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公開番号
2024131699
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023042121
出願日
2023-03-16
発明の名称
カボチャの保管方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
A23B
7/00 20060101AFI20240920BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】カボチャを長期間保存した後も、外観及び味の低下が抑制されたカボチャの保管方法を提供する。
【解決手段】カボチャを準備する工程と、包装部材を準備する工程と、カボチャを、前記包装部材で包装し包装体を得る工程と、前記包装体を11℃~16℃の温度条件下、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部の平均酸素濃度が10体積%~20体積%であり、且つ、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部の平均二酸化炭素濃度が0体積%を超え5体積%以下である条件で保管する保管工程と、を含む、カボチャの保管方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カボチャを準備する工程と、
包装部材を準備する工程と、
カボチャを、前記包装部材で包装し包装体を得る工程と、
前記包装体を11℃~16℃の温度条件下、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部の平均酸素濃度が10体積%~20体積%であり、且つ、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部の平均二酸化炭素濃度が0体積%を超え5体積%以下である条件で保管する保管工程と、
を含む、カボチャの保管方法。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記保管工程において、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部のエチレン濃度の最大値が50体積ppb以下であり、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部のアセトアルデヒド濃度の最大値が50体積ppb以下である、請求項1に記載のカボチャの保管方法。
【請求項3】
前記包装部材の23℃0%RHにおける酸素透過度が30,000cm
3
/m
2
・day・atm~500,000cm
3
/m
2
・day・atmであり、且つ、23℃0%RHにおける二酸化炭素透過度が100,000ml/m
2
・day・atm~1,500,000ml/m
2
・day・atmである、請求項1に記載のカボチャの保管方法。
【請求項4】
前記包装部材は、4-メチル-1-ペンテンに由来する構成単位を含む重合体を含む、請求項1に記載のカボチャの保管方法。
【請求項5】
前記包装部材は、シート状部材であり、且つ、前記包装部材1m
2
あたりに存在する最大径50μm以上の孔が1個以下である、請求項1に記載のカボチャの保管方法。
【請求項6】
前記保管工程において、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部の平均湿度が、80%RH~99%RHである、請求項1に記載のカボチャの保管方法。
【請求項7】
前記包装部材の透湿度が50g/m
2
・24hr~400g/m
2
・24hrである、請求項1に記載のカボチャの保管方法。
【請求項8】
前記包装体の保管開始後30日経過時点において、前記カボチャの果皮のCIE1976(L
*
a
*
b
*
)色空間における色相のうち、a値が-5以下、b値が15以下であり、前記カボチャの内部果肉のCIE1976(L
*
a
*
b
*
)色空間における色相のうち、a値が35以上、b値が-30以下である、請求項1に記載のカボチャの保管方法。
【請求項9】
前記包装体の保管開始後30日経過時点における前記カボチャは、下記測定条件に基づくグルコース/スクロース比が0.1~0.5であり、下記測定条件に基づくフルクトース/スクロース比が0.1~0.5である、請求項1に記載のカボチャの保管方法。
(測定条件)
前記包装体内部のカボチャを加熱して得たカボチャペースト1gを水で10倍希釈し、得られた希釈液を被検体として、高速液体クロマトグラフィーを用いて、グルコース量、フルクトース量、及びスクロース量を測定し、得られた各量に基づき、グルコース/スクロース比、及び、フルクトース/スクロース比を、それぞれ求める。
【請求項10】
前記包装体の保管開始後30日経過時点における前記カボチャは、下記測定条件に基づくエタノール/ヘキサナール比が200以下であり、下記測定条件に基づくアセトアルデヒド/ヘキサナール比が40以下である、請求項1に記載のカボチャの保管方法。
(測定条件)
前記包装体内部のカボチャを加熱して得られたカボチャペースト1gを10mlのバイアル瓶に封入した後、ヘッドスペース法によるガスクロマトグラフィーのピーク面積から、エタノール量、ヘキサナール量、及びアセトアルデヒド量を測定し、得られた各量に基づき、エタノール/ヘキサナール比、及び、アセトアルデヒド/ヘキサナール比を、それぞれ求める。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、カボチャの保管方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
青果物としてのカボチャは、保存性が良好であると考えられているが、長期間に亘り、品質維持して保管するのが困難である。上記品質の低下としては、例えば、カボチャが変色することによる外観の変化、軸部における微生物の増殖(例えば、カビの発生)、香りの減少、味の劣化等が挙げられる。
カボチャの長期保存過程における品質低下には、温度、湿度、ガス条件等の様々な要因が関わっている。従って、品質の低下を伴わない状態を維持しながらカボチャを長期に亘り保存できる保管方法について、様々な試みが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、青果物の輸送において、内部湿度が100%RHに到達した環境で24 時間経過させた際の質量増加率が8%以下である青果物用段ボールケースに梱包する方法が記載されている。
【0004】
特許文献2には、青果物の包装用の包装袋であり、該包装袋はエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムを含み、前記エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムのエチレンコンテントが25~49mol%であり、前記エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムは界面活性剤を含み、前記界面活性剤の量が前記エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムの0.3~3.5重量%であることを特徴とする青果物用包装袋が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-43377号公報
特開2013-193759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の品質低下に関わる要因の中でも、カボチャの外観及び味を維持することは重要である。例えば、カビ等の発生のみを抑制できたとしても、色などの外観、及び、味が低下した場合、カボチャの商品価値が低下することとなり、改善が強く求められている。
【0007】
特許文献1及び特許文献2に記載の発明は、青果物の輸送における包装材料の強度、微生物の増殖抑制等について考慮はされているが、カボチャの長期保存後の外観、味等を含めた品質低下の抑制に係る着目はない。
【0008】
本開示の実施形態が解決しようとする課題は、カボチャを長期間保存した後も、外観及び味の低下が抑制されたカボチャの保管方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する手段には、以下の態様が含まれる。
<1> カボチャを準備する工程と、包装部材を準備する工程と、カボチャを、前記包装部材で包装し包装体を得る工程と、前記包装体を11℃~16℃の温度条件下、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部の平均酸素濃度が10体積%~20体積%であり、且つ、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部の平均二酸化炭素濃度が0体積%を超え5体積%以下である条件で保管する保管工程と、を含む、カボチャの保管方法。
【0010】
<2> 前記保管工程において、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部のエチレン濃度の最大値が50体積ppb以下であり、保管開始後1日経過時点から30日経過時点までの前記包装体内部のアセトアルデヒド濃度の最大値が50体積ppb以下である、<1>に記載のカボチャの保管方法。
<3> 前記包装部材の23℃0%RHにおける酸素透過度が30,000cm
3
/m
2
・day・atm~500,000cm
3
/m
2
・day・atmであり、且つ、23℃0%RHにおける二酸化炭素透過度が100,000ml/m
2
・day・atm~1,500,000ml/m
2
・day・atmである、<1>又は<2>に記載のカボチャの保管方法。
<4> 前記包装部材は、4-メチル-1-ペンテンに由来する構成単位を含む重合体を含む、<1>~<3>のいずれか1つに記載のカボチャの保管方法。
<5> 前記包装部材は、シート状部材であり、且つ、前記包装部材1m
2
あたりに存在する最大径50μm以上の孔が1個以下である、<1>~<4>のいずれか1つに記載のカボチャの保管方法。
(【0011】以降は省略されています)
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