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公開番号2024142794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055123
出願日2023-03-30
発明の名称飲料、飲料の製造方法、及び飲料の風味改善方法
出願人森永乳業株式会社
代理人個人,個人
主分類A23L 2/66 20060101AFI20241003BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】
本発明は、コラーゲンペプチドを含む飲料におけるコラーゲン臭を低減することを目的とする。
【解決手段】
本発明は、コラーゲンペプチドとホエイたんぱく質とを含む飲料であって、前記コラーゲンペプチドの含有質量に対する前記ホエイたんぱく質の含有質量の比が0.001以上である、前記飲料を提供する。また、本発明は、前記飲料の製造方法も提供する。また、本発明は、コラーゲンペプチドとホエイたんぱく質とを含む飲料の風味改善方法も提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
コラーゲンペプチドとホエイたんぱく質とを含む飲料であって、
前記コラーゲンペプチドの含有質量に対する前記ホエイたんぱく質の含有質量の比が0.001以上である、
前記飲料。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記コラーゲンペプチドの含有質量は、前記飲料の質量に対して1質量%以上である、請求項1に記載の飲料。
【請求項3】
前記コラーゲンペプチドの平均分子量は、1000~10000である、請求項1又は2に記載の飲料。
【請求項4】
前記ホエイたんぱく質の含有質量は、前記飲料の質量に対して0.1質量%以上である、請求項1又は2に記載の飲料。
【請求項5】
前記ホエイたんぱく質は、ホエイたんぱく質濃縮物、ホエイたんぱく質分離物、及びホエイパウダーから選択される一種以上である、請求項1又は2に記載の飲料。
【請求項6】
前記飲料は、甘味料をさらに含む、請求項1又は2に記載の飲料。
【請求項7】
前記飲料のpHは、4.5以下である、請求項1又は2に記載の飲料。
【請求項8】
前記飲料の脂質含有量は、当該飲料100ml当たり0.5g以下である、請求項1又は2に記載の飲料。
【請求項9】
コラーゲンペプチドとホエイたんぱく質とを含む飲料の製造方法であって、
前記飲料中の前記コラーゲンペプチドの含有質量に対する前記ホエイたんぱく質の含有質量の比が0.001以上となるように、前記ホエイたんぱく質及び前記コラーゲンペプチドを含む溶解液を調製する工程を含む、
前記製造方法。
【請求項10】
コラーゲンペプチドとホエイたんぱく質とを含む飲料の風味改善方法であって、
前記飲料中の前記コラーゲンペプチドの含有質量に対する前記ホエイたんぱく質の含有質量の比が0.001以上となるように、前記ホエイたんぱく質及び前記コラーゲンペプチドを含む溶解液を調製する、
前記方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料、飲料の製造方法、及び飲料の風味改善方法に関し、特にはコラーゲンペプチドを含む飲料、コラーゲンペプチドを含む飲料の製造方法、及びコラーゲンペプチドを含む飲料の風味改善方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
たんぱく質を効率的に摂取できる飲料についてのニーズがある。そのような飲料において、コラーゲンペプチドが用いられることがある。しかしながら、コラーゲンペプチドは特有の風味を有する。コラーゲン臭とも呼ばれるその風味は、飲料の風味に悪影響を及ぼしうる。そこで、これまでに、コラーゲン臭に対処するための技術がいくつか提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、「コラーゲンペプチドと、果汁とを含み、前記コラーゲンペプチドの含有量が0.5~3.0質量%であり、前記果汁が混濁果汁を含み、不溶性固形分の含有量が0.02質量%以上である、飲料。」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-129532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コラーゲンペプチドはたんぱく質原料として有用であるが、前記のとおりコラーゲン臭を有する。そこで、本発明は、コラーゲンペプチドを含む飲料におけるコラーゲン臭を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、特定の飲料によって、コラーゲン臭を低減することができることを見出した。
すなわち、本発明は以下を提供する。
[1]コラーゲンペプチドとホエイたんぱく質とを含む飲料であって、
前記コラーゲンペプチドの含有質量に対する前記ホエイたんぱく質の含有質量の比が0.001以上である、
前記飲料。
[2]前記コラーゲンペプチドの含有質量は、前記飲料の質量に対して1質量%以上である、[1]に記載の飲料。
[3]前記コラーゲンペプチドの平均分子量は、1000~10000である、[1]又は[2]に記載の飲料。
[4]前記ホエイたんぱく質の含有質量は、前記飲料の質量に対して0.1質量%以上である、[1]~[3]のいずれか一つに記載の飲料。
[5]前記ホエイたんぱく質は、ホエイたんぱく質濃縮物、ホエイたんぱく質分離物、及びホエイパウダーから選択される一種以上である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の飲料。
[6]前記飲料は、甘味料をさらに含む、[1]~[5]のいずれか一つに記載の飲料。
[7]前記飲料のpHは、4.5以下である、[1]~[6]のいずれか一つに記載の飲料。
[8]前記飲料の脂質含有割合は、当該飲料の質量に対して0.5質量%以下である、[1]~[7]のいずれか一つに記載の飲料。
[9]コラーゲンペプチドとホエイたんぱく質とを含む飲料の製造方法であって、
前記飲料中の前記コラーゲンペプチドの含有質量に対する前記ホエイたんぱく質の含有質量の比が0.001以上となるように、前記ホエイたんぱく質及び前記コラーゲンペプチドを含む溶解液を調製する工程を含む、
前記製造方法。
[10]コラーゲンペプチドとホエイたんぱく質とを含む飲料の風味改善方法であって、
前記飲料中の前記コラーゲンペプチドの含有質量に対する前記ホエイたんぱく質の含有質量の比が0.001以上となるように、前記ホエイたんぱく質及び前記コラーゲンペプチドを含む溶解液を調製する、
前記方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、コラーゲンペプチドを含む飲料におけるコラーゲン臭を低減することができる。また、本発明においてコラーゲン臭を低減するために用いられる有効成分はホエイたんぱく質であり、すなわちたんぱく質であるため、飲料中のたんぱく質含有割合を高めつつ、且つ、コラーゲン臭を低減することができる。また、飲料のたんぱく質含有割合を高めるためにコラーゲンペプチドの含有割合を高める場合においては、特にコラーゲン臭が強くなる。そのような場合においては、コラーゲン臭を低減することは特に難しいが、本発明の効果はそのような場合においても奏される。
なお、本発明の効果は、ここに記載された効果に限定されず、本明細書内に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に本発明の好ましい実施形態について説明する。ただし、本発明は以下の好ましい実施形態のみに限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができる。
【0009】
本発明に従う飲料は、コラーゲンペプチドとホエイたんぱく質とを含む。ホエイたんぱく質によって、当該飲料中のコラーゲンペプチドに起因するコラーゲン臭を低減することができる。さらに、前記コラーゲンペプチドの含有質量に対する前記ホエイたんぱく質の含有質量の比が0.001以上であってよく、このような質量比で両成分を含む場合に、コラーゲン臭低減効果が良好に発揮される。
【0010】
本明細書内において「コラーゲン臭」とは、コラーゲンペプチドに起因する風味であり、例えばコラーゲンペプチドを含む飲料における臭い及び味の両方に基づく風味であってよい。当該コラーゲン臭は、特には臭いとして知覚される風味である。
(【0011】以降は省略されています)

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