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公開番号2024134114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044228
出願日2023-03-20
発明の名称スプリットコーンバルブ
出願人杉山重工株式会社
代理人個人,個人
主分類F16K 1/12 20060101AFI20240926BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】移送物を移送系の外部へ放出させて汚染させることがないスプリットコーンバルブを提供する。
【解決手段】本発明のスプリットコーンバルブ1は、投入側バルブ3と排出側バルブ5は、投入側バルブ3の上部バルブ3Aが排出側バルブ5に被覆されると共に、投入側バルブ3の第1連結機構6と排出側バルブ5の第2連結機構7により連結された状態で、接合された投入側シール用フランジ2および排出側シール用フランジ4から昇降部(駆動シャフト)8によって上昇離脱されることでバルブ開口するように構成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
投入側移送体の投入口に投入側シール用フランジを介して配される投入側バルブと、排出側移送体の排出口に排出側シール用フランジを介して配される排出側バルブを有したスプリットコーンバルブであって、
前記投入側バルブは、上部バルブと該上部バルブの下方に設けられた下部バルブとを有すると共に、前記排出側バルブと連結するための第1連結機構を有し、
前記排出側バルブは、前記投入側バルブの前記上部バルブを被覆可能な中空体にて構成されると共に、前記投入側バルブの前記第1連結機構と連結するための第2連結機構を有し、
前記投入側バルブと前記排出側バルブは、前記投入側バルブの前記上部バルブが前記排出側バルブに被覆されると共に、前記投入側バルブの前記第1連結機構と前記排出側バルブの前記第2連結機構により連結された状態で、接合された前記投入側シール用フランジおよび前記排出側シール用フランジから昇降部によって上昇離脱されバルブ開口するように構成されていることを特徴とするスプリットコーンバルブ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記投入側バルブの前記上部バルブは円錐体部を有し、前記投入側バルブの前記下部バルブは逆円錐体部を有しており、前記排出側バルブは中空の円錐体部を有している請求項1に記載のスプリットコーンバルブ。
【請求項3】
前記昇降部は、前記排出側バルブに設けられた駆動シャフトを有し、該駆動シャフトは、前記投入側バルブの前記第1連結機構と前記排出側バルブの前記第2連結機構により前記投入側バルブと前記排出側バルブとを連結するために回転可能に構成されている請求項1または2に記載のスプリットコーンバルブ。
【請求項4】
前記投入側バルブの表面には、前記投入側バルブと前記排出側バルブが連結した際に形成される前記投入側バルブと前記排出側バルブとの間隙における気密性を保持するための気密用パッキンが設けられ、
前記排出側バルブの前記駆動シャフトは中空に構成され、
当該駆動シャフトを介して前記投入側バルブと前記排出側バルブとの間隙内を真空排気可能またはガス置換可能に構成されている請求項3に記載のスプリットコーンバルブ。
【請求項5】
前記投入側バルブは、前記上部バルブと前記下部バルブの間に投入側バルブ直胴部を有し、該投入側バルブ直胴部において前記投入側シール用フランジを介して前記投入口に配され、前記排出側バルブは、下端に排出側バルブ直胴部を有し、該排出側バルブ直胴部において前記排出側シール用フランジを介して前記排出口に配されている請求項1に記載のスプリットコーンバルブ。
【請求項6】
前記気密用パッキンは、前記投入側バルブの前記上部バルブの表面に設けられた第1環状体と、前記投入側バルブの前記投入側バルブ直胴部に設けられた第2環状体にて構成されている請求項4に記載のスプリットコーンバルブ。
【請求項7】
前記スプリットコーンバルブは、前記投入側バルブを配置するためのタンクステーションを有し、該タンクステーションは、前記投入側バルブを位置決めするための固定フィンを有している請求項1に記載のスプリットコーンバルブ。
【請求項8】
前記スプリットコーンバルブは、前記投入側バルブと前記排出側バルブを連結する際に、前記投入側バルブが前記排出側バルブと共回りすることを防止するための投入側バルブ共回り防止機構を有している請求項1に記載のスプリットコーンバルブ。
【請求項9】
前記投入側バルブ共回り防止機構は、前記投入側バルブの前記下部バルブに設けられた凹部と、該凹部に侵入して前記投入側バルブの共回りを係止する係止部を有している請求項8に記載のスプリットコーンバルブ。
【請求項10】
前記排出側バルブは、前記駆動シャフト内に前記第2連結機構を備えたロックシャフトを有し、前記投入側バルブと前記排出側バルブは、前記ロックシャフトの降下および回転により、前記投入側バルブの前記第1連結機構と前記ロックシャフトの前記第2連結機構によって連結するように構成されている請求項3に記載のスプリットコーンバルブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば粉体を原料缶やカプセルからタンクやホッパーへ移送する際に使用して好適なスプリットコーンバルブに関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
粉体を原料缶やカプセルからタンクやホッパーへ移送する場合、供給側の缶と受入れ側のタンクの接続部には、バタフライ弁(例えば特開2021-116889号公報等)、ボール弁(例えば特開2021-162027号公報等)またはスライドシャッターを設置し、バルブの開閉動作によって粉体を移送している。
【0003】
しかし、バルブの構造上、弁体部やボール部に粉体(移送物)が残留付着して機器周辺への粉飛散や汚染の原因となっている。具体的には、バタフライ弁では、図15(a)に示した閉時の円形弁体100が、開時には図15(b)に示すように90°回転し、この円形弁体100の側面100aに粉体が接触しながら通過するため、円形弁体100やケーシング101の内面101aに残留付着した粉体がタンク分離後に暴露状態となるものであった。また、ボール弁でも同様に、図17(a)に示した閉時のボール弁体102が、開時には図17(b)に示すように90°回転し、ボール弁体102とケーシング103の隙間に粉塵が侵入して、ボール弁体102の表面102aやケーシング103の内面103aに残留付着した粉体がタンク分離後に暴露状態となるものであった。
【0004】
ところで、Liイオン電池、固体電解質または触媒材料など近年開発が進んでいる高機能材料の分野では、毒性のある特定化学物質指定の材料を用いたり、大気中の酸素や湿度と反応し有毒ガスを発生させる材料を扱うケースが増加しており、これら粉体の移送においていかに移送系の外部へ粉体を放出させないかが懸案となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-116889号公報
特開2021-162027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の課題は、移送物を移送系の外部へ放出させて汚染させることがないスプリットコーンバルブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するものは、 投入側移送体の投入口に投入側シール用フランジを介して配される投入側バルブと、排出側移送体の排出口に排出側シール用フランジを介して配される排出側バルブを有したスプリットコーンバルブであって、前記投入側バルブは、上部バルブと該上部バルブの下方に設けられた下部バルブとを有すると共に、前記排出側バルブと連結するための第1連結機構を有し、前記排出側バルブは、前記投入側バルブの前記上部バルブを被覆可能な中空体にて構成されると共に、前記投入側バルブの前記第1連結機構と連結するための第2連結機構を有し、前記投入側バルブと前記排出側バルブは、前記投入側バルブの前記上部バルブが前記排出側バルブに被覆されると共に、前記投入側バルブの前記第1連結機構と前記排出側バルブの前記第2連結機構により連結された状態で、接合された前記投入側シール用フランジおよび前記排出側シール用フランジから昇降部によって上昇離脱されることでバルブ開口するように構成されていることを特徴とするスプリットコーンバルブである(請求項1)。
【0008】
前記投入側バルブの前記上部バルブは円錐体部を有し、前記投入側バルブの前記下部バルブは逆円錐体部を有しており、前記排出側バルブは中空の円錐体部を有していることが好ましい(請求項2)。前記昇降部は、前記排出側バルブに設けられた駆動シャフトを有し、該駆動シャフトは、前記投入側バルブの前記第1連結機構と前記排出側バルブの前記第2連結機構により前記投入側バルブと前記排出側バルブとを連結するために回転可能に構成されていることが好ましい(請求項3)。前記投入側バルブの表面には、前記投入側バルブと前記排出側バルブが連結した際に形成される前記投入側バルブと前記排出側バルブとの間隙における気密性を保持するための気密用パッキンが設けられ、前記排出側バルブの前記駆動シャフトは中空に構成され、当該駆動シャフトを介して前記投入側バルブと前記排出側バルブとの間隙内を真空排気可能またはガス置換可能に構成されていることが好ましい(請求項4)。前記投入側バルブは、前記上部バルブと前記下部バルブの間に投入側バルブ直胴部を有し、該投入側バルブ直胴部において前記投入側シール用フランジを介して前記投入口に配され、前記排出側バルブは、下端に排出側バルブ直胴部を有し、該排出側バルブ直胴部において前記排出側シール用フランジを介して前記排出口に配されていることが好ましい(請求項5)。前記気密用パッキンは、前記投入側バルブの前記上部バルブの表面に設けられた第1環状体と、前記投入側バルブの前記投入側バルブ直胴部に設けられた第2環状体にて構成されていることが好ましい(請求項6)。前記スプリットコーンバルブは、前記投入側バルブを配置するためのタンクステーションを有し、該タンクステーションは、前記投入側バルブを位置決めするための固定フィンを有していることが好ましい(請求項7)。前記スプリットコーンバルブは、前記投入側バルブと前記排出側バルブを連結する際に、前記投入側バルブが前記排出側バルブと共回りすることを防止するための投入側バルブ共回り防止機構を有していることが好ましい(請求項8)。前記投入側バルブ共回り防止機構は、前記投入側バルブの前記下部バルブに設けられた凹部と、該凹部に侵入して前記投入側バルブの共回りを係止する係止部を有していることが好ましい(請求項9)。前記排出側バルブは、前記駆動シャフト内に前記第2連結機構を備えたロックシャフトを有し、前記投入側バルブと前記排出側バルブは、前記ロックシャフトの降下および回転により、前記投入側バルブの前記第1連結機構と前記ロックシャフトの前記第2連結機構によって連結するように構成されていることが好ましい(請求項10)。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載したスプリットコーンバルブによれば、投入側バルブと排出側バルブが連結されることで、移送物の移送後に双方が分離しても、投入側バルブの上面と排出側バルブの内面に移送物が付着していないため、移送物が外部へ放出されて周辺を汚染することがない。
請求項2に記載したスプリットコーンバルブによれば、上記請求項1の効果に加え、移送物が排出側バルブの傾斜面に沿って円周方向に均等に分散されると共に、投入側バルブの下部バルブが逆円錐体部であるため、排出口に対して十分な開口領域を構成することができ、これらの構造により移送物の偏析を防止することができる。
請求項3に記載したスプリットコーンバルブによれば、上記請求項1の効果に加え、投入側バルブと排出側バルブとの連結をより確実かつ容易に行うことができる。
請求項4に記載したスプリットコーンバルブによれば、上記請求項1の効果に加え、投入側バルブと排出側バルブとの間隙に空気や置換ガスが残存して移送物に混入することを防止できると共に、バルブ開口時に移送物が混入することを防止することができる。
請求項5に記載したスプリットコーンバルブによれば、上記請求項1の効果に加え、より気密性を保持した状態で投入口に投入側バルブを配し、排出口に排出側バルブを配することができる。
請求項6に記載したスプリットコーンバルブによれば、上記請求項1の効果に加え、投入側バルブと排出側バルブとの間隙内の気密性をより確実に保持することができる。
請求項7に記載したスプリットコーンバルブによれば、上記請求項1の効果に加え、投入側バルブを位置決めされた定位置に配することができる。
請求項8に記載したスプリットコーンバルブによれば、上記請求項1の効果に加え、投入側バルブと排出側バルブを連結する際に、投入側バルブが排出側バルブと共回りすることを防止することができる。
請求項9に記載したスプリットコーンバルブによれば、上記請求項1の効果に加え、投入側バルブ共回り防止機構を簡素な構造で構成できる。
請求項10に記載したスプリットコーンバルブによれば、上記請求項1の効果に加え、投入側バルブと排出側バルブとの連結をより確実かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のスプリットコーンバルブの一実施例の一連の作用を示した説明図である。
図1に示したスプリットコーンバルブの投入側バルブの拡大斜視図である。
図1に示したスプリットコーンバルブの排出側バルブの拡大斜視図である。
図1に示したスプリットコーンバルブの作用を説明するための説明図である。
図1に示したスプリットコーンバルブの作用を説明するための説明図である。
図1に示したスプリットコーンバルブの作用を説明するための説明図である。
図1に示したスプリットコーンバルブの効果を説明するための説明図である。
図1に示したスプリットコーンバルブの効果を説明するための説明図である。
図1に示したスプリットコーンバルブの他の効果を説明するための説明図である。
図1に示したスプリットコーンバルブの他の効果を説明するための説明図である。
図1に示したスプリットコーンバルブの投入側バルブ付帯機構を説明するための拡大斜視図である。
本発明のスプリットコーンバルブの他の実施例を説明するための拡大斜視図である。
本発明のスプリットコーンバルブの他の実施例を説明するための拡大斜視図である。
図13に示したスプリットコーンバルブの作用を説明するための拡大斜視図である。
従来のバルブ(バタフライバルブ)およびその作用を説明するための説明図である。
従来のバルブ(バタフライバルブ)の他の作用を説明するための説明図である。
従来のバルブ(ボールバルブ)およびその作用を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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