角凹ビードが設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、前突時にフロントサイドメンバが折れ曲がる際に前後のバルクヘッドが接触して圧縮荷重により圧壊が進行するが、前後のバルクヘッドの接触部(腹部)に車両後側または前側に向けて広がる稜線からなる三角凹ビードを設け、その圧縮荷重を稜線同士が伝達する形状とすることで、変形抵抗が向上したバルクヘッドが均等に潰れることにより、衝突エネルギー吸収効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る車両前部構造を構成するフロントサイドメンバを示し、(A)は分解斜視図、(B)は前後のバルクヘッドが取り付けられたリンフォースを車幅方向内側から視た側面図である。
実施形態に係る車両前部構造を構成するフロントサイドメンバの折れ曲がり時の圧縮ストロークと反発力の関係を示す図である。
実施形態に係る車両前部構造を構成するフロントサイドメンバの他例を示し、(A)は分解斜視図、(B)はバルクヘッドが取り付けられたリンフォースを車幅方向内側から視た側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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