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公開番号2025035894
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023143227
出願日2023-09-04
発明の名称経口組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 19/00 20160101AFI20250307BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明は、梅果汁濃縮物を含み、水中での分散性が向上した経口組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)梅果汁濃縮物、並びに(B)クロレラ、α-リポ酸、β-カロテン、及びノコギリヤシエキスからなる群より選択される成分を含有する経口組成物は、水中での分散性が向上している。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)梅果汁濃縮物、並びに(B)クロレラ、ノコギリヤシエキス、α-リポ酸、及びβ-カロテンからなる群より選択される成分を含む、経口組成物。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記(A)成分の乾燥重量1重量部当たり、前記(B)成分が乾燥重量で0.01~43重量部含まれる、請求項1に記載の経口組成物。
【請求項3】
前記経口組成物の乾燥重量100重量部当たり、前記(A)成分の比率が乾燥重量で2~99重量部である、請求項1に記載の経口組成物。
【請求項4】
前記経口組成物の乾燥重量100重量部当たり、前記(B)成分の比率が乾燥重量で1~98重量部である、請求項1に記載の経口組成物。
【請求項5】
飲用時における前記(A)成分の含有量が、乾燥重量で0.01~15重量%である、請求項1に記載の経口組成物。
【請求項6】
飲用時における前記(B)成分の含有量が、乾燥重量で0.1~10重量%である、請求項1に記載の経口組成物。
【請求項7】
粉末飲料、顆粒飲料、又は濃縮飲料である、請求項1に記載の経口組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、梅果汁濃縮物を含み、水中での分散性が向上した経口組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
梅には人体の健康増進に役立つ成分が豊富に含まれており、様々な形態に加工されて食用に供されてきた。中でも、梅の果汁を煮詰めて濃縮して得られる梅エキスには、加熱濃縮過程で果汁成分が変化したムメフラール及び5-ヒドロキシメチル-2-フルフラール等の梅エキス特有の成分が多量に含まれており、免疫改善効果、血流改善効果、疲労回復効果、ピロリ菌抑制効果、便通改善効果、肝機能強化効果、カルシウムの吸収促進効果等の様々な健康効果があることが知られている。
【0003】
いわゆる梅エキスは、梅果汁を加熱濃縮して得られる黒色の粘性液体である。特許文献1には、梅エキスを水で希釈すると、非水溶性成分が浮遊又は沈殿することが記載されている。
【0004】
引用文献2には、果実の濃縮物を水で希釈することにより生じる果実由来の不溶物を抑制することを目的として、濃縮倍率5倍のウメ果汁等の果実の濃縮果汁に対し、糖類、糖アルコール及び配糖体系甘味料のうち少なくとも一種を添加する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-222633号公報
特開2002-17317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
黒色の粘性液体である梅エキスは、梅果汁を数十倍以上濃縮して得られたものであるため、生の梅には含まれず加熱濃縮により生成した様々な成分が含まれており、水に希釈した場合の分散性は極めて悪い。特許文献2に開示されるような糖類、糖アルコール及び配糖体系甘味料といった添加剤は、濃縮倍率5倍程度のウメ果汁に対しては有効であるとしても、分散性が極めて悪い梅エキスに対して同様の有効性は期待できない。さらに、昨今の健康志向の高まりに鑑みると、水中での分散性の向上は、非機能性成分である添加物への依存を低減することが望まれる。そうすると、梅エキスの水中での分散性を向上させるために他の機能性成分を用いることができれば、非機能性成分である添加物への依存を低減するとともに他の機能性成分の共配合による複合的な効果も得られるため望ましいと考えられる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、梅果汁濃縮物(いわゆる梅エキス)を含み、水中での分散性が向上した経口組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、梅果汁濃縮物と同様に免疫改善効果を有する機能性成分を、梅果汁濃縮物の水希釈物に共存させたところ、特定の成分、具体的には、クロレラ、α-リポ酸、β-カロテン、及びノコギリヤシエキスからなる群より選択される成分が、梅果汁濃縮物の水希釈物の分散性を向上できることを見出した。これら特定の成分はいずれも単独では水中での分散性が極めて悪いことに鑑みると、梅果汁濃縮物の水希釈物に共存させることで分散性が向上することは、極めて予想外であった。本発明は、この知見に基づいて完成されたものである。
【0009】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)梅果汁濃縮物、並びに(B)クロレラ、ノコギリヤシエキス、α-リポ酸、及びβ-カロテンからなる群より選択される成分を含む、経口組成物。
項2. 前記(A)成分の乾燥重量1重量部当たり、前記(B)成分が乾燥重量で0.01~43重量部含まれる、項1に記載の経口組成物。
項3. 前記経口組成物の乾燥重量100重量部当たり、前記(A)成分の比率が乾燥重量で2~99重量部である、項1又は2に記載の経口組成物。
項4. 前記経口組成物の乾燥重量100重量部当たり、前記(B)成分の比率が乾燥重量で1~98重量部である、項1~3のいずれかに記載の経口組成物。
項5. 飲用時における前記(A)成分の含有量が、乾燥重量で0.01~15重量%である、項1~4のいずれかに記載の経口組成物。
項6. 飲用時における前記(B)成分の含有量が、乾燥重量で0.1~10重量%である、項1~5のいずれかに記載の経口組成物。
項7. 粉末飲料、顆粒飲料、又は濃縮飲料である、項1~6のいずれかに記載の経口組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、梅果汁濃縮物を含み、水中での分散性が向上した経口組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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