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公開番号2024135971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046906
出願日2023-03-23
発明の名称鞍乗り型車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類B62J 27/20 20200101AFI20240927BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】操舵系にエアバッグ装置を設ける鞍乗り型車両において、メータの視認性を確保しつつ、速やかに展開させ易くする。
【解決手段】鞍乗り型車両は、ハンドル(21)を備える操舵系(31)と、前記ハンドル(21)を覆うハンドルカバー(46)と、前記ハンドルカバー(46)または前記ハンドル(21)に取り付けられたメータ(36)と、前記操舵系(31)に設けられるエアバッグ装置(50)と、を備える鞍乗り型車両において、前記エアバッグ装置(50)は、インフレータ(53)と、前記インフレータ(53)が放出するガスによって展開するエアバッグ(52)と、前記エアバッグ(52)を収容するリテーナ(51)と、を備え、前記リテーナ(51)は、前記メータ(36)を後方から覆う後方覆い部(51a)と、前記メータ(36)の側方に配置される左右一対の側方配置部(51b)と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
ハンドル（２１、３２１）を備える操舵系（３１、３３１）と、前記ハンドル（２１、３２１）を覆うハンドルカバー（４６、２４６）と、前記ハンドルカバー（４６、２４６）または前記ハンドル（２１、３２１）に取り付けられたメータ（３６）と、前記操舵系（３１、３３１）に設けられるエアバッグ装置（５０、３５０）と、を備える鞍乗り型車両において、
前記エアバッグ装置（５０、３５０）は、インフレータ（５３、３５３）と、前記インフレータ（５３、３５３）が放出するガスによって展開するエアバッグ（５２）と、前記エアバッグ（５２）を収容するリテーナ（５１）と、を備え、
前記リテーナ（５１）は、前記メータ（３６）を後方から覆う後方覆い部（５１ａ）と、前記メータ（３６）の側方に配置される左右一対の側方配置部（５１ｂ）と、を備える
ことを特徴とする鞍乗り型車両。
続きを表示（約 930 文字）【請求項２】
前記ハンドルカバー（４６、２４６）は、車両側面視で、前下がりに延びる下方延出部（４８ａ２）を備え、
前記後方覆い部（５１ａ）は、車両背面視で、前記下方延出部（４８ａ２）と重複して配置される
ことを特徴とする請求項１に記載の鞍乗り型車両。
【請求項３】
前記リテーナ（５１）は、前記メータ（３６）の幅方向両外側において前記ハンドル（２１、３２１）に締結される幅方向両側の幅締結部（５７）を備える
ことを特徴とする請求項１または２に記載の鞍乗り型車両。
【請求項４】
前記リテーナ（５１）は、前記操舵系（３１、３３１）の上下それぞれに締結される上下両側の上下締結部（５５、５６、５７）を備える
ことを特徴とする請求項３に記載の鞍乗り型車両。
【請求項５】
前記インフレータ（５３）は、車両背面視で、前記操舵系（３１）の操舵軸（３２）に重複して配置される
ことを特徴とする請求項１または２に記載の鞍乗り型車両。
【請求項６】
前記ハンドル（３２１）は、前記操舵系（３３１）の操舵軸（３３２）に接続され左右方向に延びる接続部（３２１ａ）と、前記接続部（３２１ａ）の左右方向外端から上方に延びる左右一対の上方延出部（３２１ｂ）と、前記上方延出部（３２１ｂ）の上端から左右方向外側に向けて延びる左右一対の左右延出部（３２１ｃ）とを備え、
前記インフレータ（３５３）は、前記接続部（３２１ａ）と、左右一対の前記左右延出部（３２１ｃ）と、により囲まれた空間（Ｓ）に配置される
ことを特徴とする請求項１または２に記載の鞍乗り型車両。
【請求項７】
前記エアバッグ（５２）は、収容時に、上方から下方に向けて巻かれた又は折り畳まれた柱状部（５２ｃ）を備え、
前記柱状部（５２ｃ）は、車両背面視で、前記操舵系（３１、３３１）の操舵軸（３２、３２３）に重複する中央部（５２ｃ１）と、前記中央部（５２ｃ１）から左右方向外側上方に延びる側方部（５２ｃ２）と、を有する
ことを特徴とする請求項１または２に記載の鞍乗り型車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、鞍乗り型車両に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、メータの周囲にエアバッグ装置を設けた鞍乗り型車両が知られている（例えば、特許文献１参照）。特許文献１には、車体と一体に支持されるメータが記載されており、メータの前側周囲にリテーナを配置し、メータの前側周囲からエアバッグを展開させる構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６９６４１８５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、鞍乗り型車両としては、メータが、操舵系と一体に操舵可能なハンドルカバーに設けられた鞍乗り型車両も知られている。このような鞍乗り型車両では、操舵系にエアバッグ装置を配置しようとすると、メータを小さくする必要が生じ易くメータの視認性が低下する恐れがあるという課題がある。また、エアバッグ装置の一般的な課題として、展開時には、速やかに展開することが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、操舵系にエアバッグ装置を設ける鞍乗り型車両において、メータの視認性を確保しつつ、速やかに展開させ易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
鞍乗り型車両は、ハンドルを備える操舵系と、前記ハンドルを覆うハンドルカバーと、前記ハンドルカバーまたは前記ハンドルに取り付けられたメータと、前記操舵系に設けられるエアバッグ装置と、を備える鞍乗り型車両において、前記エアバッグ装置は、インフレータと、前記インフレータが放出するガスによって展開するエアバッグと、前記エアバッグを収容するリテーナと、を備え、前記リテーナは、前記メータを後方から覆う後方覆い部と、前記メータの側方に配置される左右一対の側方配置部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００６】
操舵系にエアバッグ装置を設ける鞍乗り型車両において、メータの視認性を確保しつつ、速やかに展開させ易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。
鞍乗り型車両のハンドルの周辺部を後方側から見た図である。
エアバッグの収容方法の一例を示す図である。
ハンドルカバーを後方から見た斜視図である。
ハンドルカバーの展開時の作用説明図である。
エアバッグの展開後の鞍乗り型車両の背面図である。
本発明の第２の実施の形態に係る鞍乗り型車両のハンドルカバーの斜視図である。
ハンドルカバーの展開時の作用説明図である。
本発明の第３の実施の形態に係る鞍乗り型車両のハンドルの周辺部を後方側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号ＦＲは車体前方を示し、符号ＵＰは車体上方を示し、符号ＬＨは車体左方を示す。
【０００９】
［実施の形態］
図１は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両１０の側面図である。
鞍乗り型車両１０は、車体フレーム１１と、車体フレーム１１に支持されるパワーユニット１２と、前輪１３を操舵自在に支持するフロントフォーク１４と、後輪１５を支持するスイングアーム１６と、乗員用のシート１７とを備える車両である。
鞍乗り型車両１０は、乗員がシート１７に跨るようにして着座する車両である。シート１７は、車体フレーム１１の後部の上方に設けられる。
【００１０】
車体フレーム１１は、車体フレーム１１の前端部に設けられるヘッドパイプ１８と、ヘッドパイプ１８の後方に位置するフロントフレーム１９と、フロントフレーム１９の後方に位置するリアフレーム２０とを備える。フロントフレーム１９の前端部は、ヘッドパイプ１８に接続される。
シート１７は、リアフレーム２０に支持される。
（【００１１】以降は省略されています）

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