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公開番号2024124826
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032761
出願日2023-03-03
発明の名称ステアリング装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人
主分類B62D 1/19 20060101AFI20240906BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】加締め加工が容易であり衝撃吸収機能に優れたステアリング装置の提供。
【解決手段】ステアリング軸を内包するインナーチューブ1と、インナーチューブ1の軸心と同じ軸心を有し、インナーチューブ1に押し込み方向の衝撃力が作用した際にインナーチューブ1が摺動するようインナーチューブ1を内挿固定するアウターチューブ2と、を備え、インナーチューブ1に押し込み荷重が作用した際に離脱して第1段目の衝撃吸収機能を発揮する第1加締め部K1と、その後にインナーチューブ1とアウターチューブ2とが摺動して第2段目の衝撃吸収機能を発揮する第2加締め部K2とが、インナーチューブ1とアウターチューブ2とに亘って加締め加工により形成されているステアリング装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ステアリング軸を内包するインナーチューブと、
前記インナーチューブの軸心と同じ軸心を有し、前記インナーチューブに前記インナーチューブに押し込み方向の衝撃力が作用した際に、前記インナーチューブが摺動するよう前記インナーチューブを内挿固定するアウターチューブと、を備え、
前記インナーチューブに押し込み荷重が作用した際に離脱して第1段目の衝撃吸収機能を発揮する第1加締め部と、前記離脱後に前記インナーチューブと前記アウターチューブとが摺動して第2段目の衝撃吸収機能を発揮する第2加締め部とが、前記インナーチューブと前記アウターチューブとに亘って加締め加工により形成されているステアリング装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1加締め部が、
前記インナーチューブの外面に形成され前記インナーチューブの両端部のうち前記ステアリング軸が突出する側の端部に向く第1段部と、
前記アウターチューブの内面に前記第1段部に対向する状態に形成された第2段部と、の当接によって、前記第1段部および前記第2段部の少なくとも何れか一方が変形することで形成されており、
前記第2加締め部が、
前記インナーチューブの外面において前記第1段部とは異なる位置に形成され、前記インナーチューブの両端部のうち前記ステアリング軸が突出する側の端部に向く第3段部と、
前記アウターチューブの内面に前記第3段部に対向する状態に形成された第4段部と、の当接によって、前記第3段部および前記第4段部の少なくとも何れか一方が変形することで形成されている請求項1に記載のステアリング装置。
【請求項3】
前記アウターチューブの材料強度が前記インナーチューブの材料強度よりも弱く設定され、
前記インナーチューブにおいて、前記第1段部と前記第3段部との間に位置する外周面を第1外周面とし、前記第3段部の内縁部から前記ステアリング軸が突出する方向に延出する外周面を第2外周面とし、
前記アウターチューブにおいて、前記第2段部と前記第4段部との間に位置する内周面を第1内周面とし、前記第4段部の内縁部から前記ステアリング軸が突出する方向に延出する内周面を第2内周面とすると共に、
前記第1外周面と前記第1内周面とが、および、前記第2外周面と前記第2内周面とが、近接対向されるように構成され、
前記第1段部と前記第1外周面との境界位置に、前記第1加締め部の形成に際して、前記第2段部を構成する材料の一部が係入する第1凹部が形成され、
前記第3段部と前記第2外周面との境界位置に、前記第2加締め部の形成に際して、前記第4段部を構成する材料の一部が係入する第2凹部が形成され、
前記軸心を含む平面による断面上において、前記第1凹部の前記軸心に沿った第1幅よりも、前記第2凹部の前記軸心に沿った第2幅を大きく構成してある請求項2に記載のステアリング装置。
【請求項4】
前記第1段部と前記第2段部との組、および、前記第3段部と前記第4段部との組が、前記軸心を基準とする周方向に沿って分散配置されている請求項2または3に記載のステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インナーチューブとアウターチューブとが互いに固定され、インナーチューブに押し込み荷重が生じた際に、インナーチューブがアウターチューブの内部に進入することで衝撃吸収が可能なステアリング装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、このようなステアリング装置としては例えば特許文献1に示す装置がある(〔0005〕及び図1~図4参照)。
【0003】
この装置は、筒状の第1コラム7と、第1コラム7に挿入される筒状の第2コラム8とを有し、第1コラム7の周壁における周方向の間隔をおいた複数位置に加締め部40が形成されている。加締め部40においては、外方からの加締めにより第1コラム7が内方に突出して第2コラム8の外周に押し付けられる。ステアリングホイール5とドライバーとの衝突時には、その衝撃によって第1コラム7と第2コラム8とが軸方向に相対移動して衝撃を吸収する。
【0004】
加締め部40の周方向間の位置には、第1コラム7の周壁から内方に突出して第2コラム8の外周に押し付けられる内方突出部50、および、第2コラム8の周壁から外方に突出して第1コラム7の内周に押し付けられる外方突出部60の少なくとも一方が形成される。各突出部50,60による押し付け力は、各加締め部40による押し付け力よりも小さく設定されている。
【0005】
この構成によれば、第1コラム7の各加締め部40が第2コラム8の外周に押し付けられることで、ステアリングホイール5とドライバーとの衝突時の衝撃に基づく第1コラム7と第2コラム8との軸方向相対移動時に、第1コラム7と第2コラム8との間に摩擦力が作用し、衝撃が吸収される。各加締め部40の周方向間の位置における内方突出部50、および、外方突出部60は、第1コラム7の軸心と第2コラム8の軸心との相対的な傾きを阻止する剛性を向上することができる。
【0006】
また、内方突出部50、および、外方突出部60の押し付け力は、各加締め部40による押し付け力よりも小さいので、第1コラム7と第2コラム8との軸方向相対移動時に両コラム間に作用する摩擦力が過大になることはなく、衝撃吸収時にドライバーに作用する荷重も過大にならないとのことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-293249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記従来技術では、ステアリングホイール5とドライバーとの衝突時に、各加締め部40において発生する摩擦力が第1コラム7と第2コラム8との相対移動を抑制し、衝撃を吸収する。このとき、各加締め部40どうしの間に設けられた内方突出部50、および、外方突出部60においても、第1コラム7と第2コラム8との間に幾分の摩擦力が発生する。しかし、本装置においては、内方突出部50および外方突出部60は、上記衝撃吸収に寄与するものではなく、第1コラム7の軸心と第2コラム8の軸心との相対的な傾きを阻止して剛性を向上させるに過ぎない。
【0009】
そもそも、衝突時にドライバーに作用する衝撃は極めて大きなものであり、上記加締め部40を利用した摩擦力だけでは十分な衝撃吸収機能を発揮するには不十分である。そのうえ、第1コラム7は、それ自身で所期の剛性を発揮する必要があり、所定の材料厚さを備えている。第1コラム7の壁部の全ての厚みに亘って塑性変形させること、および、複数個所に対して加締め加工を行うことは加工作業そのものが煩雑となる。
【0010】
また、この技術にあっては、加締め部40や内方突出部50、外方突出部60は、第1コラム7および第2コラム8の軸心に対して径方向に加締め加工される。このため、第1コラム7の外表面には凹状部が形成される。仮に、第1コラム7をステアリング装置の本体に対して伸縮させ、ステアリングの位置調節を行わせる際には、この凹状部が本体との摺動時に障害となる可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

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