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公開番号
2024178722
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023097091
出願日
2023-06-13
発明の名称
鉄道車両用の筒型防振装置
出願人
住友理工株式会社
代理人
弁理士法人笠井中根国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
F16F
1/387 20060101AFI20241218BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】異音や耐久性低下といった非接着タイプの問題点の解決を図りつつ、鉄道車両用として要求されるばね特性を実現することができる、新規な構造の鉄道車両用の筒型防振装置を提供する。
【解決手段】インナ軸部材12とアウタ筒部材14が筒状の連結ゴム16で連結された鉄道車両用の筒型防振装置10であって、連結ゴム16がインナ軸部材12の外周面及びアウタ筒部材14の内周面に固着されており、連結ゴム16の外周端部には、周方向に延びて軸方向に貫通する一対のスリット40,40がインナ軸部材12を挟んだ径方向の両側に形成されており、各スリット40の周方向長さは、一対のスリット40,40の周方向間における連結ゴム16の周方向長さよりも長くされており、インナ軸部材12における連結ゴム16の固着部分には、一対のスリット40,40に向けて外周へ突出する膨出部32,32が軸方向で部分的に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
インナ軸部材とアウタ筒部材が筒状の連結ゴムで相互に連結された鉄道車両用の筒型防振装置であって、
前記連結ゴムが前記インナ軸部材の外周面及び前記アウタ筒部材の内周面に固着されており、
該連結ゴムの外周端部には、周方向に延びて軸方向に貫通する一対のスリットが該インナ軸部材を挟んだ径方向の両側に形成されており、
各該スリットの周方向長さは、該一対のスリットの周方向間における該連結ゴムの周方向長さよりも長くされており、
該インナ軸部材における該連結ゴムの固着部分には、該一対のスリットに向けて外周へ突出する膨出部が軸方向で部分的に設けられている筒型防振装置。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記スリットは、軸方向両側の開口に向けて径方向で幅広となる拡開形状とされている請求項1に記載の筒型防振装置。
【請求項3】
前記アウタ筒部材の内周面は、前記連結ゴムと一体形成されて前記スリットの外周側の壁面を構成する緩衝ゴム層によって覆われている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項4】
前記膨出部は、前記一対のスリットに向けて径方向の両側へ突出する一対が設けられている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項5】
前記一対の膨出部の突出方向と直交する径方向において、前記インナ軸部材における前記連結ゴムの固着部分の外周面が一対の平坦面で構成されている請求項4に記載の筒型防振装置。
【請求項6】
前記膨出部は、円弧状の縦断面形状とされている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項7】
前記膨出部が設けられた軸方向位置において、前記一対のスリットが位置する径方向における前記インナ軸部材の中心軸回りでの90度領域の周方向長さが、該一対のスリットが位置する径方向と直交する径方向における該インナ軸部材の中心軸回りでの90度領域の周方向長さよりも長くされている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項8】
前記スリット内には、前記連結ゴムの摩耗を抑制する摩耗低減部が設けられている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項9】
前記連結ゴムは、前記一対のスリットの周方向間に位置する部分が切断予定部とされており、鉄道車両に装着された使用状態では該切断予定部が切断されて前記インナ軸部材に固着された内周ゴムと前記アウタ筒部材に固着された外周ゴムとに分離されるようになっている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
【請求項10】
前記連結ゴムには、前記インナ軸部材と前記アウタ筒部材との径方向間を周方向に延びる中間部材が固着されている請求項1又は2に記載の筒型防振装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両に用いられる筒型防振装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、鉄道用車両の台車などにおいて、筒型防振装置が用いられている。筒型防振装置は、例えば、特開2007-139100号公報(特許文献1)に開示されているように、インナ軸部材(ピン8)とアウタ筒部材(外筒7)とが連結ゴム(ゴム筒9)で相互に連結された構造を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-139100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、鉄道車両用の筒型防振装置は、一般的に、入力荷重が大きい加減速時等において硬いばね特性が求められると共に、入力荷重が小さい通常走行時等において柔らかいばね特性が求められる。そこで、このような要求ばね特性に対応するために、特許文献1では、インナ軸部材と連結ゴムを非接着として、インナ軸部材と連結ゴムの間に間隙部を形成した非接着タイプの筒型防振装置が提案されている。これにより、特許文献1の筒型防振装置では、インナ軸部材とアウタ筒部材の径方向での変位量が大きい場合と、小さい場合とにおいて、相互に異なるばね特性を得ることができる。
【0005】
しかしながら、インナ軸部材と連結ゴムの間に間隙部を形成すると、間隙部に砂塵や水等の異物が侵入するおそれがあり、それによって異音の発生やインナ軸部材の浸食等が問題になり易かった。特に、間隙部は、特許文献1に開示されているように、連結ゴムの成形後の熱収縮を利用して形成されることから、幅が狭く、連結ゴムの成形後に間隙部に露出するインナ軸部材の外周面に対して塗装等の防錆処理を施すことが難しい。それゆえ、水の浸入時にインナ軸部材が錆び易く、耐久性が低下することも考えられた。また、寒冷地で使用する場合には、間隙部に入った水が凍結して膨張し、ばね特性に影響するおそれもあった。
【0006】
本発明の解決課題は、上記の如き非接着タイプの問題点の解消を図りつつ、鉄道車両用として要求されるばね特性を実現することができる、新規な構造の鉄道車両用の筒型防振装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0008】
第一の態様は、インナ軸部材とアウタ筒部材が筒状の連結ゴムで相互に連結された鉄道車両用の筒型防振装置であって、前記連結ゴムが前記インナ軸部材の外周面及び前記アウタ筒部材の内周面に固着されており、該連結ゴムの外周端部には、周方向に延びて軸方向に貫通する一対のスリットが該インナ軸部材を挟んだ径方向の両側に形成されており、各該スリットの周方向長さは、該一対のスリットの周方向間における該連結ゴムの周方向長さよりも長くされており、該インナ軸部材における該連結ゴムの固着部分には、該一対のスリットに向けて外周へ突出する膨出部が軸方向で部分的に設けられているものである。
【0009】
本態様に従う構造とされた筒型防振装置によれば、連結ゴムがインナ軸部材及びアウタ筒部材に固着されていることから、連結ゴムとインナ軸部材及びアウタ筒部材との間に砂塵や水等の異物が侵入することがなく、異音やインナ軸部材及びアウタ筒部材の浸食等の不具合が回避される。
【0010】
連結ゴムには、一対のスリットがインナ軸部材に対して径方向の両側に形成されていることから、それら一対のスリットが配置された径方向において、インナ軸部材とアウタ筒部材の相対変位量が小さい小荷重入力時の低ばね特性と、インナ軸部材とアウタ筒部材の相対変位量が大きい大荷重入力時の高ばね特性とが、何れも実現される。特に、スリットの周方向長さは、スリット間における連結ゴムの周方向長さよりも長くされていることから、一対のスリットが配置された径方向の入力に対する連結ゴムの圧縮ばね及びせん断ばねが小さく設定されて、小荷重入力時の低ばね特性がより有利に実現される。
(【0011】以降は省略されています)
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