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公開番号
2025062303
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-14
出願番号
2023171268
出願日
2023-10-02
発明の名称
眼圧下降用経口組成物、ROCK阻害剤及びオートファジー亢進剤
出願人
小林製薬株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
31/522 20060101AFI20250407BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、新たな眼圧下降剤を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類は、眼圧下降用経口組成物、ROCK阻害剤、及びオートファジー亢進剤の有効成分として有用である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類を含む、眼圧下降用経口組成物。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記(A)成分源としてカカオエキスを含む、請求項1に記載の眼圧下降用経口組成物。
【請求項3】
夜間の眼圧上昇抑制のために用いられる、請求項1に記載の眼圧下降用経口組成物。
【請求項4】
(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類を含む、ROCK阻害剤。
【請求項5】
(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類を含む、オートファジー亢進剤。
【請求項6】
維柱帯細胞のオートファジー亢進剤である、請求項5に記載のオートファジー亢進剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼圧下降用経口組成物、ROCK阻害剤及びオートファジー亢進剤に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
毛様体又は虹彩の血管から産生された房水は、瞳孔を経由し前眼房を満たした後、線維柱帯組織を通過し、シュレム管から排出される。眼圧は上記房水の循環により正常に保たれているが、線維柱帯組織の目詰まりなどにより房水の排出に障害を生じると眼圧が上昇する。眼圧の上昇は視神経を障害し緑内障を発症すると考えられており、緑内障に対しては、眼圧下降点眼薬により眼圧をコントロールすることが主たる治療方法として選択されている。
【0003】
眼圧下降点眼薬としては、作用機序により、副交感神経作動薬、交感神経作動薬、交感神経遮断薬、プロスタグランジン系薬又は炭酸脱水酵素阻害薬に分類される薬剤が用いられ、複数の薬剤を併用する場合は,それぞれの薬理作用が相殺されないような組み合わせで用いられる(非特許文献1)。β遮断薬は夜間の眼圧下降効果が少なく、プロスタグランジン系薬及び炭酸脱水酵素阻害薬は、日中の眼圧下降効果には劣るものの、夜間においても有意な眼圧下降効果を示し、夜間の眼圧下降効果が減弱する薬剤を複数併用すればするほど、治療後の眼圧は日中より夜間のほうが高くなりやすい(非特許文献2)。
【0004】
現状、緑内障治療薬の点眼薬として10種類以上が用いられており、一種類の目薬だけで効果が少ないと判断された場合に、複数の目薬を組み合わせて処方されることが多い。点眼薬による治療は、なるべく副作用を少なくして効果を得る治療方法として選択される。眼圧を下げる飲み薬もあるが、全身の副作用が強く出ることがあり、内服できない場合もある(非特許文献3)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
日薬理誌(Folia Pharmacol. Jpn.)128,250~254(2006)
日医大医会誌2023;19(2),156-163
“目の病気-緑内障治療-(1)薬物療法”,[online],公益財団法人日本眼科学会[令和4年7月25日検索],インターネット<URL:https://www.nichigan.or.jp/public/disease/treatment/item05.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
眼圧の上昇により一旦視神経を障害すると、治療により眼圧を可逆的に下降させることができたとしても、視神経障害は基本的に不可逆的である。従って、視神経障害が深刻化するまでに、眼圧が上がりやすい状態を抑制することが理想的である。疾患予防のために適用する形態として経口摂取が可能であることが望まれるが、眼圧を下げる内服薬の副作用の高さに鑑みると、予防に用いることは現実的ではない。従って、眼圧下降剤として新たな選択肢が望まれる。
【0007】
そこで、本発明は、新たな眼圧下降剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、食品にも含まれる、テオブロミン及び/又はヘスペリジン類に、眼圧下降効果があり、眼圧下降剤の新たな有効成分になることを見出した。さらに、これらの成分に、ROCK阻害効果及びオートファジー亢進効果があり、これらの効果が眼圧下降の作用機序の少なくとも一部を担っていると考えられること、及び、眼圧下降用途にとどまらず、ROCK阻害作用又はオートファジー亢進作用を利用する他の用途へ利用できることも見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0009】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類を含む、眼圧下降用経口組成物。
項2. 前記(A)成分源としてカカオエキスを含む、項1に記載の眼圧下降用経口組成物。
項3. 夜間の眼圧上昇抑制のために用いられる、項1又は2に記載の眼圧下降用経口組成物。
項4. (A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類を含む、ROCK阻害剤。
項5. (A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類を含む、オートファジー亢進剤。
項6. 維柱帯細胞のオートファジー亢進剤である、項5に記載のオートファジー亢進剤。
項7. 眼圧下降が必要な対象に、有効量の、(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類を投与する、眼圧下降方法。
項8. 眼圧下降用経口組成物の製造のための、(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類の使用。
項9. 眼圧が高いことに関連して生じる疾患の治療に用いるための、(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類。
項10. 眼圧下降のための、(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類の非治療的使用。
項11. ROCK阻害又はオートファジー亢進が必要な対象に、有効量の、(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類を投与する、眼圧下降方法。
項12. ROCK阻害剤又はオートファジー亢進剤の製造のための、(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類の使用。
項13. ROCK活性亢進又はオートファジー活性低下に関連して生じる疾患の治療に用いるための、(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類。
項14. ROCK阻害又はオートファジー亢進のための、(A)テオブロミン、並びに/若しくは、(B)ヘスペリジン、グルコシルヘスペリジン、及びヘスペレチンからなる群より選択されるヘスペリジン類の非治療的使用。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、食品にも含まれる、テオブロミン及び/又はヘスペリジン類を、眼圧下降剤の有効成分として利用できるため、新たな眼圧下降用経口組成物が提供される。さらに、本発明によれば、テオブロミン及び/又はヘスペリジン類を、ROCK阻害効果及びオートファジー亢進効果の有効成分として利用できるため、眼圧下降途にとどまらず、ROCK阻害作用又はオートファジー亢進作用を利用する他の用途へも利用できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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