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公開番号
2024033395
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-03-13
出願番号
2022136943
出願日
2022-08-30
発明の名称
台車
出願人
三甲株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B62B
5/00 20060101AFI20240306BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】キャスターの座板を台盤に固定するための規制部材の紛失を防ぐ。
【解決手段】本開示の台車10は、キャスター50の座板51が台盤11における取付準備位置から取付位置へとスライド移動されてから、規制部材60が台盤11における規制位置に配置されることで、座板51の取付準備位置への戻りが規制されてキャスター50が台盤11に固定される。そして、その規制部材60は、座板51の取付準備位置への戻りを許容する規制準備位置と規制位置との間を変位可能に台盤11に保持されている。また、規制部材60は、規制準備位置で取付準備位置の座板51を受容する受容部60Jを備えている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
台車のキャスターの座板が台盤における取付準備位置から取付位置へとスライド移動されてから、規制部材が前記台盤における規制位置に配置されることで、前記座板の前記取付準備位置への戻りが規制されて前記キャスターが前記台盤に固定される台車において、
前記規制部材は、前記座板の前記取付準備位置への戻りを許容する規制準備位置と前記規制位置との間を変位可能に前記台盤に保持されると共に、前記規制準備位置で前記取付準備位置の前記座板を受容する受容部を備える台車。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記規制部材は、前記座板の前記スライド移動の方向と直交する水平軸を中心に回動可能に保持されている請求項1に記載の台車。
【請求項3】
前記規制部材の回動中心は、前記座板が前記取付位置から前記取付準備位置に戻る戻り領域の上下方向の中心より上方に位置し、
前記規制部材には、
前記規制位置で、前記戻り領域の下方に位置し、前記規制準備位置で、前記戻り領域の上方に位置し、前記規制位置と前記規制準備位置との間の途中位置で、前記戻り領域内に位置すると共に、円弧状の外面を有する第1干渉部と、
前記規制位置で、前記戻り領域内に位置し、前記規制準備位置で、前記戻り領域の上方に位置すると共に、前記第1干渉部の外面の曲率半径以上の曲率半径の円弧状又は平坦な外面を有する第2干渉部と、が備えられている請求項2に記載の台車。
【請求項4】
前記規制部材と前記台盤とに設けられ、互いに係合して前記規制部材を前記規制位置に係止する係合部を備える請求項3に記載の台車。
【請求項5】
前記規制部材は、前記規制位置で回動中心を挟んで前記座板の反対側に配置される突片状の操作部を備える請求項4に記載の台車。
【請求項6】
前記操作部は、前記回動中心側に曲げ変形可能な片持ち梁構造をなし、
前記規制部材の前記係合部は、前記操作部の外面に配置されている請求項5に記載の台車。
【請求項7】
前記台盤には、
前記座板が前記スライド移動する方向である第1方向で対向する1対の対向壁と、
前記1対の対向壁から前記第1方向に延びて徐々に幅狭になる下面を有して前記座板の上面に当接する複数の上面当接壁と、が備えられている請求項1から5の何れか1の請求項に記載の台車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、台盤にキャスターの座板が螺子を使わずに固定される台車に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の台車として、キャスターの座板が台盤における取付準備位置から取付位置へとスライド移動されてから、規制部材が台盤における規制位置に配置されることで、座板の取付準備位置への戻りが規制されてキャスターが台盤に固定されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-15449号公報(図14)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の台車では、キャスターが台盤から取り外される際に、規制部材が台盤から分離して紛失することがあり、その紛失を防ぐために対策が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた本開示の台車は、台車のキャスターの座板が台盤における取付準備位置から取付位置へとスライド移動されてから、規制部材が前記台盤における規制位置に配置されることで、前記座板の前記取付準備位置への戻りが規制されて前記キャスターが前記台盤に固定される台車において、前記規制部材は、前記座板の前記取付準備位置への戻りを許容する規制準備位置と前記規制位置との間を変位可能に前記台盤に保持されると共に、前記規制準備位置で前記取付準備位置の前記座板を受容する受容部を備える台車。
【発明の効果】
【0006】
本開示の台車では、規制部材は、規制位置か規制準備位置かに拘わらず台盤から分離しないから、規制部材の紛失が防がれる。また、規制部材には、座板を受容する受容部が備えられているから、規制部材を規制位置から規制準備位置に移動する際に大きく移動しなくてもよくなる。即ち、本開示の台車によれば、規制部材の配置スペースの省スペース化を図りつつ、規制部材による座板の固定を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一実施形態に係る台車の斜視図
台車の下面側の斜視図
キャスターの斜視図
台車の座板固定部の斜視図
台車の座板固定部の側断面図
規制部材が規制位置に配置されている座板固定部の斜視図
規制部材が規制準備位置に配置されている座板固定部の斜視図
規制部材の斜視図
台盤の一部と規制部材の側断面図
座板固定部と規制部材と座板の側断面図
座板固定部と規制部材と座板の側断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図11を参照して、本開示の一実施形態の台車10について説明する。本実施形態の台車10は、例えば、前後方向H1に長い長方形の台盤11を備える。台盤11は、例えば、樹脂の成形品であって、図2に示すように主板12の下面の略全体にリブを備えた構造をなし、外形の長方形と略相似した長方形の矩形孔41を中央に備えている。また、図1に示すように、台盤11の上面の外縁部には、主板12の一部を段付き状に隆起させて土手部42が形成されている。さらに、台盤11の各辺の中央には、土手部42の内側隣り位置に長孔状の持手孔40がそれぞれ形成されている。
【0009】
図2に示すように、台盤11の下面四隅にはキャスター50が固定され、図1に示すように、台盤11の上面四隅には、ローラー受容凹部43が形成されている。そして、複数の台車10が段積みされたときに、上段側の台車10のキャスター50のローラー53が、下段側の台車10のローラー受容凹部43に受容される。
【0010】
図3に示すように、キャスター50は、前後方向H1に長い略長方形の座板51を備える。座板51の四隅には、取付孔51Aが形成されている。また、座板51の外縁部の角部は、円弧状に面取りされ、座板51の前後方向H1の両端面は、緩やかな丸みを帯びて僅かに凹んでいる。
(【0011】以降は省略されています)
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