TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024171133
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-11
出願番号2023088041
出願日2023-05-29
発明の名称筒型防振装置
出願人住友理工株式会社,トヨタ自動車株式会社,トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類F16F 1/38 20060101AFI20241204BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ばね特性や耐久性等の要求性能を満たしつつ、インナ軸部材側の連結対象部材への取付面を大きな自由度で設定できる、新規な構造の筒型防振装置を提供する。
【解決手段】インナ軸部材16とアウタ筒部材18とが、互いに径方向に離隔して内外挿状態で配されて本体ゴム弾性体20で連結された筒型防振装置10であって、インナ軸部材16には、本体ゴム弾性体20から突出した軸方向端部の外周面において軸方向に広がる装着面26が形成されていると共に、装着面26に開口する取付孔32が形成されている一方、インナ軸部材16の軸方向端部に対して装着面26に向けて側方から組み付けられた取付用部材14を有しており、取付用部材14にはインナ軸部材16の装着面26側に突出して取付孔32へ圧入固定される筒状固定部54が形成されていると共に、取付用部材14における装着面26と反対側には連結対象部材76への取付面50が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
連結対象部材の各一方に取り付けられるインナ軸部材とアウタ筒部材とが、互いに径方向に離隔して内外挿状態で配されて本体ゴム弾性体で連結された筒型防振装置であって、
前記インナ軸部材には、前記本体ゴム弾性体から突出した軸方向端部の外周面において軸方向に広がる装着面が形成されていると共に、該装着面に開口する取付孔が形成されている一方、
該インナ軸部材の軸方向端部に対して該装着面に向けて側方から組み付けられた取付用部材を有しており、
該取付用部材には該インナ軸部材の該装着面側に突出して該取付孔へ圧入固定される筒状固定部が形成されていると共に、該取付用部材における該装着面と反対側には前記連結対象部材への取付面が形成されている筒型防振装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記取付用部材の前記取付面は、前記インナ軸部材の前記装着面よりも軸直角方向で幅広とされている請求項1に記載の筒型防振装置。
【請求項3】
前記インナ軸部材の軸方向中間部が前記本体ゴム弾性体に固着された柱状部とされており、前記取付用部材の前記取付面が該柱状部よりも側方外側まで突出している請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項4】
前記取付用部材の前記筒状固定部には、外周へ突出する環状の圧入突部が形成されている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項5】
前記取付孔は、前記装着面側の開口が該装着面と反対側の開口よりも大径とされている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項6】
前記装着面と前記取付用部材との重ね合わせ面間には隙間が設けられている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の筒型防振装置によって前記連結対象部材を防振連結させた防振連結体の製造方法であって、
前記連結対象部材への取付前の前記筒型防振装置の製造工程において、前記インナ軸部材の前記取付孔に対して前記取付用部材の前記筒状固定部を予め設定された圧入位置まで圧入することで組み付ける一次圧入工程と、
該筒型防振装置の前記連結対象部材への取付工程において、前記インナ軸部材の前記取付孔に対して前記取付用部材の前記筒状固定部を予め設定された締結力で追加圧入することで目的とする圧入固定状態を実現する最終圧入工程と
を、含む防振連結体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自動車のサスペンションブッシュ等に用いられる筒型防振装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、自動車のサスペンションブッシュ等に用いられる筒型防振装置が知られている。筒型防振装置は、例えば特開2021-142801号公報(特許文献1)に開示されているように、連結対象部材の各一方に取り付けられるインナ軸部材とアウタ筒部材とが、互いに径方向に離隔して内外挿状態で配されて、本体ゴム弾性体で相互に連結された構造を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-142801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のインナ軸部材は、軸方向端部が扁平な板状とされており、当該軸方向端部に厚さ方向で貫通する取付孔が形成された構造とされている。そして、インナ軸部材の軸方向端部が連結対象部材に重ね合わされており、取付孔に挿通されるボルトによってインナ軸部材が連結対象部材に固定されるようになっている。
【0005】
特許文献1のような軸方向端部が板状のインナ軸部材は、例えば、円柱部材の軸方向端部を鍛造や切削によって扁平に加工することで形成される。それゆえ、インナ軸部材の軸方向端部における連結対象部材との重ね合わせ面は、サイズや形状が円柱部材のサイズや形状によって制限されている。しかも、本体ゴム弾性体に固着されるインナ軸部材の軸方向中間部分の外径寸法は、筒型防振装置の外径寸法、ばね特性、耐久性等の要求性能に応じて設定されていることから、当該円柱部材の外径寸法を自由に大きくすることも難しく、インナ軸部材の連結対象部材との重ね合わせ面のサイズや形状等を大きな自由度で設定することも難しかった。
【0006】
本発明の解決課題は、ばね特性や耐久性等の要求性能を満たしつつ、インナ軸部材側の連結対象部材への取付面を大きな自由度で設定することができる、新規な構造の筒型防振装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0008】
第一の態様は、連結対象部材の各一方に取り付けられるインナ軸部材とアウタ筒部材とが、互いに径方向に離隔して内外挿状態で配されて本体ゴム弾性体で連結された筒型防振装置であって、前記インナ軸部材には、前記本体ゴム弾性体から突出した軸方向端部の外周面において軸方向に広がる装着面が形成されていると共に、該装着面に開口する取付孔が形成されている一方、該インナ軸部材の軸方向端部に対して該装着面に向けて側方から組み付けられた取付用部材を有しており、該取付用部材には該インナ軸部材の該装着面側に突出して該取付孔へ圧入固定される筒状固定部が形成されていると共に、該取付用部材における該装着面と反対側には前記連結対象部材への取付面が形成されているものである。
【0009】
本態様に従う構造とされた筒型防振装置によれば、インナ軸部材の装着面に別体の取付用部材を組み付けることにより、インナ軸部材側の連結対象部材への取付面の形状や大きさを、インナ軸部材の外径等によって制限されることなく、大きな自由度で設定することができる。それゆえ、例えば、インナ軸部材における本体ゴム弾性体の固着部分を要求されるばね特性、耐久性、筒型防振装置の最大外径等を考慮して設定しながら、連結対象部材への取付面の面積を大きく確保することも可能となる。
【0010】
取付用部材は、インナ軸部材の装着面に開口する取付孔に圧入固定される筒状固定部を備えていることから、インナ軸部材に対して簡単に組み付けることができる。なお、取付用部材をインナ軸部材に固定するための取付孔を、連結対象部材をインナ軸部材に固定するためのボルト孔として利用することもできる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

住友理工株式会社
断熱材
10日前
住友理工株式会社
筒型防振装置
11日前
住友理工株式会社
心拍測定装置
1か月前
住友理工株式会社
センサユニット
4日前
住友理工株式会社
ウレタン発泡成形体
2か月前
トヨタ自動車株式会社
サスペンション支持構造
18日前
住友理工株式会社
車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物および車両用冷却液輸送チューブ
17日前
個人
保持機
1か月前
個人
免震留具
25日前
個人
振り子式免震装置
2か月前
株式会社フジキン
配管
3か月前
個人
ネジの緩み防止装置
2か月前
藤井電工株式会社
フック
1か月前
個人
ロックナット
4か月前
個人
緩み防止ナット
2か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
24日前
株式会社テイエルブイ
排気弁
3か月前
株式会社キッツ
逆止め弁
2か月前
未来工業株式会社
固定体
17日前
株式会社不二工機
電磁弁
2か月前
個人
配管用エルボカバー
2か月前
株式会社フジキン
バルブ
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
3か月前
株式会社三五
ドライブシャフト
3か月前
スズキ株式会社
防振装置
3か月前
日動電工株式会社
保持具
1か月前
株式会社ナベル
直動機構
17日前
株式会社不二工機
電動弁
1か月前
横浜ゴム株式会社
管継手
3か月前
株式会社トヨックス
可撓管
18日前
井関農機株式会社
作業車両
10日前
個人
クラッチシェル保護板
3か月前
日本精工株式会社
転がり軸受
10日前
鹿島建設株式会社
摩擦ダンパ
2か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
2か月前
続きを見る