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公開番号2024104408
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2023008594
出願日2023-01-24
発明の名称焙煎装置
出願人ダイニチ工業株式会社
代理人
主分類A23N 12/08 20060101AFI20240729BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】得られる焙煎物の味の再現性を向上させた焙煎装置を提供することを目的とする。
【解決手段】加熱部14で熱せられた空気により被焙煎物を焙煎する焙煎釜15と、加熱部14より下流に設けられ、焙煎温度を検知する温度検知部51と、加熱部14に通電して焙煎制御を実行する制御部18とを備えた焙煎装置であって、焙煎制御18は、第一工程と第二工程を含んでおり、制御部18は、第一工程において、温度検知部51の検知温度に応じて予め設定された第一加算値を積算し、積算した値が積算終了値に達したら第一工程を終了し、第二工程を開始する。これにより、電源電圧や焙煎装置1に吸気される空気の温度の影響で、焙煎温度の上がりやすさにばらつきが生じても、実際の焙煎温度に応じて工程の遷移を判断することができ、得られる焙煎物の味の再現性をよくすることができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
吸気口から排気口に至る空気流を発生させる送風機と、
空気を加熱する加熱部と、
加熱された空気を取り入れて被焙煎物を焙煎する焙煎釜と、
前記加熱部より下流に設けられ、被焙煎物が焙煎される焙煎温度を検知する温度検知部と、
前記加熱部に通電し、被焙煎物を焙煎する焙煎制御を実行する制御部と、を備え、
前記焙煎制御は、第一工程と、前記第一工程の終了後に開始される第二工程を含んでおり、
前記制御部は、前記第一工程において、
前記温度検知部の検知温度に応じて予め設定された第一加算値を積算し、前記第一加算値を積算した値が積算終了値に達したら前記第一工程を終了し、前記第二工程を開始する焙煎装置。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第一工程において第一目標温度を設定し、焙煎温度が前記第一目標温度になるように温調する請求項1記載の焙煎装置。
【請求項3】
前記第一目標温度が、第一範囲内の温度に設定された場合、
前記第一加算値は、前記第一範囲において最大値が設定され、前記第一範囲から温度が離れるほど小さい値が設定されている請求項2記載の焙煎装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第二工程において、前記第一範囲よりも高い第二範囲内に第二目標温度を設定するとともに、前記温度検知部の検知温度に応じて予め設定された第二加算値を積算して、前記第二加算値を積算した値が積算終了値に達したら前記第二工程を終了し、
前記第二加算値は、前記温度検知部の検知温度が高いほど大きい値が設定されている請求項3記載の焙煎装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コーヒー豆などを焙煎する焙煎装置の制御に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、吸気口から排気口に至る送風路と、被焙煎物を収容する焙煎釜と、送風路を通過する空気を熱する加熱部を備え、加熱部で熱せられた空気の熱で被焙煎物を焙煎する焙煎装置が知られている。このような焙煎装置では、特許文献1のように、焙煎を複数のステップに分け、被焙煎物の焙煎温度が所定温度に達すると、ステップを遷移する焙煎制御が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2018-536408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、焙煎装置では、電源電圧や焙煎装置内に吸気される空気の温度によって、焙煎温度の上がりやすさにばらつきが生じる。焙煎の過程では、焙煎温度に応じて様々な化学反応が進行し、被焙煎物の味が作り上げられるため、所定温度に達するまでの焙煎温度の上がり方の違いによって、得られる焙煎物の味の再現性が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためのもので、得られる焙煎物の味の再現性を向上させた焙煎装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
吸気口から排気口に至る空気流を発生させる送風機と、
空気を加熱する加熱部と、
加熱された空気を取り入れて被焙煎物を焙煎する焙煎釜と、
前記加熱部より下流に設けられ、被焙煎物が焙煎される焙煎温度を検知する温度検知部と、
前記加熱部に通電し、被焙煎物を焙煎する焙煎制御を実行する制御部と、を備え、
前記焙煎制御は、第一工程と、前記第一工程の終了後に開始される第二工程を含んでおり、
前記制御部は、前記第一工程において、
前記温度検知部の検知温度に応じて予め設定された加算値を積算し、前記加算値を積算した値が積算終了値に達したら前記第一工程を終了し、前記第二工程を開始する焙煎装置である。
【発明の効果】
【0007】
上述のように構成することにより、実際の焙煎温度に応じて工程の遷移を判断することができ、得られる焙煎物の味の再現性をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の焙煎装置の一例であるコーヒー豆焙煎装置の外観斜視図である。
本実施形態の焙煎装置の一例であるコーヒー豆焙煎装置の断面構成図である。
本実施形態の焙煎装置の一例であるコーヒー豆焙煎装置のブロック図である。
本実施形態における焙煎運転全体の構成を示す図である。
第一制御の各工程および第二制御の積算終了値、目標温度、加算値を示す表である。
本実施形態における第一制御のフローチャートである。
本実施形態における第二制御のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
好適と考える本発明の実施形態を、本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0010】
本発明は、吸気口から排気口に至る空気流を発生させる送風機と、空気を加熱する加熱部と、加熱された空気を取り入れて被焙煎物を焙煎する焙煎釜と、加熱部より下流に設けられ、被焙煎物が焙煎される焙煎温度を検知する温度検知部と、加熱部に通電し、被焙煎物を焙煎する焙煎制御を実行する制御部とを備え、焙煎制御は、第一工程と、第一工程の終了後に開始される第二工程を含んでおり、制御部は、第一工程において、温度検知部の検知温度に応じて予め設定された第一加算値を積算し、積算した値が積算終了値に達したら第一工程を終了し、第二工程を開始する。積算した値から第一工程の終了を判断することで、電源電圧や焙煎装置内に吸気される空気の温度の影響により焙煎温度の上がりやすさにばらつきが生じたとしても、実際の焙煎温度に応じて第一工程の実行時間を調節することができる。これにより、焙煎温度のばらつきに影響されることなく、得られる焙煎物の味の再現性をよくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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