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公開番号2024123777
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031447
出願日2023-03-01
発明の名称車輪用軸受装置
出願人NTN株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類F16C 33/78 20060101AFI20240905BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】密封装置の外方部材に対する圧入を安定して行うことができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】車輪用軸受装置1のアウター側シール部材10は、外輪2におけるアウター側開口部2bの内周面に嵌合される嵌合部111と、嵌合部111のアウター側端部から内径側へ延びる内側部112とを有する芯金11と、芯金11に一体的に接合され、芯金11の内側部112から車輪取り付けフランジ3b側へ向けて延びる第1サイドリップ12bおよび第2サイドリップ12cと、最も外径側に位置する第2サイドリップ12cの基端部から外径側へ延び、アウター側に面する平面部12dとを有するシール部材12とを備え、第2サイドリップ12cの外径端121は、平面部12dの外径端122よりも1mm以上内径側に位置する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
軸方向の一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを有し、外周に軸方向に延びる小径段部を有するハブ輪、および前記ハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一端側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、
前記密封装置は、
前記外方部材の軸方向一端部における内周面に篏合される嵌合部と、前記嵌合部の軸方向一端部から内径側へ延びる内側部とを有する芯金と、
前記芯金に一体的に接合され、前記芯金の前記内側部から前記車輪取り付けフランジ側へ向けて延びるサイドリップと、最も外径側に位置する前記サイドリップの基端部から外径側へ延び、軸方向一端側に面する平面部とを有するシール部材と、を備え、
前記サイドリップの外径端は、前記平面部の外径端よりも1mm以上内径側に位置する車輪用軸受装置。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記外方部材は、前記芯金の前記嵌合部が嵌合される前記内周面の軸方向一端部に、軸方向一端側へ向かうに従って拡径するテーパ面を有し、
前記テーパ面の軸方向一端部は、周方向から見て曲率半径が0.5mm以上の曲面形状を有する請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項3】
前記シール部材は、前記平面部よりも軸方向他端側に位置し、前記芯金の前記嵌合部よりも外径側に突出するノーズ部を有し、
前記ノーズ部は、前記嵌合部が前記外方部材の前記内周面に嵌合された状態において、前記内周面に押圧されて弾性変形しており、かつ前記平面部よりも軸方向一側へ突出していない請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置には、外方部材と内方部材とによって形成された環状空間の開口端を塞ぎ、泥水等の異物の入り込みを防止する密封装置が設けられている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示される密封装置は、外方部材の内周面に嵌合される嵌合部と、嵌合部から内径側へ延びる内側部とを有する芯金と、芯金の内側部から車輪取り付けフランジ側へ向けて延びるサイドリップと、最も外径側に位置するサイドリップの基端部から外径側へ延びて芯金を覆う覆い部とを有するシール部材とからなっている。
【0004】
このような密封装置のシール部材においては、最も外径側に位置するサイドリップの外径よりも覆い部の外径の方が大きくなるように形成されており、例えばサイドリップの外径端は、覆い部の外径端よりも1mm内径側に位置するように設定されている。この場合、覆い部は、平面部よりも外径側に突出するノーズ部を有しており、ノーズ部の外径端が覆い部の外径端となっているため、ノーズ部の外径端からサイドリップの外径端までの径方向の距離が1mmとなるように設定されている。
【0005】
一方、覆い部は、覆い部の外径端とサイドリップの外径端との間に、軸方向において車輪取り付けフランジ側に面する平面部を有しており、密封装置を外方部材に圧入する際には、シール部材の平面部を圧入治具によって押圧することで、密封装置の外方部材に対する圧入を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-224941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、ノーズ部の外径端からサイドリップの外径端までの距離が1mmに設定されていたため、平面部の外径端からサイドリップの外径端までの距離は1mmよりも小さくなっていた。
【0008】
このように、平面部の外径端からサイドリップの外径端までの距離は1mmよりも小さな値に設定されていたため、圧入治具によって押圧される平面部の面積が小さくなって、密封装置の外方部材に対する圧入を、安定して行うことができないおそれがあった。
【0009】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、圧入治具によって押圧される平面部の面積を確保して、密封装置の外方部材に対する圧入を安定して行うことができる車輪用軸受装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
即ち、車輪用軸受装置は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、軸方向の一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを有し、外周に軸方向に延びる小径段部を有するハブ輪、および前記ハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一端側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、前記密封装置は、前記外方部材の軸方向一端部における内周面に嵌合される嵌合部と、前記嵌合部の軸方向一端部から内径側へ延びる内側部とを有する芯金と、前記芯金に一体的に接合され、前記芯金の前記内側部から前記車輪取り付けフランジ側へ向けて延びるサイドリップと、最も外径側に位置する前記サイドリップの基端部から外径側へ延び、軸方向一端側に面する平面部とを有するシール部材と、を備え、前記サイドリップの外径端は、前記平面部の外径端よりも1mm以上内径側に位置する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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