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公開番号2024069728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2021010466
出願日2021-01-26
発明の名称車両構造体
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20240515BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】フロアパネルの大部分をバッテリーカバーに置き換える事で車両の軽量化、コストの削減効果が大きくなる、車両構造体の提供を目的とする。
【解決手段】車両の車体の下部に配設されるバッテリーカバー、車室の下部を形成するフロアパネル、およびサイドシルを有する車両構造体であって、
前記バッテリーカバーの投影面積S1の少なくとも80%が、前記フロアパネルを兼ね、
前記バッテリーカバーは強化繊維と樹脂とを含んだ繊維強化プラスチックであり、前記バッテリーカバーはサイドシルに接着された、車両構造体。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
車両の車体の下部に配設されるバッテリーカバー、車室の下部を形成するフロアパネル、およびサイドシルを有する車両構造体であって、
前記バッテリーカバーの投影面積S1の少なくとも80%が、前記フロアパネルを兼ね、
前記バッテリーカバーは強化繊維と樹脂とを含んだ繊維強化プラスチックであり、前記バッテリーカバーはサイドシルに接着された、車両構造体。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記バッテリーカバーは車幅方向へ溝を形成し、アッパークロスメンバーが前記溝に挿設されている、請求項1に記載の車両構造体。
【請求項3】
前記アッパークロスメンバーを車幅方向に観察したときの断面が、下に凸となるハット形状であって、前記凸が前記溝に挿設されている、請求項2に記載の車両構造体。
【請求項4】
前記アッパークロスメンバーは、前記サイドシルに接合されている、請求項2又は3のいずれか1項に記載の車両構造体。
【請求項5】
バッテリーカバーは車幅方向へ溝を形成し、前記溝の上を沿うようにアッパークロスメンバーが配置され、前記アッパークロスメンバーを車幅方向に観察したときの断面が上に凸となるハット形状である、請求項1に記載の車両構造体。
【請求項6】
前記アッパークロスメンバーは、前記サイドシルに接合されている、請求項5に記載の車両構造体。
【請求項7】
前記バッテリーカバーは、シートモールディングコンパウンドを用いて一体成形された、繊維強化プラスチックである、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両構造体。
【請求項8】
前記接着剤はウレタン系の接着剤である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車両構造体。
【請求項9】
前記バッテリーカバーの投影面積S1の90%以上が、前記車室の下部を形成するフロアパネルを兼ねる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車両構造体。
【請求項10】
車両の車体の下部に配設されるバッテリーカバー、車室の下部を形成するフロアパネル、およびサイドシルを有する車両構造体の製造方法であって、
前記バッテリーカバーの投影面積S1の少なくとも80%が、前記フロアパネルを兼ね、
前記バッテリーカバーは強化繊維と樹脂とを含んだ繊維強化プラスチックであり、
アッパークロスメンバーをサイドシルに予め接合した後、前記バッテリーカバーを前記サイドシルに接着する、
車両構造体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両中央下部に配置されるバッテリーカバーが、車室の下部を形成するフロアパネルを兼ねる車両構造体であって、バッテリーカバーは強化繊維と樹脂とを含んだ繊維強化プラスチックに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車では車載バッテリーがかなりの重量および搭載スペースを占めるため、その構造について数々の検討がなされている。
【0003】
特許文献1では、フロアパネルがバッテリーカバーを兼ねるパック構造で、雨水や泥などの侵入を抑制した車両のバッテリパック構造が提供されている。
【0004】
特許文献2では、バッテリーアッパーケースが車両のセンターフロアに一体に結合されることで、その重量及び製造コストを節減できる車両用センターフロア構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-081435号公報
特開2020-172245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のバッテリパック構造を用いた場合、フロアパネルがバッテリーカバーになっているため、バッテリー搭載部の気密性、水密性の品質保証が車両状態でしか行えない為、車両組み立て工場での品質管理が従来に比べ難しい。
【0007】
また、特許文献2に記載の車両用センターフロア構造では、バッテリーカバーがフロアパネルの役割を付与されている部分がフロアパネルの中央部付近の為、軽量化、コスト削減効果は限定的である。
【0008】
そこで本発明は従来技術の有する問題点を鑑み、フロアパネルの大部分をバッテリーカバーに置き換える事で車両の軽量化、コストの削減効果が大きくなる、車両構造体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは鋭意検討した結果、以下に示す手段により、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
1.車両の車体の下部に配設されるバッテリーカバー、車室の下部を形成するフロアパネル、およびサイドシルを有する車両構造体であって、
前記バッテリーカバーの投影面積S1の少なくとも80%が、前記フロアパネルを兼ね、
前記バッテリーカバーは強化繊維と樹脂とを含んだ繊維強化プラスチックであり、前記バッテリーカバーはサイドシルに接着された、車両構造体。
2.前記バッテリーカバーは車幅方向へ溝を形成し、アッパークロスメンバーが前記溝に挿設されている、前記1に記載の車両構造体。
3.前記アッパークロスメンバーを車幅方向に観察したときの断面が、下に凸となるハッ
ト形状であって、前記凸が前記溝に挿設されている、前記2に記載の車両構造体。
4.前記アッパークロスメンバーは、前記サイドシルに接合されている、前記2又は3のいずれか1項に記載の車両構造体。
5.バッテリーカバーは車幅方向へ溝を形成し、前記溝の上を沿うようにアッパークロスメンバーが配置され、前記アッパークロスメンバーを車幅方向に観察したときの断面が上に凸となるハット形状である、前記1に記載の車両構造体。
6.前記アッパークロスメンバーは、前記サイドシルに接合されている、前記5に記載の車両構造体。
7.前記バッテリーカバーは、シートモールディングコンパウンドを用いて一体成形された、繊維強化プラスチックである、前記1乃至6のいずれか1項に記載の車両構造体。
8.前記接着剤はウレタン系の接着剤である、前記1乃至7のいずれか1項に記載の車両構造体。
9.前記バッテリーカバーの投影面積S1の90%以上が、前記車室の下部を形成するフロアパネルを兼ねる、前記1乃至8のいずれか1項に記載の車両構造体。
10.車両の車体の下部に配設されるバッテリーカバー、車室の下部を形成するフロアパネル、およびサイドシルを有する車両構造体の製造方法であって、
前記バッテリーカバーの投影面積S1の少なくとも80%が、前記フロアパネルを兼ね、
前記バッテリーカバーは強化繊維と樹脂とを含んだ繊維強化プラスチックであり、
アッパークロスメンバーをサイドシルに予め接合した後、前記バッテリーカバーを前記サイドシルに接着する、
車両構造体の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の車両構造体は、車両の車体の下部に配設されるバッテリーカバーが、車室の下部を形成するフロアパネルの大部分を占める車両構造体であるため、車両の軽量化、コストの削減効果を奏する。更には、バッテリーカバーはサイドシルに締結しているため、サイドシル部が水密性の確保機能を持ち、床下の空間を最大限に活用しバッテリー搭載スペースを確保できる。これにより、特許文献2に記載のウェザーストリープは不要となり、重量及び製造コストを節減できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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