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公開番号2024148527
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061730
出願日2023-04-05
発明の名称車両制御装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B62D 1/04 20060101AFI20241010BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】ステアリングホイールが展開位置以外の位置に位置する状態で運転者が不意に操作部に触れた場合に車両が運転者の意図しない動作をすることを抑制することができる車両制御装置を提供する。
【解決手段】車両制御装置Dは、把持部1a、1bと車両50を加速又は減速させるために操作される操作レバー3、4とを備えるステアリングホイール10と、ステアリングホイール10を展開位置と退避位置とに移動させる移動ユニットと、車両50の加速制御又は減速制御を実行するCPU61とを備える。CPU61は、ステアリングホイール10が展開位置以外の位置に位置し、運転者Mが把持部1a、1bに接触していない状態で操作レバー3、4が操作された場合、操作レバー3、4の操作に基づく車両50の加速制御及び減速制御を実行しない。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、該車両を制御する車両制御装置において、
ステアリングホイールであって、
運転者に把持される把持部と、
運転者による前記把持部への接触を検出する接触検出部と、
前記車両を加速又は減速させるために運転者によって操作される操作部と、
前記操作部が操作されたことを検出する操作検出部と、
を備えるステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールを操舵させるための展開位置と、前記展開位置から前方に退避した退避位置とに前記ステアリングホイールを移動させる移動ユニットと、
前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置することを検出する位置検出部と、
前記接触検出部、前記操作検出部、及び位置検出部の検出結果に基づいて、前記車両の加速制御又は減速制御を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置し、前記接触検出部が運転者による前記把持部への接触を検出していない状態で前記操作部が操作された場合、前記操作部の操作に基づく前記車両の加速制御及び減速制御を実行しないことを特徴とする車両制御装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置し、前記接触検出部が運転者による前記把持部への接触を検出している状態で前記操作部が操作された場合、前記操作部の操作に基づく前記車両の加速制御又は減速制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置し、前記接触検出部が運転者による前記把持部への接触を検出している状態で前記操作部が操作された場合であっても、該操作の連続の操作時間が所定の時間未満の場合、前記操作部の操作に基づく前記車両の加速制御及び減速制御を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置し、前記接触検出部が運転者による前記把持部への接触を検出している状態で前記操作部が連続して前記所定の時間以上操作された場合、前記操作部の操作に基づく前記車両の加速制御又は減速制御を実行することを特徴とする請求項3に記載の車両制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置し、前記接触検出部が運転者による前記把持部への接触を検出している状態で前記操作部が連続して前記所定の時間以上操作された場合であっても、前記操作部が所定の操作速度以上で操作されていない場合、前記操作部の操作に基づく前記車両の加速制御及び減速制御を実行しないことを特徴とする請求項3に記載の車両制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置し、前記接触検出部が運転者による前記把持部への接触を検出している状態で前記操作部が連続して前記所定の時間以上、前記所定の操作速度以上で操作された場合、前記操作部の操作に基づく前記車両の加速制御又は減速制御を実行することを特徴とする請求項5に記載の車両制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置し、前記接触検出部が運転者による前記把持部への接触を検出している状態で前記操作部が操作された場合であっても、前記操作部が所定の操作速度以上で操作されていない場合、前記操作部の操作に基づく前記車両の加速制御及び減速制御を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置し、前記接触検出部が運転者による前記把持部への接触を検出している状態で前記操作部が前記所定の操作速度以上で操作された場合、前記操作部の操作に基づく前記車両の加速制御又は減速制御を実行することを特徴とする請求項7に記載の車両制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記ステアリングホイールが前記展開位置に位置する状態で前記操作部が操作された場合、前記操作部の操作に基づく前記車両の加速制御又は減速制御を実行することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車両制御装置。
【請求項10】
前記ステアリングホイールは、前記車両の操舵軸に連結されるボス部を備え、
前記把持部は、前記ボス部の右方に配置された第1把持部と、前記ボス部の左方に配置された第2把持部とを有し、
前記操作部は、前記ボス部の右方に配置された第1操作部と、前記ボス部の左方に配置された第2操作部とを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車両制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を加速又は減速させるための操作部を有するステアリングホイールを備える車両制御装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に記載の構成のように、ステアリングホイールに車両を加速又は減速させるための操作部を設ける構成が知られている。また、特許文献2では、車両の自動運転時などに運転席の周囲の空間を広くするために、ステアリングホイールを運転者に操舵させるための展開位置と、展開位置から前方に退避した退避位置とにステアリングホイールを移動可能な構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-14204号公報
特開2021-20581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで特許文献1と特許文献2とを組み合わせて、車両を加速又は減速させるための操作部を備えるステアリングホイールを、展開位置と退避位置とに移動可能とする構成が考えられる。しかし本構成では、ステアリングホイールが展開位置以外の位置、すなわち退避位置又は展開位置と退避位置との間の位置に位置している状態で運転者が不意に操作部に触れた場合、車両が運転者の意図しない動作をするおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、ステアリングホイールが展開位置以外の位置に位置する状態で運転者が不意に操作部に触れた場合に車両が運転者の意図しない動作をすることを抑制することができる車両制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明に係る車両制御装置の代表的な構成は、車両に搭載され、該車両を制御する車両制御装置において、ステアリングホイールであって、運転者に把持される把持部と、運転者による前記把持部への接触を検出する接触検出部と、前記車両を加速又は減速させるために運転者によって操作される操作部と、前記操作部が操作されたことを検出する操作検出部と、を備えるステアリングホイールと、前記ステアリングホイールを操舵させるための展開位置と、前記展開位置から前方に退避した退避位置とに前記ステアリングホイールを移動させる移動ユニットと、前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置することを検出する位置検出部と、前記接触検出部、前記操作検出部、及び位置検出部の検出結果に基づいて、前記車両の加速制御又は減速制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ステアリングホイールが前記展開位置以外の位置に位置し、前記接触検出部が運転者による前記把持部への接触を検出していない状態で前記操作部が操作された場合、前記操作部の操作に基づく前記車両の加速制御及び減速制御を実行しないことを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、車両制御装置において、ステアリングホイールが展開位置以外の位置に位置する状態で運転者が不意に操作部に触れた場合に車両が運転者の意図しない動作をすることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る車両制御装置を搭載した車両の運転席の周囲を左側から見た図である。
車両制御装置を搭載した車両の運転席の周囲を左側から見た図である。
ステアリングホイールの正面図である。
パッドとロアカバーを取り外した状態のステアリングホイールの正面図である。
パッドとロアカバーを取り外した状態のステアリングホイールの斜視図である。
ステアリングホイールを図3に示すA1-A1断面で切断した断面図である。
ステアリングホイールが備える操作レバーの斜視図である。
車両制御装置のシステム構成を示すブロック図である。
誤操作防止シーケンスのフローチャートである。
誤操作防止シーケンスのフローチャートである。
誤操作防止シーケンスのフローチャートである。
誤操作防止シーケンスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、まず本発明の第1実施形態に係る車両制御装置Dの全体構成について説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、相対配置は、特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】
図1、図2は、車両制御装置Dを搭載した車両50の運転席95の周囲を左側から見た図である。ここで図1は、車両制御装置Dが有するステアリングホイール10が展開位置に位置する状態を示しており、図2は、ステアリングホイール10が退避位置に位置する状態を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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