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公開番号2024131693
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042112
出願日2023-03-16
発明の名称エチレン放出抑制剤、及びその利用
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類A23B 7/16 20060101AFI20240920BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】青果物からのエチレンの放出を抑制する方法を提供すること。
【解決手段】
界面活性剤を主成分とする、青果物からのエチレン放出抑制剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
界面活性剤を主成分とする、青果物からのエチレン放出抑制剤。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記界面活性剤が、糖系界面活性剤である、請求項1に記載のエチレン放出抑制剤。
【請求項3】
前記糖系界面活性剤が、糖脂肪酸エステルである、請求項2に記載のエチレン放出抑制剤。
【請求項4】
前記糖脂肪酸エステルが、ショ糖脂肪酸エステルである、請求項3に記載のエチレン放出抑制剤。
【請求項5】
前記糖系界面活性剤の親油基が飽和脂肪酸である、請求項2に記載のエチレン放出抑制剤。
【請求項6】
前記糖系界面活性剤のHLBが5以上である、請求項2に記載のエチレン放出抑制剤。
【請求項7】
界面活性剤を主成分とする被膜で青果物を被覆する、エチレン放出抑制方法。
【請求項8】
前記界面活性剤が、糖系界面活性剤である、請求項7に記載のエチレン放出抑制方法。
【請求項9】
前記糖系界面活性剤が、糖脂肪酸エステルである、請求項8に記載のエチレン放出抑制方法。
【請求項10】
前記糖脂肪酸エステルが、ショ糖脂肪酸エステルである、請求項9に記載のエチレン放出抑制方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、青果物のエチレン放出抑制剤に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
野菜や果物、生花などを含む植物の流通においては、収穫後の鮮度を可能な限り維持することで、植物の利用可能期間を長くすることができれば、食品ロスや廃棄物の低減や流通範囲の拡大の観点で望ましい。
植物の鮮度に影響する因子には、温度、湿度、微生物、光、酸素、酵素などが挙げられるが、その他の因子としてよく知られているのが、エチレンである。エチレンは、植物ホルモンの一種で、植物の熟成を促進させる効果がある。
植物から発生したエチレンの濃度が上昇しないように制御する方法としては、フィルムによる遮断、吸着、エチレン阻害剤の施用、触媒による分解などの各種の方法が開発され、実用化されている。
【0003】
特許文献1には、多孔質シリカに白金又は白金含有化合物を担持させてなるエチレン分解剤について記載されている。
一方で、特許文献2には、植物の鮮度維持については、品質保持剤を青果物等の食品に直接塗布し、食品の鮮度を保持する技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-023889号公報
特表2018-529627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の方法では、青果物からエチレンが放出されることは抑制できず、隣接する青果物から発生したエチレンの濃度が低下したとしても、青果物が曝露する可能性は否定できない。
また、特許文献2には、青果物の鮮度を維持することについては質量損失速度を低下することが記載されているものの、エチレンによる熟成で生じる鮮度低下については一切記載されていない。
ところで、エチレンは青果物に対して、熟成を進行させるほか、呼吸活性の促進により青果物に蓄えられた糖分や有機物といった栄養分に影響する成分が水や二酸化炭素へ代謝されて青果物の美味しさが変化することや、クロロフィルの分解による果皮色が変化を促進することが知られている。
そこで、本発明は、青果物からのエチレンの放出を抑制する方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1] 界面活性剤を主成分とする、青果物のエチレン放出抑制剤。
[2] 前記界面活性剤が、糖系界面活性剤である、[1]に記載のエチレン放出抑制剤。
[3] 前記糖系界面活性剤が、糖脂肪酸エステルである、[2]に記載のエチレン放出抑制剤。
[4] 前記糖脂肪酸エステルが、ショ糖脂肪酸エステルである、[3]に記載のエチレン放出抑制剤。
[5] 前記糖系界面活性剤の親油基が飽和脂肪酸である、[2]~[4]のいずれかに記載のエチレン放出抑制剤。
[6] 前記糖系界面活性剤のHLBが5以上である、[2]~[5]のいずれかに記載のエチレン放出抑制剤。
[7] 界面活性剤を主成分とする被膜で青果物を被覆する、エチレン放出抑制方法。
[8] 前記界面活性剤が、糖系界面活性剤である、[7]に記載のエチレン放出抑制方法。
[9] 前記糖系界面活性剤が、糖脂肪酸エステルである、[8]に記載のエチレン放出抑制方法。
[10] 前記糖脂肪酸エステルが、ショ糖脂肪酸エステルである、[9]に記載のエチレン放出抑制方法。
[11] 前記糖系界面活性剤の親油基が飽和脂肪酸である、[8]~[10]のいずれかに記載のエチレン放出抑制方法。
[12] 前記糖系界面活性剤のHLBが5以上である、[8]~[11]のいずれかに記載のエチレン放出抑制方法。
【発明の効果】
【0007】
青果物からのエチレンが放出されることを抑制する方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
セイヨウナシのエチレン生成速度を示す図である。
セイヨウナシの硬度変化を示す図である。
セイヨウナシの良品率の変化を示す図である。
カキの硬度変化を示す図である。
カキの重量減少率の変化を示す図である。
カキのエチレン生成速度の変化を示す図である。
カキの呼吸活性の変化を示す図である。
カキのカラーインデックスの変化を示す図である。
バナナの硬度変化を示す図である。
バナナの重量減少率の変化を示す図である。
バナナのエチレン生成速度の変化を示す図である。
バナナの呼吸活性の変化を示す図である。
バナナのカラーインデックスの変化を示す図である。
スダチの重量減少率の変化を示す図である。
スダチのエチレン生成速度の変化を示す図である。
スダチの呼吸活性の変化を示す図である。
スダチのカラーインデックスの変化を示す図である。
処理日を変えた場合のスダチの重量減少率の変化を示す図である。
処理日を変えた場合のスダチのエチレン生成速度の変化を示す図である。
処理日を変えた場合のスダチの呼吸活性の変化を示す図である。
処理日を変えた場合のスダチのカラーインデックスの変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について、詳細に説明するが、本発明は具体的な実施態様のみに限定されるものではない。
【0010】
<エチレン放出抑制剤>
本発明のエチレン放出抑制剤は、界面活性剤を含む。
本発明のエチレン分解剤は、青果物からのエチレン放出を抑制できるため、植物の鮮度保持剤としても用いることができる。
本発明エチレン放出抑制剤を青果物の表面に付与することで、推定ではあるが、酸素バリア性によって、呼吸を抑制することにより、青果物から発生するエチレンの放出を抑制できると考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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