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公開番号
2025063426
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023172605
出願日
2023-10-04
発明の名称
織物および繊維製品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
D03D
15/513 20210101AFI20250409BHJP(織成)
要約
【課題】優れた伸縮性だけでなく、十分な難燃性を有し、抗ピリング性にも優れた織物、および該織物を用いてなる繊維製品を提供する。
【解決手段】難燃繊維として難燃剤を含むメタ型全芳香族ポリアミド繊維を含む紡績糸と、難燃剤を含み、2成分がサイドバイサイド型または偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維からなる糸条とを含む複合糸を含むことを特徴とする織物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
難燃繊維として難燃剤を含むメタ型全芳香族ポリアミド繊維を含む紡績糸と、難燃剤を含み、2成分がサイドバイサイド型または偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維からなる糸条とを含む複合糸を含むことを特徴とする織物。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
織物において、難燃繊維が織物重量に対して65~85重量%の範囲内であり、かつ前記複合繊維の重量比率が織物重量に対して15~35重量%の範囲内である、請求項1に記載の織物。
【請求項3】
前記複合繊維からなる糸条が、単繊維繊度0.5~10.0dtex、かつ総繊度20~200dtexのマルチフィラメントである、請求項1に記載の織物。
【請求項4】
前記複合繊維を構成する2成分のうち少なくとも1成分がリサイクル由来または植物由来である、請求項1に記載の織物。
【請求項5】
織物の経糸および緯糸のうち、前記複合糸が配された方向の伸長率が10~50%の範囲内である、請求項1に記載の織物。
【請求項6】
織物の経糸および緯糸のうち、前記複合糸が配された方向の伸長回復率が70%以上である、請求項1に記載の織物。
【請求項7】
織物の目付けが280g/m
2
以下である、請求項1に記載の織物。
【請求項8】
JIS L1076-2012 A法ICI型10時間で測定される抗ピリング性が4級以上である、請求項1に記載の織物。
【請求項9】
JIS K7201により測定される限界酸素指数が28以上である、請求項1に記載の織物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載された織物を用いてなり、消防服、防火服、執務服、モータースポーツ用レーシングスーツ、作業服、手袋、帽子、ベスト、シート、テント、膜材、幌、建築資材、住宅材、および車両内装材からなる群より選択される繊維製品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた伸縮性だけでなく、十分な難燃性を有し、抗ピリング性にも優れた織物、および該織物を用いてなる繊維製品に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、消防、電力、化学会社など火炎に晒される可能性のある作業に従事する人々が着用する作業服として難燃布帛が用いられている。この難燃布帛は、メタ型全芳香族ポリアミド繊維やパラ型全芳香族ポリアミド繊維をはじめとする難燃性繊維を主体として使用しており、一般的には伸縮性の付与は難しいとされている。
【0003】
難燃性繊維を使った布帛に伸縮性を付与するため、弾性糸を用いる方法(例えば、特許文献1~3参照)や難燃性繊維に撚りをかけた後に熱セットし解撚する方法(例えば、特許文献4~6参照)などが提案されている。
また、弾性糸を用いた布帛では、耐熱性、難燃性、耐薬品性とくに耐塩素性が低いことによる通常の使用および洗濯時の伸縮性の急激な低下などの問題があった。
【0004】
上記問題を解決するため、難燃性繊維を含む紡績糸と、2成分がサイドバイサイド型または偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維からなる糸条とを含む複合糸を用いて織物を提供する方法が提案されているが(例えば、特許文献7)、高い伸長率を得るためには、複合繊維の織物全体に占める混率を大きくせざるを得ず、十分な難燃性が得られないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-193314号公報
特開2006-124865号公報
特開2007-9378号公報
特開2001-248027号公報
特開2005-307429号公報
特開2008-190103号公報
特開2014-240532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、優れた伸縮性だけでなく、十分な難燃性を有し、抗ピリング性にも優れた織物、および該織物を用いてなる繊維製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。かくして、本発明によれば以下の発明が提供される。
1.難燃繊維として難燃剤を含むメタ型全芳香族ポリアミド繊維を含む紡績糸と、難燃剤を含み、2成分がサイドバイサイド型または偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維からなる糸条とを含む複合糸を含むことを特徴とする織物。
2.織物において、難燃繊維の重量比率が織物重量に対して65~85重量%の範囲内であり、かつ前記複合繊維の重量比率が織物重量に対して15~35重量%の範囲内である、上記1に記載の織物。
3.前記複合繊維からなる糸条が、単繊維繊度0.5~10.0dtex、かつ総繊度20~200dtexのマルチフィラメントである、上記1または2に記載の織物。
4.前記複合繊維を構成する2成分のうち少なくとも1成分がリサイクル由来または植物由来である、上記1~3のいずれかに記載の織物。
5.織物の経糸および緯糸のうち、前記複合糸が配された方向の伸長率が10~50%の範囲内である、上記1~4のいずれかに記載の織物。
6.織物の経糸および緯糸のうち、前記複合糸が配された方向の伸長回復率が70%以上である、上記1~5のいずれかに記載の織物。
7.織物の目付けが280g/m
2
以下である、上記1~6のいずれかに記載の織物。
8.JIS L1076-2012 A法ICI型10時間で測定される抗ピリング性が4級以上である、上記1~7のいずれかに記載の織物。
9.JIS K7201により測定される限界酸素指数が28以上である、上記1~8のいずれかに記載の織物。
10.上記1~9のいずれかに記載された織物を用いてなり、消防服、防火服、執務服、モータースポーツ用レーシングスーツ、作業服、手袋、帽子、ベスト、シート、テント、膜材、幌、建築資材、住宅材、および車両内装材からなる群より選択される繊維製品。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、優れた伸縮性だけでなく、十分な難燃性を有し、抗ピリング性にも優れた織物、および該織物を用いてなる繊維製品が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明において、紡績糸は、JIS K7201により測定される限界酸素指数が25以上の難燃性繊維(以下、単に「難燃性繊維」ということもある。)を含む。
【0010】
かかる難燃性繊維としては、メタ型全芳香族ポリアミド繊維(メタ系アラミド繊維)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(パラ系アラミド繊維)、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維、ポリベンゾイミダゾール繊維、ポリイミド繊維、ポリエーテルイミド繊維、ポリアミドイミド繊維、炭素繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリ塩化ビニル繊維、難燃レーヨン、モダアクリル繊維、難燃アクリル繊維、難燃ポリエステル繊維、難燃ビニロン繊維、メラミン繊維、フッ素繊維、難燃ウール、難燃コットンなどが例示される。これらの難燃性繊維を1種または2種以上用いることができる。ただし、後記の難燃剤入り複合繊維は除外するものとする。
(【0011】以降は省略されています)
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