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公開番号2024104406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2023008592
出願日2023-01-24
発明の名称焙煎装置
出願人ダイニチ工業株式会社
代理人
主分類A23N 12/08 20060101AFI20240729BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】筐体のばらつきがあったとしても焙煎釜の温度を目標温度に維持し、焙煎物の品質を一定に保つことのできる焙煎装置を提供すること。
【解決手段】ヒータ51で加熱した空気を焙煎釜70に取り入れて被焙煎物を焙煎する焙煎装置であって、焙煎釜70に流入する空気の温度を検知する第一温度検知手段62と、焙煎釜70内の温度を検知する第二温度検知手段73と、焙煎釜70内の温度を目標温度に制御する温調制御を行う制御装置80と、を備え、制御装置80は温調制御において、目標温度よりも所定値低い温度を基準温度に設定し、第一温度検知手段62が検知する温度が基準温度となるようにヒータの通電を制御し、目標温度と第二温度検知手段73が検知する温度から補正値を算出し、補正値に基づき基準温度を更新する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
空気流を発生させるファンと、
空気を加熱するヒータと、
加熱された空気を取り入れて被焙煎物を焙煎する焙煎釜と、
前記焙煎釜に流入する空気の温度を検知する第一温度検知手段と、
前記焙煎釜内の温度を検知する第二温度検知手段と、
前記焙煎釜内の温度を目標温度に制御する温調制御を行う制御装置と、を備え
前記制御装置は、前記温調制御において、前記目標温度よりも所定値低い温度を基準温度に設定し、前記第一温度検知手段が検知する温度が前記基準温度となるように前記ヒータの通電を制御し、前記目標温度と前記第二温度検知手段が検知する温度から補正値を算出し、前記補正値に基づき前記基準温度を更新する焙煎装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記基準温度を設定もしくは更新した後、前記第二温度検知手段が検知する温度が安定したと判断した場合に前記補正値の算出を行う請求項1記載の焙煎装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記基準温度を設定もしくは更新した後、所定時間は前記補正値の算出を行わない請求項2記載の焙煎装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記目標温度と前記第二温度検知手段が検知する温度との差に係数K(0<K<1)を乗じて前記補正値を算出し、前記基準温度に前記補正値を加えることで前記基準温度を更新する請求項1から3のいずれかに記載の焙煎装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱された空気を用いてコーヒー豆等の被焙煎物を焙煎する焙煎装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コーヒーの生豆等の被焙煎物を焙煎する装置として、加熱された空気を用いる熱風式の焙煎装置が知られている。熱風式の焙煎装置は、たとえば特許文献1に示すように、空気流を発生させるファンと、空気を加熱するヒータを備えるヒータアッセンブリと、被焙煎物を焙煎する焙煎室と、を備えて構成されている。
【0003】
上述のように構成される焙煎装置では、ファンの回転によって発生した空気流は、下流のヒータアッセンブリに流入し、ここでヒータからの熱を受けて加熱され熱風となる。熱風はさらに下流の焙煎室内に供給され、焙煎室内の非焙煎物は熱風により加熱されることで焙煎される。
【0004】
また、焙煎は、焙煎プロファイルと呼ばれる熱対時間曲線を被焙煎物に適用することによって行われる。焙煎装置においては、焙煎室の温度を焙煎プロファイルにおいて指定された温度に維持するため、被焙煎物または焙煎室の温度を検知するための温度センサが設けられ、この温度センサの検知結果によってヒータの出力が制御されている。温度センサを設置する位置は、焙煎装置によって様々であり、特許文献1では、装置に流入する空気の温度を検知するセンサ、焙煎室に入る空気の温度を検知するセンサ、焙煎室を出る空気の温度を検知するセンサ、の3つのセンサから2つを組み合わせて複数箇所の温度を検知することができるようにした例が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2007-514418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
プロファイルを実行して焙煎物を得るためには、焙煎室の温度をいかに指定された温度に保持するかが重要となる。したがって、温度センサで検知した温度に基づいて、適切にヒータの出力を制御する必要がある。しかしながら、焙煎装置を構成する部品には個体差があるため、焙煎室の温度の上がり易さには筐体によってばらつきが生じる。また、温度の上がり易さは使用環境(室温)によっても左右されるため、温度の上がりやすい条件が揃ってしまうと、焙煎室の温度が指定の温度を超えてしまい、焙煎物の品質を一定に保つことができなくなるという問題が生じてしまっていた。この問題を解決するため、ヒータの制御には改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためのもので、ヒータを適切に制御することで、筐体によってばらつきがあったとしても焙煎室の温度を目標温度に維持し、焙煎物の品質を一定に保つことのできる焙煎装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、空気流を発生させるファンと、
空気を加熱するヒータと、
加熱された空気を取り入れて被焙煎物を焙煎する焙煎釜と、
前記焙煎釜に流入する空気の温度を検知する第一温度検知手段と、
前記焙煎釜内の温度を検知する第二温度検知手段と、
前記焙煎釜内の温度を目標温度に制御する温調制御を行う制御装置と、を備え
前記制御装置は、前記温調制御において、前記目標温度よりも所定値低い温度を基準温度に設定し、前記第一温度検知手段が検知する温度が前記基準温度となるように前記ヒータの通電を制御し、前記目標温度と前記第二温度検知手段が検知する温度から補正値を算出し、前記補正値に基づき前記基準温度を更新する焙煎装置である。
【発明の効果】
【0009】
上述のように構成することにより、焙煎釜の温度を目標温度に維持して、焙煎物の品質を一定に保つことのできる焙煎装置となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態の焙煎装置の断面図である。
焙煎プロファイルの一例を示すグラフである。
本実施形態の焙煎装置における制御装置のブロック図である。
本実施形態の焙煎装置における温調制御のフローチャートである。
温調制御における、基準温度と焙煎釜内の温度の変化を表したグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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