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公開番号2025130912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028303
出願日2024-02-28
発明の名称織物および織物プリプレグ
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D03D 15/275 20210101AFI20250902BHJP(織成)
要約【課題】
形状追従性を有しながらも力学特性に優れる繊維強化プラスチック成形用の中間基材を提供する。
【解決手段】
連続した炭素繊維の繊維束で構成された織物であって、少なくとも一つの繊維束方向における繊維束の平均蛇行率が1.05以上2.0以下である織物、および当該織物に樹脂が含浸してなる織物プリプレグ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
連続した炭素繊維の繊維束で構成された織物であって、少なくとも一つの繊維束方向における繊維束の平均蛇行率が1.05以上2.0以下である織物。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記繊維束の蛇行率の変動係数が20%以下である、請求項1に記載の織物。
【請求項3】
全ての繊維束方向における平均蛇行率が1.05以上2.0以下である、請求項1または2に記載の織物。
【請求項4】
前記繊維束が織物の面内方向に蛇行している、請求項1または2に記載の織物。
【請求項5】
前記繊維束が略一定のピッチで蛇行している、請求項1または2に記載の織物。
【請求項6】
前記繊維束が略一定の幅で蛇行している、請求項1または2に記載の織物。
【請求項7】
平織である、請求項1または2に記載の織物。
【請求項8】
繊維強化プラスチックの製造に用いられる、請求項1または2に記載の織物。
【請求項9】
請求項1に記載の織物に樹脂が含浸してなる、織物プリプレグ。
【請求項10】
前記樹脂が熱硬化性樹脂である、請求項9に記載の織物プリプレグ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に繊維強化プラスチックの中間基材(プリプレグ)に用いる織物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
繊維強化プラスチックは、比強度、比弾性率が高く力学特性に優れること、耐候性、耐薬品性などの高機能特性を有することなどから、その需要が年々高まりつつある。
【0003】
繊維強化プラスチックの中間基材としては、連続した強化繊維にマトリックス樹脂を含浸したプリプレグが広く用いられている。プリプレグは、一方向に強化繊維を配向させることにより強化繊維の含有率を高めることが可能であるため、高い力学特性を有する一方、強化繊維が連続繊維であることから、3次元形状などの複雑な形状への追従性が低いという課題があった。
【0004】
この課題に対し、力学特性と形状追従性を両立する中間基材として、一方向に強化繊維が配向したプリプレグに切込を挿入した切込プリプレグが開示されている(例えば特許文献1)。この切込プリプレグは、不連続繊維で構成されつつも、プリプレグ特有の高い繊維体積含有率と強化繊維の配向性を持ち合わせているため、高い力学特性を有しながら、従来の連続繊維プリプレグでは不可能な複雑形状への成形が可能である。
【0005】
また、力学特性と形状追従性を両立する中間基材として、強化繊維織物を用いたプリフォームが開示されている(例えば特許文献2)。強化繊維からなる織物は、織組織のせん断変形によって形状追従性を有するため、立体形状の成形に使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-146151号公報
特開2018-145539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の切込プリプレグにおいては、強化繊維を分断する切込を有するため、連続繊維のプリプレグに対しては力学特性に劣る課題があった。また、強化繊維が切断されていることから、成形形状によっては切込が大きく開いて、切込プリプレグ自身が破断してしまう場合があった。特許文献2に記載のプリフォームにおいては、織組織によりプリフォームの変形が制限されるため、成形できる形状は限られていた。
【0008】
本発明の課題は、形状追従性を有しながらも力学特性に優れる繊維強化プラスチック成形用の中間基材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、連続した炭素繊維からなる繊維束で構成された織物であって、少なくとも一つの繊維束方向における繊維束の平均蛇行率が1.05以上2.0以下である織物、およびこのような織物から作製された織物プリプレグによって解決され得る。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、形状追従性を有しながらも力学特性に優れる炭素繊維強化プラスチック成形用の中間基材が得られ、それによって複雑な形状の成形体を容易に成形することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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