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公開番号2024124804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032723
出願日2023-03-03
発明の名称立管支持具
出願人株式会社タブチ
代理人個人,個人
主分類F16L 3/00 20060101AFI20240906BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】部品点数が少なく作業が容易で、安全且つ確実に立管を固定することができる立管支持具を提供する。
【解決手段】立管を挿入し上下位置を固定する管継手と、前記立管に対する耐荷重を有して前記管継手を挟み込むクランプ部を備えたバンドと、該バンドを介して前記管継手を建築物の躯体に支持するステーとからなり、前記管継手はその外周面に周方向に前記クランプ部に対応した幅と深さの環状溝を設けてなり、該環状溝内に前記クランプ部を巻き付ける。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
立管を挿入し上下位置を固定する管継手と、前記立管に対する耐荷重を有して前記管継手を挟み込むクランプ部を備えたバンドと、該バンドを介して前記管継手を建築物の躯体に支持するステーとからなり、前記管継手はその外周面に周方向に前記クランプ部の縦幅に一致する上下幅の環状溝を設けてなり、該環状溝内に前記クランプ部を巻き付けることを特徴とした立管支持具。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
管継手の外周面から突出するフランジをクランプ部の縦幅だけ離間して上下一対に設けて、該上下一対のフランジとその間の外周面で形成される凹部を環状溝としてクランプ部を巻き付ける請求項1記載の立管支持具。
【請求項3】
管継手の外周面をクランプ部の幅だけ環状に凹陥した部分を環状溝としてクランプ部を巻き付ける請求項1記載の立管支持具。
【請求項4】
環状溝の深さはクランプ部の厚み以上である請求項1記載の立管支持具。
【請求項5】
管継手は、二本の立管それぞれを上下から挿入するもので、その内部に、前記立管それぞれの管端が当接する縮径段部と、前記立管それぞれを抜け止めするロックリングと、前記それぞれの立管の外周面に水密に接するシールリングとを上下一対に設けた請求項1から4のうち何れか一項記載の立管支持具。
【請求項6】
クランプ部は円弧状の二分割体を開閉可能に連結してなる請求項1から4のうち何れか一項記載の立管支持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、鉛直方向に配管される立管の支持具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
オフィスビル等の空調における冷媒用銅管を鉛直方向に配管する場合など、立管の配管にあっては、各階など適宜間隔で振れ止め支持を行うほか、立管長の中間部1箇所については、国土交通省が定める公共建築工事における配管工事の標準仕様にもあるように、立管を建築物の躯体に確実かつ堅固に固定する必要がある。立管長は現場によって数十mを超えることがあり、管の自重や熱伸縮によって最下部で座屈しないように、中間部を固定して立管の上下変位を規制するためである。なお、冷媒用銅管は保温材で被覆されており、振れ止め支持は保温材の上から施工されるが、中間部は保温材を除去した管表面剥き出しの状態で固定手段が施工される。
【0003】
配管支持具として、特許文献1には、配管抱持部5A・5Bを有する配管支持バンド5と、ボルト3、ナット4、配管抱持部5A・5B夫々の端部である取付片5C・5Dとから主として構成され、建物の壁面にアンカーやボルト等によって固定されたいわゆる羽子板ボルトやT足の如き取付足Tに取り付けられ、配管を支持するものが開示されている(符号は特許文献1に記載されているもの)。しかしながら、この配管支持具において配管支持バンド5は、内面が平滑な一対の配管抱持部5A・5Bにより単に配管を直接締め付けるだけであるから、上述のように数十mを超えるような相当重量を有する立管の上下変位を規制するほどの固定力を得がたく、せいぜい振れ止め支持に適用できるだけである。
【0004】
一方、特許文献2には、立管(配管部材P)に装着した装着部材1を把持部材70で外側から把持して、この把持部材70を建築物の外壁W側のフレーム90に固定部材80を介して固定する配管用固定構造が開示されている。装着部材1は、断面円弧状に二分割した分割体20A・20Bからなり、これら分割体20A・20Bのそれぞれの外周面には鍔部31が周方向に沿って形成されている。これに対応して、把持部材70の円弧状の把持部72にはスリット状の係合孔73が周方向に沿って形成されている。そして、立管(配管部材P)の適宜箇所に分割体20A・20Bを連結装着し、その鍔部31に係合孔7が係合するように把持部材70を装着部材1に対して外装し、固定部材80を介して建築物側のフレーム90に固定することで、配管部材Pの軸方向の変位、即ち自重や熱伸縮による鉛直方向の変位を抑制するとされている(符号は特許文献2に記載されているもの)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-53913公報
特開2018-25290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2に開示された配管用固定構造は、把持部材70との組み合わせにおいて、上述のように、装着部材1なる部材を別途必要とする。しかも、この装着部材1は二分割された一対の分割体20A・20Bからなるから、使用する部品点数が増加する。このように部品点数が多くなれば、その分、立管の固定作業数も増えるうえ、部材紛失のおそれも高くなる。
【0007】
また、装着部材1は蝋付けにより立管の剥き出し管表面に固着しなければならず、機材(蝋材やバーナー、ガスボンベ等)の準備や蝋付けに精通した作業員の確保も含めて、作業全体に非常な手間を要する。
【0008】
こうした部品点数の多さや蝋付け作業は、コスト高に直結する課題でもある。また、立管の中間部固定が高所作業となることが多いことに鑑みれば、作業員の安全面からも、作業の工程数を減らし、蝋付けなどの熟練を要する作業は避けることが好ましい。
【0009】
本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、部品点数が少なく作業が容易で、安全且つ確実に立管を固定することができる立管支持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的を達成するために本発明では、立管を挿入し上下位置を固定する管継手と、前記立管に対する耐荷重を有して前記管継手を挟み込むクランプ部を備えたバンドと、該バンドを介して前記管継手を建築物の躯体に支持するステーとからなり、前記管継手はその外周面に周方向に前記クランプ部の縦幅に一致する上下幅の環状溝を設けてなり、該環状溝内に前記クランプ部を巻き付けることとした。
(【0011】以降は省略されています)

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