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公開番号
2024153197
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2023066954
出願日
2023-04-17
発明の名称
シェル形針状ころ軸受
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
33/48 20060101AFI20241022BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】シェル形針状ころ軸受に備わる一つ割り保持器に保持された複数の針状ころの内方への軸の挿入を容易にする。
【解決手段】転動体案内方式の一つ割り保持器3をシェル外輪1の内側から外した自由状態にあるときの一つ割り保持器3の内径をフリー時の保持器内径φdcとし、一つ割り保持器3を自由状態よりも縮径させてシェル外輪1の第一の内鍔部1bと第二の内鍔部1bとの間で弾性復元させた組込み状態にあるときの一つ割り保持器3の内径を組込み時の保持器内径φ(dc-α)としたとき、フリー時の保持器内径dcが組込み時の保持器内径φ(dc-α)よりも大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
軌道部と、前記軌道部の軸方向一端から径方向に突き出た第一の内鍔部と、前記軌道部の軸方向他端から径方向に突き出た第二の内鍔部とを有するシェル外輪と、
前記軌道部上を転動する複数の針状ころと、
前記複数の針状ころを保持する転動体案内方式の一つ割り保持器と、を備え、
前記一つ割り保持器を前記シェル外輪の内側から外した自由状態にあるときの当該一つ割り保持器の内径をフリー時の保持器内径とし、前記一つ割り保持器を前記自由状態よりも縮径させて前記シェル外輪の前記第一の内鍔部と前記第二の内鍔部との間で弾性復元させた組込み状態にあるときの当該一つ割り保持器の内径を組込み時の保持器内径としたとき、前記フリー時の保持器内径が前記組込み時の保持器内径よりも大きいシェル形針状ころ軸受。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記フリー時の保持器内径と前記組込み時の保持器内径との寸法差が0.6mm以下である請求項1に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項3】
前記フリー時の保持器内径と前記組込み時の保持器内径との寸法差が0.25mm以下である請求項1に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項4】
前記組込み時の保持器内径が前記シェル外輪の前記第一及び第二の内鍔部の各内径よりも小さい請求項1又は2に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項5】
前記組込み状態にある一つ割り保持器が当該一つ割り保持器の周方向両端間を周方向に離した割れ目を形成する請求項1又は2に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項6】
前記割れ目が周方向に0.8mm以上1.2mm以下の隙間である請求項5に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項7】
前記一つ割り保持器の径方向の厚さが前記針状ころのころ直径の0.8倍以下である請求項1又は2に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項8】
前記一つ割り保持器が合成樹脂によって形成されている請求項1又は2に記載のシェル形針状ころ軸受。
【請求項9】
前記シェル外輪の前記第一の内鍔部のビッカース硬さと、前記第二の内鍔部のビッカース硬さとの差が10以下である請求項1又は2に記載のシェル形針状ころ軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、シェル形針状ころ軸受に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
シェル形針状ころ軸受は、シェル外輪と、複数の針状ころと、これら針状ころを保持する保持器と、を備えている。シェル形針状ころ軸受におけるシェル外輪は、軌道部と、両端の内鍔部とを有する。複数の針状ころは、シェル外輪の軌道部上を転動する。保持器は、複数の針状ころを保持する。
【0003】
一般的なシェル形針状ころ軸受は、平板状鋼鈑からなる外輪素材を深絞り加工してカップ状に形成した後、カップの底部を打ち抜いて第一の内鍔部を形成し、次に、軌道部を加工した後、全体に焼入れ処理(例えば浸炭焼入れ)を施した外輪中間体を製造し、この外輪中間体の第一の内鍔部とは反対側から保持器と複数の針状ころとを軌道部と径方向に対向する位置まで挿入し、この後、その外輪中間体の他端側の端部を径方向へ折り曲げて第二の内鍔部を形成することにより、シェル外輪の形成とシェル外輪の内側への保持器及び複数の針状ころの組込みが行われる。この一般的なシェル形針状ころ軸受の製造方法の場合、カップの底部分を打ち抜いた状態で一旦焼入れ処理が施されるため、第二の内鍔部の折り曲げ加工を行なうに際しては、該曲げ部分に部分的に焼きなまし処理を施して割れが発生しないようにしている。
【0004】
このような焼きなまし処理を含む製造工程はコスト高になる。焼きなまし処理を避けるため、周方向一か所だけで分割した形状の一つ割り保持器を採用したシェル形針状ころ軸受がある(特許文献1)。このようなシェル形針状ころ軸受は、その一つ割り保持器の割れ目を閉じて縮径させ、完成形のシェル外輪の内側(第一の内鍔部と第二の内鍔部との間)まで容易に配置することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5081571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、シェル形針状ころ軸受を用いて軸をハウジングに対して支持する場合、シェル外輪をハウジングに嵌合し、軸をシェル形針状ころ軸受に挿入する。その軸は、保持器に保持された複数の針状ころの内方に挿入される。この際、挿入される軸と、重力で下がった針状ころとが干渉すると、軸の挿入が容易でなくなる。特許文献1のシェル形針状ころ軸受では、一つ割り保持器をシェル外輪の内側に配置することは容易だが、軸の挿入性までは注目されていない。
【0007】
そこで、この発明が解決しようとする課題は、シェル形針状ころ軸受に備わる一つ割り保持器に保持された複数の針状ころの内方への軸の挿入を容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、この発明は、軌道部と、前記軌道部の軸方向一端から径方向に突き出た第一の内鍔部と、前記軌道部の軸方向他端から径方向に突き出た第二の内鍔部とを有するシェル外輪と、前記軌道部上を転動する複数の針状ころと、前記複数の針状ころを保持する転動体案内方式の一つ割り保持器と、を備え、前記一つ割り保持器を前記シェル外輪の内側から外した自由状態にあるときの当該一つ割り保持器の内径をフリー時の保持器内径とし、前記一つ割り保持器を前記自由状態よりも縮径させて前記シェル外輪の前記第一の内鍔部と前記第二の内鍔部との間で弾性復元させた組込み状態にあるときの当該一つ割り保持器の内径を組込み時の保持器内径としたとき、前記フリー時の保持器内径が前記組込み時の保持器内径よりも大きいシェル形針状ころ軸受、という構成1を採用した。
【0009】
上記構成1によると、フリー時の保持器内径が組込み時の保持器内径よりも大きいため、組込み状態にある一つ割り保持器が弾性復元で拡径しようとする。一つ割り保持器が転動体案内方式であれば、複数の針状ころに対して一つ割り保持器が径方向に自由に動き得る量を外輪案内方式に比して少なくし、弾性復元で拡径しようとする一つ割り保持器によって各針状ころをシェル外輪の軌道部に接触させた状態に維持することが可能である。これにより、軸の挿入の際、各針状ころが重力で下がって軸に干渉することが防止されるので、その軸の挿入を容易にすることが可能になる。
【0010】
上記構成1において、前記フリー時の保持器内径と前記組込み時の保持器内径との寸法差が0.6mm以下である、という構成2を採用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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