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公開番号
2024135541
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023046286
出願日
2023-03-23
発明の名称
アッパーサポート及びアッパーサポートの製造方法
出願人
住友理工株式会社
,
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人笠井中根国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
F16F
9/54 20060101AFI20240927BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】上下のブラケット金具におけるフランジ状部の重ね合わせ面間の隙間を通じての内部への水の浸入を防止することのできる、新規なアッパーサポートを提供する。
【解決手段】アッパーサポート10であって、ブラケット18が、互いに重ね合わされるフランジ状部46,48を備えた上ブラケット金具50と下ブラケット金具52から構成されており、各フランジ状部46,48の重ね合わせ面70,81は周方向の複数箇所で相互に溶接固定されており、各フランジ状部46,48の重ね合わせ部分には複数本の固定ボルト100が周方向で相互に離隔して設けられており、上下のブラケット金具50,52のフランジ状部46,48の重ね合わせ部分の外周縁部には接着剤106が塗布されており、上下のブラケット金具50,52の各フランジ状部46,48の重ね合わせ面70,81間の外周端が固定ボルト100の外周側領域において接着剤106で封止されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
サスペンション部材が取り付けられるサポート本体が、車体側に取り付けられるブラケットの中央部分に組み付けられたアッパーサポートであって、
前記ブラケットが、互いに重ね合わされるフランジ状部を備えた上ブラケット金具と下ブラケット金具から構成されており、
かかる上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ面は周方向の複数箇所で相互に溶接固定されており、
該上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ部分には該ブラケットを前記車体側に取り付ける複数本の固定ボルトが周方向で相互に離隔して設けられており、
該上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ部分の外周縁部には接着剤が塗布されており、該上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ面間の外周端が前記固定ボルトの外周側領域において該接着剤で封止されているアッパーサポート。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記上下のブラケット金具の各前記フランジ状部の重ね合わせ部分の外周縁部には全周にわたって連続して前記接着剤が塗布されて、該上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ面間の外周端が全周にわたって該接着剤で封止されている請求項1に記載のアッパーサポート。
【請求項3】
前記上ブラケット金具の前記フランジ状部には、周方向の複数領域において下方に下がって広がる控え領域があり、該控え領域において、前記上下のブラケット金具の各前記フランジ状部の重ね合わせ面が相互に溶接固定されている請求項1又は2に記載のアッパーサポート。
【請求項4】
前記上ブラケット金具の前記フランジ状部には、前記控え領域を周方向に外れた部分で該控え領域よりも上方で広がる取付領域があり、該取付領域に前記固定ボルトが設けられている請求項3に記載のアッパーサポート。
【請求項5】
前記上下のブラケット金具の各前記フランジ状部の重ね合わせ部分における前記溶接固定が、プロジェクション溶接とされている請求項1又は2に記載のアッパーサポート。
【請求項6】
サスペンション部材が取り付けられるサポート本体が、車体側に取り付けられるブラケットの中央部分に組み付けられたアッパーサポートの製造方法であって、
前記サポート本体を準備する工程と、
前記ブラケットを構成する、互いに重ね合わされるフランジ状部を備えた上ブラケット金具と下ブラケット金具を準備する工程と、
前記サポート本体を上下両側から前記上ブラケット金具と前記下ブラケット金具で挟んで、かかる上下のブラケット金具の中央部分に形成される筒状のサポート収容部内に前記サポート本体を組み付けて、かかる上下のブラケット金具における各該フランジ状部を互いに重ね合わせ状態で位置合わせする工程と、
互いに重ね合わせ状態で位置合わせした前記上下のブラケット金具における各該フランジ状部を周方向の複数箇所で相互に溶接固定する工程と、
各該フランジ状部において相互に溶接固定された前記上下のブラケット金具に対して、外表面に塗装処理する工程と、
互いに重ね合わせ状態で位置合わせした前記上下のブラケット金具において、各該フランジ状部に対して車体側への取付用の固定ボルトをかしめ固定する工程と、
互いに重ね合わせ状態で位置合わせした前記上下のブラケット金具において、各該フランジ状部の重ね合わせ部分の外周縁部に接着剤を塗布して、かかる上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ面間の外周端を該接着剤で封止する工程と
を、含むアッパーサポートの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両のサスペンションを構成するショックアブソーバのピストンロッドを車両ボデーに防振連結するサスペンション用のアッパーサポート及びアッパーサポートの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
アッパーサポートは、例えば特開2001-280400号公報(特許文献1)に記載のように基本的な構造が知られている。このようなアッパーサポートは、フランジ状部において車両側のボデー部材に重ね合わされて、周方向の複数箇所において固定ボルトで締付固定されて装着されるようになっている。
【0003】
一方、アッパーサポートは、車両走行状態で車輪が撥ね上げる水をかぶることもあり、冠水路などではより多くの水に晒される可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-280400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特にアッパーサポートにおける車両側への取付部分は上下のフランジ状部が重ね合わされた構造とされており、周方向で複数箇所において固定ボルトで締め付けられて車体側へ固定されるようになっている。それ故、例えば固定ボルトの締め付け力による上下のフランジ状部の歪みなどによって上下のフランジ状部の重ね合わせ面間に隙間が発生するおそれもある。また、上下のフランジ状部には、車体側への取付面の構造上の理由や剛性上の補強目的などによって凹凸が付されることもあるが、金属加工上の理由などから上下のフランジ状部における凹凸間に隙間が発生しやすい事情もある。このような避けがたい隙間を通じての水の浸入は、未だ検討の余地があり、浸入した水がアッパーサポートの内部に滞留しやすいことも相俟って、車両の特殊な使用状況までも想定すると、アッパーサポートを構成する上下ブラケット金具について更なる改善の余地があった。
【0006】
本開示の解決課題は、上下のブラケット金具におけるフランジ状部の重ね合わせ面間の隙間を通じての内部への水の浸入を防止することのできる、新規なアッパーサポート及びアッパーサポートの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示におけるアッパーサポートは、サスペンション部材が取り付けられるサポート本体が、車体側に取り付けられるブラケットの中央部分に組み付けられたアッパーサポートであって、前記ブラケットが、互いに重ね合わされるフランジ状部を備えた上ブラケット金具と下ブラケット金具から構成されており、かかる上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ面は周方向の複数箇所で相互に溶接固定されており、該上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ部分には該ブラケットを前記車体側に取り付ける複数本の固定ボルトが周方向で相互に離隔して設けられており、該上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ部分の外周縁部には接着剤が塗布されており、該上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ面間の外周端が前記固定ボルトの外周側領域において該接着剤で封止されているものである。
【0008】
本開示におけるアッパーサポートの製造方法は、サスペンション部材が取り付けられるサポート本体が、車体側に取り付けられるブラケットの中央部分に組み付けられたアッパーサポートの製造方法であって、前記サポート本体を準備する工程と、前記ブラケットを構成する、互いに重ね合わされるフランジ状部を備えた上ブラケット金具と下ブラケット金具を準備する工程と、前記サポート本体を上下両側から前記上ブラケット金具と前記下ブラケット金具で挟んで、かかる上下のブラケット金具の中央部分に形成される筒状のサポート収容部内に前記サポート本体を組み付けて、かかる上下のブラケット金具における各該フランジ状部を互いに重ね合わせ状態で位置合わせする工程と、互いに重ね合わせ状態で位置合わせした前記上下のブラケット金具における各該フランジ状部を周方向の複数箇所で相互に溶接固定する工程と、各該フランジ状部において相互に溶接固定された前記上下のブラケット金具に対して、外表面に塗装処理する工程と、互いに重ね合わせ状態で位置合わせした前記上下のブラケット金具において、各該フランジ状部に対して車体側への取付用の固定ボルトをかしめ固定する工程と、互いに重ね合わせ状態で位置合わせした前記上下のブラケット金具において、各該フランジ状部の重ね合わせ部分の外周縁部に接着剤を塗布して、かかる上下のブラケット金具の各該フランジ状部の重ね合わせ面間の外周端を該接着剤で封止する工程とを、含むものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、上下のブラケット金具におけるフランジ状部の重ね合わせ面間の隙間を通じての内部への水の浸入を防止することのできるアッパーサポートを提供することができる。
【0010】
また、本開示の方法によれば、上記の効果を発揮することのできるアッパーサポートを効率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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