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公開番号
2024145204
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023057461
出願日
2023-03-31
発明の名称
油脂含有麺の製造方法
出願人
日清食品ホールディングス株式会社
代理人
主分類
A23L
7/109 20160101AFI20241004BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】麺中に油脂を多く添加した場合であっても、製麺性や食感が良好な油脂含有麺類の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】原料粉に加水して一定時間混捏した後に油脂を添加することによって、生地の水和やグルテン形成を油脂に阻害されることなく進めることができ、製麺性や食感が良好な油脂含有麺類が得られる。油脂の添加量としては、主原料粉1kgに対して30~140ml添加することが好ましく、添加の時期としては混捏開始後3~12分後の間に添加することが好ましい。また、本発明に係る油脂含有麺類は、2つの外層と少なくとも1つの内層を含む多層構造を有し、内層に上記方法で作製した麺生地を使用することが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
主原料粉と、水とを混捏し、混捏開始後3分後以降に液体状の油脂を加えてさらに混捏して麺生地を作製し、作製した麺生地から麺線を作製することを特徴とする油脂含有麺類の製造方法。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記油脂の添加量が前記主原料粉1kgに対して30ml~140mlである、請求項1記載の油脂含有麺類の製造方法。
【請求項3】
2つの外層と少なくとも1つの内層を含む多層構造を有する油脂含有麺類の製造方法であって、
少なくとも1つの前記内層は、前記内層の主原料粉と、水とを混捏し、混捏開始後3分後以降に液体状の油脂を加えてさらに混捏した麺生地から製造されることを特徴とする油脂含有麺類の製造方法。
【請求項4】
前記内層に含まれる前記油脂の含有量は、前記内層の主原料粉1kgに対して30ml~140mlである、請求項3記載の油脂含有麺類の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油脂を多く含有する油脂含有麺の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、健康食品需要が高まる中で、麺類においても栄養価の高い製品が求められている
。厚生労働省から公表された日本人の食事摂取基準(2020年度版)には、タンパク質・脂質・炭水化物の3大栄養素それぞれから得るエネルギーの最適な割合(いわゆるPFCバランス)が公表されており、脂質は20~30%と設定されている。通常の麺の原材料中に含まれる脂質はわずかであるため、上記基準を満たすためには脂質は別途添加する必要がある。
【0003】
麺に油脂を添加する方法として、蒸煮前の生麺線に液体油脂を噴霧する方法や、液体油脂を原料粉に添加混合する方法、粉末油脂を原料粉に添加混合する方法が知られている。(特許文献1~5参照)
【0004】
油脂を麺に添加した場合の効果としては、復元性や食感などが改善することが知られている。特許文献4には、乳化させた後スプレードライ乾燥させて得られた粉末油脂を原料粉に添加することにより、ゆで時間が大幅に短縮され、かつ煮崩れが極めて少ない麺が得られることが記載されている。また、特許文献5には、原料粉に粉末油脂を添加して作製した麺線を蒸煮後に高温熱風乾燥することにより、高温熱風乾燥後の問題であった麺線の割れを防止した食感のよいノンフライ麺が得られることが記載されている。
【0005】
一方で、油脂の添加量が多くなると、製麺性や食感が悪化することが知られている。(特許文献1~5参照)例えば、特許文献1には、油脂を麺線に噴霧して添加する場合において、油脂添加量が多くなると、麺線がα化されにくく、脂っこくなってしまい、風味や食感が低下することが記載されている。また、特許文献2には、原料粉に対する液体油脂の添加量が6%を超えると、製麺が困難となり、食感が悪くなることが記載されている。さらに、特許文献4には、原料粉に対する粉末油脂の添加量が7%を超えると、麺帯が成形できなくなることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016―182059号公報
特開2017-158440号公報
特開2015-65963号公報
特開昭59-154951号公報
特開2006-122020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、従来技術では油脂の添加量が多い場合には、製麺性、食感や風味が悪化してしまうという問題があった。そこで、本発明は、油脂を添加した場合であっても、製麺性や食感が良好な麺の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の発明者らは、油脂含有麺の製麺性や食感の改善について鋭意検討した結果、原料粉に加水して一定時間混捏した後に油脂を添加することによって、製麺性や食感を悪化させることなく麺を製造できることを新たに見出し、本発明の完成に至った。
【0009】
上記課題解決のため、本発明に係る油脂含有麺の製造方法としては、主原料粉に加水して混捏開始後3分後以降に油脂を添加することが好ましい。また、油脂の添加量は原料粉1kgあたり30ml~140mlであることが好ましい。
【0010】
当該構成によれば、主原料粉に加水して一定時間混捏した後に油脂を添加することで、油脂により阻害されることなく生地の水和やグルテン形成が進むため、製麺性や食感が向上する。
(【0011】以降は省略されています)
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