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公開番号2024128947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2024026100
出願日2024-02-26
発明の名称マンギフェリン含有飲料
出願人大正製薬株式会社
代理人
主分類A23L 2/52 20060101AFI20240913BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】マンギフェリンを含有する飲料における、マンギフェリンの経時的な安定性が向上した飲料を提供すること。
【解決手段】
マンギフェリン及び0.1w/w%以上のぶどう糖及び/又は果糖を含有することを特徴とする飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
マンギフェリン、ぶどう糖及び/又は果糖、並びに、クエン酸及び/又はその塩を含有することを特徴とする飲料。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
ぶどう糖及び/又は果糖の含有量が0.1w/w%~20w/w%である請求項1に記載の飲料。
【請求項3】
マンギフェリンの含有量が0.03w/w%~0.4w/w%である請求項1に記載の飲料。
【請求項4】
クエン酸及び/又はその塩の含有量がクエン酸遊離体として0.18w/w%~2.0w/w%である請求項1に記載の飲料。
【請求項5】
pHが2.5~5.0である請求項1に記載の飲料。
【請求項6】
マンギフェリンとクエン酸を含有する飲料にぶどう糖及び/又は果糖を配合することによるマンギフェリンの安定性を向上する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マンギフェリンを含有した飲料に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、デカフェ・カフェインレス(ゼロ)市場が拡大している(非特許文献1)。カフェインは、覚醒作用や利尿作用などがあり、人によっては摂取量や体質により睡眠への影響等が広く知られている。これまで、妊娠中や授乳中の女性からの需要が市場の基盤となっていたが、カフェインを摂取する機会を減らして1日の総摂取量をコントロールしたいというニーズや質の良い睡眠をとるために夕方以降はカフェイン量の少ない飲料を飲みたいというニーズなど、新たな需要が広がっている。
【0003】
併せて、カフェイン代替素材の開発が進んでいる。その候補素材の1つとして、マンゴー(Mangifera indica L.)葉抽出物に、カフェイン類似作用が認められ、注目を集めている(非特許文献2)。マンゴー葉抽出物の主成分は、マンギフェリンであり、マンギフェリンには、抗糖尿病や抗がん、抗酸化作用、免疫調節など様々な薬理作用が知られている(非特許文献3)。
一般的に、ポリフェノール類や還元型コエンザイムQ10などの抗酸化作用を持つ物質はその抗酸化作用により、飲料中での反応性に富み、安定性が悪いことが知られており、マンギフェリンも他の抗酸化作用を持つ物質と同様、飲料中での反応性に富み、安定性が悪い。抗酸化作用を持つ物質の安定性を改善する技術として、-SH基を有することで安定化されたアントシアニン組成物(特許文献1)や、還元型コエンザイムQ10、アスコルビン酸及びエタノール等のアルコールを用いた安定化方法(特許文献2)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2010-521449
特開2005-336194
【非特許文献】
【0005】
富士経済「デカフェ・カフェインレス(ゼロ)市場の現状とポテンシャル探索調査2018」
食品と開発,Vol.54,No.2,P.99~105
European Journal of Pharmacology 513(2005)47-55
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
マンギフェリンを含有する飲料における、マンギフェリンの経時的な安定性が向上した飲料を提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、マンギフェリン及びクエン酸を含有する飲料にぶどう糖及び/又は果糖を配合すると、マンギフェリンの経時的な安定性が向上されることを見出した。
すなわち、本発明は、
(1)マンギフェリン、ぶどう糖及び/又は果糖、並びに、クエン酸及び/又はその塩を含有することを特徴とする飲料、
(2)ぶどう糖及び/又は果糖の含有量が0.1w/w%~20w/w%である(1)に記載の飲料、
(3)マンギフェリンの含有量が0.03w/w%~0.4w/w%である(1)~(2)のいずれかに記載の飲料、
(4)クエン酸及び/又はその塩の含有量がクエン酸遊離体として0.18w/w%~2.0w/w%である(1)~(3)のいずれかに記載の飲料、
(5)pHが2.5~5.0である(1)~(4)のいずれかに記載の飲料、
(6)マンギフェリンとクエン酸を含有する飲料にぶどう糖及び/又は果糖を配合することによるマンギフェリンの安定性を向上する方法、
である。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、マンギフェリンの経時的な安定性が向上した飲料を提供することが可能となった。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明におけるマンギフェリンとは、別名1、3、6、7-テトラヒドロキシキサントンC2-β-D-グルコシドで示される化合物であり、抗糖尿病や抗がん、抗酸化作用、免疫調節など、様々な薬理作用が知られている。
【0010】
本発明においては、マンギフェリンの由来は特に限定されず、市販のマンギフェリン(例えば、陝西NHKテクノロジー有限公司製のマンギフェリン)や、マンギフェリンを含有する植物からの抽出物、マンギフェリンを含有する植物であって良い。マンギフェリンは、様々な植物種に含有されており、例えば、マンゴー、サラシア、ハニーブッシュ、ハナスゲ等に含まれ、特に、マンゴーには多く含まれる。例えば、マンゴー葉抽出物であるNektium Pharma S.L.社製のZynamite(登録商標)には、マンギフェリンが60%以上含まれており、それを使用することもできる。
(【0011】以降は省略されています)

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