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公開番号
2024146571
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023059554
出願日
2023-03-31
発明の名称
車両
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
個人
主分類
B62K
25/10 20060101AFI20241004BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】ロアアームおよび車体フレームの応力を低減でき、ロアアームおよび車体フレームを軽くできる、車両を提供する。
【解決手段】車両10は、車体フレーム12と、車体フレーム12に設けられる鞍乗り型のシート20と、車体フレーム12の前部および後部に設けられる前輪14a,14bおよび後輪16a,16bと、後輪16a,16bの間に設けられるリアギヤ38と、シート20の下方に設けられるエンジン24と、アッパーアーム72a,72bおよびロアアーム74a,74bを含み、後輪16a,16bを支持するサスペンション64a,64bとを備える。ロアアーム74a,74bは、側面視で前後方向においてエンジン24の後端Bよりも前方の位置で車体フレーム12に接続される前アーム部78a,78bと、側面視で前後方向においてリアギヤ38の中心Cよりも後方の位置で車体フレーム12に接続される後アーム部80a,80bとを含む。
【選択図】図13
特許請求の範囲
【請求項1】
車体フレームと、
前記車体フレームに設けられる鞍乗り型のシートと、
前記車体フレームの前部に設けられる一対の前輪と、
前記車体フレームの後部に設けられる一対の後輪と、
前記一対の後輪の間に設けられるリアギヤと、
前記シートの下方に設けられる駆動源と、
アッパーアームおよびロアアームを含み、前記後輪を支持するサスペンションとを備え、
前記ロアアームは、側面視で前後方向において前記駆動源の後端よりも前方の位置で前記車体フレームに接続される前アーム部と、側面視で前後方向において前記リアギヤの中心よりも後方の位置で前記車体フレームに接続される後アーム部とを含む、車両。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記後アーム部は、側面視で前後方向において前記リアギヤの後端よりも前方の位置で前記車体フレームに接続される、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記前アーム部における前記車体フレームへの接続点は、前記後アーム部における前記車体フレームへの接続点よりも車幅方向外方に位置する、請求項1または2に記載の車両。
【請求項4】
前記ロアアームのピボット軸が、平面視においてその前方が外側に開くように車両前後方向に対して傾斜する、請求項1から3のいずれかに記載の車両。
【請求項5】
前記車体フレームは、フレーム中央部と、前記フレーム中央部よりも車幅方向の間隔が狭くなるように前記フレーム中央部から後方に延びるフレーム後部とを含み、
前記前アーム部は、前記フレーム中央部に接続される、請求項1から4のいずれかに記載の車両。
【請求項6】
前記後アーム部は、前記フレーム後部に接続される、請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記後アーム部と前記アッパーアームとを連結するために上下方向に延びる連結ブラケットをさらに含み、
前記リアギヤに接触しないように前記連結ブラケットの車両中央側が湾曲する、請求項1から6のいずれかに記載の車両。
【請求項8】
前記サスペンションは、前記車体フレームと前記ロアアームとを連結するショックアブソーバをさらに含む、請求項1から7のいずれかに記載の車両。
【請求項9】
前記ショックアブソーバは、前記アッパーアームの前方に位置する、請求項8に記載の車両。
【請求項10】
前記アッパーアームは、前記ショックアブソーバを避けるように曲がって形成される、請求項9に記載の車両。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は車両に関し、より特定的にはATV(All Terrain Vehicle)などの鞍乗り型車両に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術の一例として、特許文献1において鞍乗り型車両が開示されている。この車両は、ロアパイプと、ロアパイプの後端から上方に延びるリアパイプと、ロアパイプおよびリアパイプを連結するリアサスペンションアーム支持パイプと、後輪を支持する後輪サスペンションとを含む。後輪サスペンションは、ロアパイプの後部およびリアサスペンションアーム支持パイプの後部を連結する。後輪サスペンションは、フロントアーム部とバックアーム部とを有しかつロアパイプの後部に接続されるロアアームと、リアサスペンションアーム支持パイプに接続されるアッパーアームと、ロアアームのバックアーム部とリアパイプとの間に配置される後輪ショックアブソーバとを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第7770907号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この車両では、ロアアームのフロントアーム部およびバックアーム部は、ロアパイプに対して略同角度をなすように傾斜して、ロアパイプに接続される。すなわち、フロントアーム部とバックアーム部とは、それぞれの端部がさほど開かずにロアパイプに接続される。したがって、ロアアームのアームスパンを広げてロアアームおよびロアパイプの応力を低減する点について改良の余地がある。
【0005】
それゆえにこの発明の主たる目的は、ロアアームおよび車体フレームの応力を低減でき、ロアアームおよび車体フレームを軽くできる、車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するために、車体フレームと、車体フレームに設けられる鞍乗り型のシートと、車体フレームの前部に設けられる一対の前輪と、車体フレームの後部に設けられる一対の後輪と、一対の後輪の間に設けられるリアギヤと、シートの下方に設けられる駆動源と、アッパーアームおよびロアアームを含み、後輪を支持するサスペンションとを備え、ロアアームは、側面視で前後方向において駆動源の後端よりも前方の位置で車体フレームに接続される前アーム部と、側面視で前後方向においてリアギヤの中心よりも後方の位置で車体フレームに接続される後アーム部とを含む、車両が提供される。
【0007】
この発明では、後輪側のサスペンションのロアアームについて、前アーム部は、側面視で前後方向において駆動源の後端よりも前方の位置で車体フレームに接続され、後アーム部は、側面視で前後方向においてリアギヤの中心よりも後方の位置で車体フレームに接続される。このように、前アーム部を駆動源の側方まで延ばして、前アーム部における車体フレームへの接続点を前方に位置させる。また、前アーム部と後アーム部とを、平面視において一対の後輪の中心を結ぶ直線の両側に開く形で車体フレームに接続する。すなわち、前アーム部および後アーム部を、一対の後輪の中心を結ぶ直線に対して前後に傾斜させる。これによって、ロアアームのアームスパンを広げてロアアームおよび車体フレームの応力を低減でき、ロアアームおよび車体フレームを軽くできる。
【0008】
好ましくは、後アーム部は、側面視で前後方向においてリアギヤの後端よりも前方の位置で車体フレームに接続される。この場合、車両の腹打ち、すなわち車両の下面が地面に接触することを抑制できる。
【0009】
また好ましくは、前アーム部における車体フレームへの接続点は、後アーム部における車体フレームへの接続点よりも車幅方向外方に位置する。この場合、ロアアームのピボット軸を前開きとなるように傾斜させ易くなり、駆動源を後方に配置し易くなる。
【0010】
さらに好ましくは、ロアアームのピボット軸が、平面視においてその前方が外側に開くように車両前後方向に対して傾斜する。この場合、ロアアームのピボット軸が前開きとなるように傾斜し、駆動源を後方に配置し易くなる。
(【0011】以降は省略されています)
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