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公開番号2025019813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123644
出願日2023-07-28
発明の名称自走式乗用草刈機
出願人株式会社アテックス
代理人
主分類B62D 33/06 20060101AFI20250131BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】シートを車体左右側方へ向け移動させた際に、操縦者が身体を安定させた安全な状態で草刈作業が可能な自走式乗用草刈機を提供することを課題とする。
【解決手段】リンク機構7の左側アーム7Lと右側アーム7Rの後端部10を回動中心として前端部11をシートベース8と共に回動させてシート4を右側方、又は左側方へ移動可能に構成し、シート4を車体1右側方へ移動させる場合には左側アーム7Lの後端部10近傍に、又、シート4を車体1左側方へ移動させる場合には右側アーム7Rの後端部10近傍に把持部12を設け、シート4が車体1中央部に位置している際には把持部12を平面視シート4外周縁Gの内側に位置させ、この状態からシート4を車体1側方へ移動させると、シート4移動方向に対向する側のシート4座面4a側部に把持部12が出現する構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車体(1)前側の前輪(2)と後側の後輪(3)との前後中央部に操縦者(A)が着座するシート(4)と、その前方に前記前輪(2)を操舵可能のハンドル(5)を設け、該シート(4)の左右どちらか一方の側方には、シート(4)に接近する位置に操作装置類(M)を配置し、シート(4)下方に略水平方向に回転する回転刃(5)を有する刈取装置(6)を設け、左右一対の略平行状のリンク機構(7)によって、前記シート(4)を、車体(1)左右中央部から操作装置類(M)を設けた側とは反対の他側方へ向け移動固定可能に構成した自走式乗用草刈機において、リンク機構(7)は、左側アーム(7L)と右側アーム(7R)の前端部(11)をシートベース(8)に軸支し、車体(1)側に軸支した後端部(10)を回動中心として前端部(11)をシートベース(8)と共に回動させてシート(4)を右側方、又は左側方へ移動可能に構成し、シート(4)を車体(1)右側方へ移動させる場合には左側アーム(7L)の後端部(10)近傍に、又、シート(4)を車体(1)左側方へ移動させる場合には右側アーム(7R)の後端部(10)近傍に把持部(12)を設け、シート(4)が車体(1)中央部に位置している際には把持部(12)を平面視シート(4)外周縁(G)の内側に位置させ、この状態からシート(4)を車体(1)側方へ移動させると、シート(4)移動方向に対向する側のシート(4)座面(4a)側部に把持部(12)が出現し、シート(4)に着座する操縦者(A)が把持部(12)を握ることを可能にしてなる自走式乗用草刈機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、果樹園や休耕田等の雑草を刈取る草刈機に関し、詳しくは樹木周辺の草の刈取作業において、操縦者が下枝の支障を受けることなく安全に作業できる自走式乗用草刈機に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
樹木周辺の草を刈取る際に、平行リンク機構を使い着座部を車体左右方向へ移動させる技術が特許文献1に記載されている。この自走式乗用草刈機は、車体中央部に操縦者が着座するシートと、該シート下方に略水平回転する回転刃を有する刈取装置を設け、シート側方には刈取装置への伝動を入り、切りするクラッチレバーや刈取装置を昇降させる刈高さレバー等の操作装置類をシート左側方へ設けているが、これらの操作装置類は着座する操縦者に近い方が操作性が良くなることから操作装置類をシート側面に接近させて設けてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4126549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
操作装置類をシート側面に接近させて設けると、操作装置類とシート側面との間隔が狭くなることから、シート側方に把持部を設けるスペースがなくなり、例えばシートを右側へ移動させ操縦者が右手でハンドルを握って操作する場合に、身体の安定性を確保しようとしても左手で把持する把持部がなく、両手でハンドルを持つか左手でシート側面部を把持する必要がある。又、シートの左側方へシートと一体的な把持部を設けても、シートを車体左右中央位置へ戻した際に左手を操作装置類との間で挟む可能性があるという不都合がある。更に、シートベースの下方に固定の把持部を設ける際にはシートを右側へ移動させる際に平行リンク機構の回動を阻害する不都合もある。本発明は、シートを車体左右側方へ向け移動させた際に、操縦者が身体を安定させた安全な状態で草刈作業が可能な自走式乗用草刈機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、車体1前側の前輪2と後側の後輪3との前後中央部に操縦者Aが着座するシート4と、その前方に前記前輪2を操舵可能のハンドル5を設け、該シート4の左右どちらか一方の側方には、シート4に接近する位置に操作装置類Mを配置し、シート4下方に略水平方向に回転する回転刃5を有する刈取装置6を設け、左右一対の略平行状のリンク機構7によって、前記シート4を、車体1左右中央部から操作装置類Mを設けた側とは反対の他側方へ向け移動固定可能に構成した自走式乗用草刈機において、リンク機構7は、左側アーム7Lと右側アーム7Rの前端部11をシートベース8に軸支し、車体1側に軸支した後端部10を回動中心として前端部11をシートベース8と共に回動させてシート4を右側方、又は左側方へ移動可能に構成し、シート4を車体1右側方へ移動させる場合には左側アーム7Lの後端部10近傍に、又、シート4を車体1左側方へ移動させる場合には右側アーム7Rの後端部10近傍に把持部12を設け、シート4が車体1中央部に位置している際には把持部12を平面視シート4外周縁Gの内側に位置させ、この状態からシート4を車体1側方へ移動させると、シート4移動方向に対向する側のシート4座面4a側部に把持部12が出現し、シート4に着座する操縦者Aが把持部12を握ることを可能にした構成とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載の発明は、左右一対の略平行状のリンク機構7によって、前記シート4を、車体1左右中央部から操作装置類Mを設けた側とは反対の他側方へ向け移動固定可能に構成した自走式乗用草刈機において、リンク機構7は、左側アーム7Lと右側アーム7Rの前端部11をシートベース8に軸支し、車体1側に軸支した後端部10を回動中心として前端部11をシートベース8と共に回動させてシート4を右側方、又は左側方へ移動可能に構成し、シート4を車体1右側方へ移動させる場合には左側アーム7Lの後端部10近傍に、又、シート4を車体1左側方へ移動させる場合には右側アーム7Rの後端部10近傍に把持部12を設け、シート4が車体1中央部に位置している際には把持部12を平面視シート4外周縁Gの内側に位置させ、この状態からシート4を車体1側方へ移動させると、シート4移動方向に対向する側のシート4座面4a側部に把持部12が出現し、シート4に着座する操縦者が把持部12を握ることを可能にしているので、シート4を車体1左右側方へ向け移動させた際に片手でハンドル5を把持し、他方の片手で把持部12を把持でき、草刈作業時にシート4に着座する操縦者Aが身体を安定した状態に保持し易く安全に作業を行うことができる。
【0007】
又、シート4が車体1左右中央に位置している場合は、把持部12がシート4下側に収納されてあり、シート4を車体1左右側方へ移動させた際の必要なときにのみ把持部12がシート4座面4a側部に出現するので、把持部12が邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
シート移動状態を示す一部平面図。
シート移動前の一部平面図及び側面図。
シート移動状態を示す一部平面図。
シート移動前及び移動後を示す一部斜視図。
シート移動前のロック構成を示す一部斜視図。
シート部の一部構造図。
シート移動状態時の作業体系を示す背面図。
全体平面図。
全体側面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に本発明の実施の形態について図面を参照に説明する。本発明の草刈機は、車体1前後に左右一対の前輪2,2と後輪3,3を設け、該前輪2,2と後輪3,3との間の車体1下方に略水平回転する大径の刈刃20を備えた刈取装置6を設けてある。尚、刈取装置6は、略水平回転する刈刃20を左右に並べて複数設けても良く、刈取装置6から側方へ向け突設するサブカッターユニット等を設けても良い。刈取装置6上方の左右中央部には操縦者Aの座るシート4を設け、その前方には、シート4に座った操縦者Aが前輪2,2を操舵するハンドル5を設けてある。シート4の左側方には、前記刈取装置6の刈刃20への伝動を入り切りする刈刃クラッチレバー21や刈取装置6を昇降させて草の刈高さを調整可能の刈高さレバー22等を設けた操作装置類Mを、シート4に接近して設けてある。刈高さレバー22の後方には、シート4が中央位置にある際に操縦者Aが左手で握って身体の安定を維持できる左側把持部51を設けてある。
【0010】
シート4の後方には出力軸23を垂下した原動機E下方に後輪3,3駆動用のHST(無段変速装置)24を備えたトランスミッション25を設けてある。刈刃20の駆動は原動機Eの出力軸23に取着したエンジンプーリ26からVベルトを介して刈刃プーリ20pに伝動され、該Vベルト中間部にテンションクラッチ機構を介在させ、(図示せず)操縦者Aが刈刃クラッチレバー21を操作することでVベルトを張弛して刈刃20への回転駆動を入り、切り操作することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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