TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024147113
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-16
出願番号
2023059894
出願日
2023-04-03
発明の名称
箔転写装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B41F
16/00 20060101AFI20241008BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】ヒータの異常を検出することが可能な箔転写装置を提供する。
【解決手段】搬送される箔フィルムFにシートSを重ねてシートSに形成された画像に箔を転写する箔転写装置であって、ヒータ65を有し、箔フィルムFおよびシートSを加熱する加熱回転体(加熱ローラ60)と、加熱回転体に圧接した状態で加熱回転体との間で箔フィルムとシートを搬送する加圧回転体(加圧ローラ51)と、加熱回転体を、加圧回転体に圧接する圧接位置と、加圧回転体から離間する離間位置と、の間で加熱回転体を移動させるアクチュエータ70と、加熱回転体の温度を検出する温度センサSTと、制御部300と、を備える。制御部300は、温度センサSTが検出した温度に基づいて加熱回転体の温度が目標温度に近づくようにヒータ65を制御する温度制御処理と、ヒータ65に供給する電力値に基づいてヒータ65の異常を判定する異常判定処理と、を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
搬送される箔フィルムにシートを重ねてシートに形成された画像に箔を転写する箔転写装置であって、
ヒータを有し、箔フィルムおよびシートを加熱する加熱回転体と、
前記加熱回転体に圧接した状態で前記加熱回転体との間で箔フィルムとシートを搬送する加圧回転体と、
前記加熱回転体を、前記加圧回転体に圧接する圧接位置と、前記加圧回転体から離間する離間位置と、の間で前記加熱回転体を移動させるアクチュエータと、
前記加熱回転体の温度を検出する温度センサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記温度センサが検出した温度に基づいて前記加熱回転体の温度が目標温度に近づくように前記ヒータを制御する温度制御処理と、
前記ヒータに供給する電力値に基づいて前記ヒータの異常を判定する異常判定処理と、を実行すること特徴とする箔転写装置。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記ヒータは、フィラメントを有してなることを特徴とする請求項1に記載の箔転写装置。
【請求項3】
前記制御部は、シートの搬送を開始した後に前記異常判定処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の箔転写装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記加熱回転体の温度が前記目標温度に達した後に前記異常判定処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の箔転写装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記温度制御処理において、前記ヒータに流す電流をPWM制御により制御し、
前記異常判定処理において、PWM制御のデューティ比が連続して電流しきい値以上となる継続時間が、時間しきい値を超えた場合に、前記ヒータが異常であると判定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箔転写装置。
【請求項6】
表示装置をさらに備え、
前記制御部は、前記継続時間が、前記時間しきい値としての第1時間しきい値を超えた場合に、前記表示装置に前記ヒータが異常であることを示すエラーメッセージを表示するとともに、前記ヒータへの通電を停止することを特徴とする請求項5に記載の箔転写装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記継続時間が、前記時間しきい値としての第2時間しきい値であって、前記第1時間しきい値よりも小さい第2時間しきい値を超えた場合に、前記表示装置に前記ヒータを含む部品の交換を促すエラーメッセージを表示することを特徴とする請求項6に記載の箔転写装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記継続時間が、前記時間しきい値としての第3時間しきい値であって、前記第2時間しきい値よりも小さい第3時間しきい値を超えた場合に、前記表示装置に前記ヒータの寿命が近いことを示すエラーメッセージを表示することを特徴とする請求項7に記載の箔転写装置。
【請求項9】
前記電流しきい値は、100%であることを特徴とする請求項5に記載の箔転写装置。
【請求項10】
前記時間しきい値は、環境温度に応じて設定されており、環境温度が高いほど小さな値が設定されていることを特徴とする請求項5に記載の箔転写装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、箔フィルムにシートを重ねて箔を転写する箔転写装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
箔フィルムにシートを重ねた状態で、加熱回転体と加圧回転体で圧接することで箔を転写する箔転写装置が知られている(特許文献1)。この箔転写装置では、箔を節約するために、画像が形成されていない領域では、加熱回転体を加圧回転体から離間し、画像が形成されている領域だけ加熱回転体を加圧回転体に圧接するフォイルセーブモードを実行可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-160295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、加熱回転体には、ハロゲンランプなどの、ガラス管にフィラメントが収納されたタイプのヒータが使われることがある。このような加熱回転体を加圧回転体に対して繰り返し移動させると、動作時の振動によりフィラメントが変形するおそれがある。特に、フォイルセーブモードのように、ヒータに通電しながら加熱回転体を移動させるとフィラメントが変形しやすい。フィラメントが変形すると、ガラス管の白化や着色などによりヒータの性能が低下するという問題が生じる。
【0005】
そこで、本発明では、ヒータの異常を検出することが可能な箔転写装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した課題を解決するための箔転写装置は、搬送される箔フィルムにシートを重ねてシートに形成された画像に箔を転写する箔転写装置であって、加熱回転体と、加圧回転体と、アクチュエータと、温度センサと、制御部とを備える。
加熱回転体は、ヒータを有し、箔フィルムおよびシートを加熱する。
加圧回転体は、加熱回転体に圧接した状態で加熱回転体との間で箔フィルムとシートを搬送する。
アクチュエータは、加熱回転体を、加圧回転体に圧接する圧接位置と、加圧回転体から離間する離間位置と、の間で加熱回転体を移動させる。
温度センサは、加熱回転体の温度を検出する。
制御部は、温度センサが検出した温度に基づいて加熱回転体の温度が目標温度に近づくようにヒータを制御する温度制御処理と、ヒータに供給する電力値に基づいてヒータの異常を判定する異常判定処理と、を実行する。
【0007】
この箔転写装置では、異常判定処理によってヒータに供給する電力値に基づいてヒータの異常を判定することができる。
【0008】
ヒータは、フィラメントを有してなっていてもよい。
【0009】
制御部は、シートの搬送を開始した後に異常判定処理を実行することができる。
【0010】
もしくは、制御部は、加熱回転体の温度が目標温度に達した後に異常判定処理を実行してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る