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公開番号
2025017132
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2023120034
出願日
2023-07-24
発明の名称
モータマウント用の筒型防振装置
出願人
住友理工株式会社
代理人
弁理士法人笠井中根国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
F16F
1/387 20060101AFI20250129BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ゴム脚のサージングによる防振性能の低下を抑えつつ、耐久性を確保し、更に特性チューニングの自由度を大きく得ることができる、新規な構造のモータマウント用の筒型防振装置を提供する。
【解決手段】インナ軸部材12とアウタ筒部材14とがそれらの対向面間を延びる2つのゴム脚16,16によって連結されたモータマウント用の筒型防振装置10であって、2つのゴム脚16,16は、何れも主たる荷重入力時に圧縮側となるインナ軸部材12の下側に配置されて、左右方向で相互に離れた位置で上下方向に延びており、2つのゴム脚16,16が上下方向に連続してインナ軸部材12とアウタ筒部材14との各対向面間を直接に連結する連結ゴム部26,26を備えており、2つのゴム脚16,16には、軸方向に突出するゴム突起28がそれぞれ設けられており、ゴム突起28が連結ゴム部26の左右外端よりも左右内側へ収まる状態で配されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
インナ軸部材とアウタ筒部材とが該インナ軸部材と該アウタ筒部材との対向面間を延びる2つのゴム脚によって連結されたモータマウント用の筒型防振装置であって、
前記2つのゴム脚は、何れも主たる荷重入力時に圧縮側となる該インナ軸部材の下側に配置されて、左右方向で相互に離れた位置で上下方向に延びており、
該2つのゴム脚が上下方向に連続して該インナ軸部材と該アウタ筒部材との各対向面間を直接に連結する連結ゴム部を備えており、
該2つのゴム脚には、軸方向に突出するゴム突起がそれぞれ設けられており、
該ゴム突起が該連結ゴム部の左右外端よりも左右内側へ収まる状態で配されているモータマウント用の筒型防振装置。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記ゴム突起の90%以上が前記連結ゴム部上に配置されることで該ゴム突起が実質的に該連結ゴム部上だけに設けられている請求項1に記載のモータマウント用の筒型防振装置。
【請求項3】
前記インナ軸部材は左右両側へ突出する一対のゴム固着部を備えており、
それら一対のゴム固着部に対して前記2つのゴム脚が固着されており、
該インナ軸部材における該一対のゴム固着部の間には、該2つのゴム脚の間へ下向きに突出するストッパ突部が設けられている請求項1又は2に記載のモータマウント用の筒型防振装置。
【請求項4】
前記2つのゴム脚の間には、前記インナ軸部材と前記アウタ筒部材との間で上下方向に突出するストッパゴムが設けられている請求項1又は2に記載のモータマウント用の筒型防振装置。
【請求項5】
前記連結ゴム部の幅寸法が前記ゴム脚の幅寸法の20%以上とされることによって、該ゴム脚において下向きの入力に対する圧縮ばね成分がせん断ばね成分よりも大きくされている請求項1又は2に記載のモータマウント用の筒型防振装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車(BEV)やハイブリッドカー等の電動化車両において電動モータを車両ボデーに防振連結するモータマウントとして用いられるモータマウント用の筒型防振装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
昨今、車両の電動化に伴って、電動モータを車両ボデーに防振連結するモータマウントの開発が進められている。モータマウントとしては、例えば、インナ軸部材とアウタ筒部材とが径方向に延びるゴム脚で相互に連結された筒型防振装置が採用される。モータマウント用の筒型防振装置としては、インナ軸部材の上下両側に各2本のゴム脚を有する4本脚構造が採用されるが、例えば、特開2008-267443号公報(特許文献1)のように、内筒(インナ軸部材)の下方に2本の弾性脚(ゴム脚)を設けた構造も、モータマウントへの適用が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-267443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特に内燃機関に比して振動が小さい電動モータを防振支持するモータマウントでは、ゴム脚のサージングに起因する高周波域での振動状態の悪化が問題になり易い。そこで、特許文献1では、弾性脚に対して軸方向の突出するマス突起が設けられており、マス突起の共振によって弾性脚のサージングが抑制されることが開示されている。
【0005】
しかし、特許文献1の筒型防振装置は、弾性脚の内筒への固着面と外筒(アウタ筒部材)への固着面とが、主たる振動入力方向である上下方向の投影において相互に離れており、振動入力時に弾性脚が広範囲でせん断変形を生じることから、弾性脚のばね特性のチューニング自由度等が制限されてしまうおそれがあった。また、せん断変形が支配的となって弾性脚の変形量が大きくなり易いことに加えて、弾性脚の変形時にマス突起の周辺に歪が集中し易く、耐久性を確保しようとすると、特許文献1で特定されているように、マス突起の形成位置が大幅に制限されてしまう。
【0006】
本発明の解決課題は、ゴム脚のサージングによる防振性能の低下を抑制しながら、耐久性を確保し、更に特性チューニングの自由度を大きく得ることができる、新規な構造のモータマウント用の筒型防振装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0008】
第一の態様は、インナ軸部材とアウタ筒部材とが該インナ軸部材と該アウタ筒部材との対向面間を延びる2つのゴム脚によって連結されたモータマウント用の筒型防振装置であって、前記2つのゴム脚は、何れも主たる荷重入力時に圧縮側となる該インナ軸部材の下側に配置されて、左右方向で相互に離れた位置で上下方向に延びており、該2つのゴム脚が上下方向に連続して該インナ軸部材と該アウタ筒部材との各対向面間を直接に連結する連結ゴム部を備えており、該2つのゴム脚には、軸方向に突出するゴム突起がそれぞれ設けられており、該ゴム突起が該連結ゴム部の左右外端よりも左右内側へ収まる状態で配されているものである。
【0009】
本態様に従う構造とされたモータマウント用の筒型防振装置によれば、2つのゴム脚がインナ軸部材の下側だけにあることから、インナ軸部材の上下両側にゴム脚がある場合に比して、2つのゴム脚の自由長やボリュームを確保し易く、例えば耐久性の向上が図られる。また、2つのゴム脚には、上下方向に連続してインナ軸部材とアウタ筒部材との各対向面間を直接に連結する連結ゴム部が設けられており、主たる荷重の入力時に圧縮ばね成分が有利に確保されることから、ばね特性をより大きなチューニング自由度で設定することができ、連結ゴム部の変形量の抑制による更なる耐久性向上等も図られる。
【0010】
各ゴム脚にゴム突起を設けることにより、ゴム突起のマスダンパ作用等によって、ゴム脚の曲げ共振(サージング)による振動状態の悪化を防ぐことができる。ゴム突起はそれぞれ軸方向に突出していることから、例えば、振動入力時のゴム脚の変形に際して、ゴム突起がアウタ筒部材等の他部材に干渉し難い。
(【0011】以降は省略されています)
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